果しなき流れの果に(ガイド版)1965年 作:小松左京 | 私の備忘録(映画・TV・小説等のレビュー)

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小説を読むためのガイド(自分用)   書評
これを読んだ後で小説を読んでも、まだ把握しきれないほど面白いデス。小松左京の最大傑作だと思うけど・・・・(最近ではほとんど顧みられていない人です:ちょっと寂しい)            


プロローグ
±n
中世代の日本、ティラノザウルスが金属の筒を見つける。

金色の電話器。

第1章  象徴的事件 
野々村は大泉教授の助手。野々村と番匠谷教授との出会い。

中世代の地層から出土した砂の減らない砂時計(クロニアム)。

葛城山の中腹、謎のテラス。

第2章  佐世子 現実的結末 
佐世子の来訪。
大泉教授の異変及びその後野々村の失踪(車中から)。
エピローグ(その2)  その後の佐世子。

第3章  事件の始まり 
保安省秘密調査部ムッシュウ・M。保険会社の調査員を装い、研究所をうろついていてつかまる。宇宙空間の研究所へ(エレベータ)。
電子脳衛星5基による内部調査。未来からの干渉を示唆。

ムッシュウ・Mが資料衛星No.5を破壊。

第4章  審判者 
第7部部長とアイの会話。「彼」の存在。
選抜者。第26空間「収穫」

松浦。リック・スタイナー
太陽の異変により、火星への避難準備。
ハンス(松浦の親友)。恋人はエルマ。エルマは火星への避難民に選別され、ハンスは選抜委員として地球に残る。

終末寸前の時に宇宙人が飛来、連れ去られそうになるが、同時にハンスを引き止める者の存在。
火星避難民の下へも宇宙人が飛来、人類の存続に手を貸すとの申し入れ。評決の寸前に反対票が1票投じられる。驚く宇宙人代表。

第5章  選別 
宇宙人の提供した宇宙船に乗せられた松浦。エルマとの再会。

宇宙人に対する疑い。アイの組織に対する妨害者の存在。

地球での収容寸前に選抜者を横取り。選抜は、階梯を進むための手段。野々村を追うアイ。1960年代のニューヨーク。
リック・スタイナー。宇宙船からある惑星に降ろされる。アントノフ教授。
敵からの襲撃。過去の地球に来たとの推測。

第6章  襲撃 
ルキッフはNの同僚または上司。

Nの存在。Nは野々村。時空間を移動して敵と戦っている。
部屋に閉じ込められた松浦。縮んでいく部屋、そして脱出。
第4階梯に進むためのテスト。超人類への道。そこへ攻撃。

松浦を助ける声。
ジャコモ。野々村失踪のヒント。Nの人格は?
Nとジャコモ、敵のアジトを襲撃。深追いして危機に。Nは寸前に脱出。
助かった松浦。「声」の話で裏返された空間の存在を知る。声はアイ。
エルマは松浦の子供を妊娠。ハンスは敵側に。

第7章  狩人たち 
I・マツラ。アイと松浦の複合意識体。連邦特別捜査官。
日本沈没のエピソード挿入。「獲物」を探すマツラ。
もうひとつの世界は全て滅んだ。
空襲時の日本。野々村夫婦が外人から子供を預かる。
Nは恐竜時代に出現。金色の電話器に応対。外には恐竜。
Nを追うI・マツラ。宇宙のはてからはてにまで広がる網を張る。
脱出したN。ネグロイドに捕まる。ホアンと会い、ルキッフが後継者をNに選んだことを知る。この場所は日本である事を教えられる。
エネルギー恒存則。全宇宙に渡って網を張るマツラ。

第8章  追跡 
マツラが辺峡の惑星に調査に向かう。ワゴオとの会話。番匠谷教授のテレビ残像。この地はかつてのパリ。

ワゴオの降等の原因となる事件についての証言。
日本にいるNの状況。葛城山での移動装置準備。
エン。
マツラ。網を絞り込む。
リック・スタイナーとの再会。N、エン、ホアンの脱出準備。

第9章  狩りの終末 
過去のフィードバックを提案するN。
迫る追跡の手。Nとホアンは時間機で脱出を試みる。
戦国時代に果心という怪人物として紛れ込むホアン。
追い詰めるマツラ。ホアンは毒を飲み自決。
Nは脱出。
タウ・ケチ第5惑星。時間密航者クラブ。
ノアヴィル氏の演説(実はN)。
追跡を受け、2台の時間機を接続し無謀な脱出を敢行。

第10章  果しなき流れの果 
すさまじい勢いで未来に運ばれる野々村。
呼びかける意識。超意識の刈り取り、収穫。
Nの意識を吸収した第2階梯超意識体アイは、違和感を感じ、松浦と野々村が親子であった事を知る。

「上昇」をはじめるアイ。「とまれ」制止する階梯概念。
燃え尽きるアイ。

エピローグ
アルプスで発見された東洋人が50年振りに覚醒。
日本に戻り、葛城山麓に戻る。佐世子のもとに行き、居付くことになる。
最後に自分の長い物語を語り始める・・・・・