不妊症で使われるツボ | てんゆうでござる! -鍼灸と易占と?-

不妊症で使われるツボ

今回は不妊症によく使われているツボ中極(ちゅうきょく)”です。

不妊症のために鍼灸治療を受けていらっしゃる方には、既にご存じのツボかもしれませんネ。


さて、やはりこのことは大昔からも大切な問題であったようで、古典にも色んな記述があります。

不妊症の症例を多く持っていらっしゃる中村万喜男先生の講演資料では、次のようなツボの使用割合のようです。

《古典》
中極75%  関元50%  湧泉33%  然谷・気衝28%
《現代》
腎兪53%  中極50%  気海・上りょう43%  命門・中月完37%

これを見ると、古典でも現代でも”中極”がよく使われていることがお分かり戴けると思います。

また、以前ご紹介した関元”は”子宮を温める”作用が大きかったのに対し、”中極”は”胞宮(子宮)を調える”とされています。

”調える”とは調整することですが、冷えや子宮の発育不全を治すというより、子宮の機能を正常に働かせると考えて戴けば良いかと思います。

では”中極”のツボの取り方ですが、以前紹介した”関元”とほとんど同じです。
1.おへそ(神闕)とおへそから真っ直ぐ下腹部に下がっていくと骨にぶつかる所(恥骨結合部)があります。
2.この2点を結んで5等分し、下から1/5の所が”中極”になります。

  中極


中極の効果ががある症状は不妊症の他、生理不順や更年期障害、おりものなどの婦人科疾患、冷え症(冷え性)、排尿障害や膀胱疾患などに使うことが多いです。

中極の不妊症への施術方法として、古典によっては「四度針即有子」と書いてある物もあります。
4回もここに続けざまに鍼を打ちますか ( ̄ロ ̄|||)なんと!?
ましてや、ただ鍼を刺しゃイイってもんでは無い様な感じなので、皆さんは自宅でのお灸で頑張りましょうv

タバコ灸でも良いのですが、不妊症への効果を期待するのであれば、せんねん灸の様なものや昔からのお灸の方がイイかと思います。

尚、”関元”のツボの時にも注意しましたが、この”中極”の方が、よりア○ダーヘ○ーに近付きますので、必要以上にチッチキチーチリチリと焦がさないようにご注意下さい。