「バットマン ビギンズ」 2005年 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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batman

 

監督:クリストファー・ノーラン
 

キャスト

ブルース・ウェイン  :クリスチャン・ベール
執事アルフレッド   :マイケル・ケイン
レイチェル(幼なじみ):ケイティ・ホームズ
デュカード      :リーアム・ニーソン
ラーズ・アル・グール :渡辺謙
ゴードン警部補    :ゲイリー・オールドマン
フォックス      :モーガン・フリーマン
ウェイン社々長    :ルトガー・ハウアー

 

バットマンは、マイケル・キートンの第1作目はそこそこだったけど、ジョージ・クルーニーのやったヤツがどうしようもなくて、もう見放してました。
ただ、バットマンになるまでのいきさつが表現されているというんで、ちょっと興味があって観に行きました。

 

ネタばれもあるけど、その覚悟があれば…
刑務所で腕っ節の強い奴らと常に問題を起こす青年。実は両親を目の前で強盗に殺された少年ブルースの成長した姿だった。暗く、復讐心のみ募らせるブルースの前に、彼をここから出してやると持ちかけるデュカード。ヒマラヤの奥地にある「影の同盟」の下でデュカードに徹底的に鍛えられる。影の同盟の首領が「ラーズ・アル・グール」。
「影の同盟」と決裂し、ゴッサム・シティに戻るブルース。そこは以前にも増して貧富の差が激しく、政治も腐敗していた…・

父親が残した「ウェイン」社はゴッサム市最大の会社であり、様々な分野での業種を手がけている。その中で特殊用途製品の開発を行う部署を仕切っているのがフォックス。ブルースはバットマン対応の装備をここで準備していく。幼なじみのレイチェルは、検事となって不正と戦う立場。
街の暗部を仕切るボスが麻薬等の密売を常習的に行っており、彼らの犯罪を助ける弁護士が麻薬密輸の裏で特殊な薬品を開発していた。
警部のゴードンは諦めの境地で彼らの悪事に加担していたが、バットマンの存在を知り、次第に正義に目覚めて行く。……


まあ、いずれにしても「超有名」なヒーローアクションものだから、そこそこ楽しませてくれました。主演のクリスチャン・ベールはなかなかいい役者だと思いますヨ(トム・クルーズをちょっと細身にした感じかな)。
影の同盟での訓練は、日本の忍者を引用しており、最近のサムライ人気に多少影響を受けている。渡辺謙は、一応首領の役だが、位置付けとしてはチョイ役の域を出ていない。

バットマンで一番活躍するロープ(上にブシュ!と発射して巻きつけ、リールで巻き取ってスーッと上るヤツ)とか、普段はフニャフニャの布だが、電流を流すと「パン」と張る素材(これはマント用)とかけっこうメカに説得されてしまった。だがバット・モービルはいただけない。橋梁製造用に開発したという装甲車みたいなヤツなんだけど、いくらどこでも走ると言ったって、2トンもありそうなクルマがカワラ屋根の上なんか走れるワケがないー。そんなところに突っ込んじゃいけないのですヨね…

 

ヒロインのケイティ・ホームズ、トム・クルーズの恋人という事で、ちょっと興味あったけど、別にそれほど魅力があるとも思えないナー。ニコール・キッドマンの方がキレイです(断然)。でもキレイと好きは違うんだよな、これが。
ブレード・ランナーの「レプリカント」で一躍有名になったが、その後あまりブレイクしなかったルトガー・ハウアー。今回はブルースの父なき後のウェイン社を預かる社長を演じていましたが、まあ年齢なりの渋さが出て良かったです。

最も印象に残った脇役といえば、執事アルフレッドの「マイケル・ケイン」。確か旧い戦争映画にも出てたし、最近では「殺しのドレス」にも出ていたらしい(医者の役だったっけ)。とにかく幼い頃からブルースの面倒を見、表には出てこないが、両親が殺されてから親替わりとして接して来た事がうまく表現されている。随所に出てくるユーモアのセンスもバツグン。


いろんな話がテンコ盛りで、合計140分はちょっと長かったかな。もう少しテーマを絞り込んで、テンポを早くした方が良かったデス。でも、一応「お粗末」だった前作はリカバリー出来たと思いますヨ。
ヒーローアクションものというにはちょっと暗いけど、まあ「オススメ」の部類に入るかな?