「明日の記憶」2006年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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日々接した情報の保管場所として・・・・基本ネタバレです(陳謝)


ASITA

 

監督 堤幸彦
出演 渡辺謙、樋口可奈子、大滝秀治

 

日曜の晩、たまたま点けたTVに見入ってしまった。
広告代理店の部長を勤める佐伯。若い者を使いながら大きな仕事をまとめて来た。
そんな時に訪れたわずかな異変。
精密検査の結果判明した「若年性アルツハイマー病」。

 

休みに「ダイハード4.0」を観て、それのコメントでも書こうかな、などと思っていたところに冷水を浴びせられた様な感じ。
人間、何が怖いと言って、記憶がなくなるというほど恐ろしいものはない。


もちろん「人は忘れる者」という考えもあるだろう。
ただ、目が覚めた時すぐ前に居る人の事が判らなかったら、もしくは自分の相方から「どちら様ですか?」と言われたら・・・・・

少々ボケの来た陶芸家の先生をやっていた大滝秀治が、なかなかイイ味を出していた。多少ボケても最低限の生活はやれる。人は、生きてさえいればいい、というメッセージに限りない救いを感じた。

 

実はつい先日、仕事の関係でいつも話していて、半年ほど前にセクションが変わったメーカの営業の人がTELをかけて来て、その時全く思い出せない事があった。
その後すぐ思い出したが、思いだしてから「あんなにイロイロあった人なのに」とガク然。

 

「海馬」というのは脳の中でもなかなか解明出来ない部分の様だ。とんでもない旧い記憶が凍結保存されている事もある。


「記憶」。このキーワードには当分気を使いそう。