前作の「バットマン ビギンズ」を観たのが3年前。時の経つのは早いもんです。
前作のクリスチャン・ベールがそこそこよかったし、あの予告編のミョーにぶっといタイヤ履いたバイクの事も気になって、公開から多少過ぎた8月下旬に観に行きました。
設定は前作の終わりからの続きであり、オモテ向きは平和に見えそうなゴッサム・シティにまた悪の気配。
今回は「バットマン」お約束のジョーカーが出るという事で、こっちも楽しみでした(昔は「まさか」のジャック・ニコルソンがペンギンやってたっけ)。
詳細はgooのあらすじ紹介におまかせするとして。
いくら「ダーク・ナイト」と言ったって、仮にもヒーローものなんだから、ここまでマヌケだとちょっとかわいそう。
起きる事件はことごとく対応が後手に回り「ホォ、さすが」と思わせるところがゼンゼンない。逆にジョーカーの活躍ぶりには目をみはるものがあり、こっちは十分楽しめました。
今回のバットマン最大の武器である透視システムも、テクの説明があまりにもおざなりで、ビル内の透視をしていても一体何がなんだか良く判らないままジョーカーと対決。
ただ、ジョーカーは捕まる事を計算に入れて、すでに人質2人をそれぞれ別の場所に爆弾と共に監禁。バットマンに対し、そのどちらを助けるかを委ねる。
そして、その結果ヒロインのレイチェルは爆死。をい!バットマン。何やってんの。
結局バットマンは、ジョーカーの計略にかかって警官を殺し、死んでいった検事「デント」の罪をかぶって逃げて行くところでエンドロール。何よ、これ。
これでこの先続編があるといっても、なーんか永久にジョーカーには勝てない感じがありあり。
ジョーカー役のヒース・レジャーが素晴らしく良く出来ていて、要するに彼のために作った様な映画でした。
ただ、このヒース・レジャー、残念ながら映画公開の前に急死しており彼による続編は観ることが出来ません。
でも今回もたっぷり2時間以上。バットマンになるいきさつは今回入ってなくてこれだから、長すぎだぞ。
あと、演出としての効果音がちょっとやりすぎ。バットマンが悪漢を殴る場面では、まるでロボ・コップが戦車の装甲をブチ破る様な音。いくら元がアメリカン・コミックと言ったって、ねー。