原作:浅田次郎
監督:篠原哲雄
出演:堤真一、岡本綾、常盤貴子、大沢たか夫、田中泯
ストーリー紹介(gooより)
絶縁状態の父親が倒れたという知らせを受けた日、小さな衣料品会社の営業マン・長谷部真次は、いつものようにスーツケースを転がしながら地下鉄で移動していた。そこに突然、亡き兄が姿を現す。兄の背中を追って地下通路を抜けると、そこは昭和39年の東京だった。
ほどなくして真次は無事現在に戻ってくるが、後日、今度は恋人の軽部みち子も一緒に昭和21年に遡り、闇市でしたたかに生きる若き日の父・小沼佐吉に出会う。
この休みに観に行きました。
基本構成は、本格SFを観慣れている身にとってはツッコミどころ満載ですが、父親との確執から自分を抑えていた主人公が、地下鉄を媒体として過去を訪れることにより、父親の真の姿を発見していくという物語として見れば、ほぼナットク。
岡本綾の「のっぺり」とした顔は本来あまり趣味ではないんだけど、今回は健気な愛人を演じていて、ちょっと切なさが伝わった。
20代前半で中国に渡ったとなると、私の父親とほぼシンクロする。原作者の実体験も入り込んでいるためか、自分としても父親の人生を覗き見た様な感覚があった。
ただし、最後にああいう結末を持って来るのは、ちょっとヤダなー。浅田次郎モノって、いつもそんな感じじゃない?
だけど「イルマーレ」とかタイムスリップものって最近ブームやね。
しかーし!!私は主張したい。
「君たち、タイムパラドックスの基本『お約束』を守りたまえヨ」。