「フライトプラン」 2005年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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flightplan

 

監督:ロベルト・シュヴェンケ

出演:ジョディー・フォスター、ショーン・ビーン、ピーター・サースガード

    エリカ・クリステンセン


フラリと映画館に立ち寄って、「有頂天ホテル」でも観ようかと思ったのが、封切りで一応空席もあるみたいだったのでこいつに。

 

航空機関係のパニックものとしては、そこそこ良く出来ています。予告編にキチンと添って、パニックに陥って行く母親がうまく表現されている。

でもヒコーキの知識があるからって、天井裏に入り込み、配線ショートさせて非常マスク出させたり、貨物室で輸送の車をぶっ壊したりの狼藉三昧・・・・これはやりすぎ。結局やりすぎの分だけリアリティからは離れて行き、本来の狙いからもズレていく。

 

そこへ持ってきて、後半の事件タネ明かし。この辺りの構築が、まあ何というか・・・・・

棺の航空輸送がX線チェックに引っ掛からないからといって、それを狙って人を殺すかね。それに彼女をハイジャック犯に仕立て、彼女名の口座に5千万ドル振り込ませても、一体どうやって引き出すのか。彼女名義で口座作っても、引き出しそのものが出来るわけない(ATMで出せる額じゃないで)。

それに今回の作戦なら、別に本当に爆弾仕掛ける必要もなかった。そもそもプラスチック爆弾ならX線関係ないし、起爆装置は電子機器に見せかけるなんて方法でも十分やれる。

 

とにかく、脚本がお粗末すぎるおかげで、せっかくの映画が台なし。そういう映画が最近のアメリカ映画には多いなー。

結局「客なんてこの程度で楽しめるだろう」という不遜さが、こんな映画を作らせているのでは?

最初にシチュエーションだけ作り、いろんな要素を並べてテキトーに繋ぎ合わせる。今回の映画はそんな感じ、かな~

 

でもショーン・ビーンの機長、渋かったなー。