ここ、旨いから。絶対気に入るからと、連れていってもらった、
神泉にある、イルチッチョーネ。冨士氷室っていう氷屋さんの近くにあってね、
ちっちゃな店なんですけれど、これがまぁ、わくわくが止まらないお店でして。
何せ、メニュー数が多い!よくこれだけ出来るなぁという感じなのと、
アプローチ方法がなかなかマニアックなものも多いし、
食材の組み合わせが面白かったりするので、しっかり楽しめそうです。
イタリアでも古い醸造元であるモレッティのビールで乾杯しつつ、
前菜の盛り合わせ。
パテ、ぎゅうぎゅうと詰め込んだ感じじゃなくって、ふわっとした食感で、
だけれども、肉感の強い、旨いパテでした。
ゼリー寄せは穴子。野趣強めですね。
蒸しただけのシンプルな珍しい根菜類を頂きつつ、
変わったアプローチのボロネーゼ、これも肉感凄いですが、
芳醇な香りとチーズの、単純じゃない旨さがまた秀逸。
メインの1つ、子羊は、これまた癖の強いチーズと合わさっており、
食べる人を選ぶけれども、はまったら最強な組み合わせの1皿になっており、
非常に挑戦的。
もう1つのメイン、川魚をイカスミのソースで食べさせるアプローチ。
これはこれでまた珍しい。こういうアプローチもあったんだと思わせる、秀逸な1皿。
ドルチェは、カッサータと、なんか黒いケーキ。木の実やらいろいろ詰まってるけど、香りやら味わいやらもの凄く独特。これも食べる人を選ぶ系。
食後酒として、珍しい薔薇のリキュールで締めました。
旨い!確かに旨いし雰囲気もいい。
ただ、好き嫌いの激しい方には、ちょっと向かないお店かも知れませんね。
万人受けするお店ではないけれど、僕はかなり好きです。
ぶれない、媚びない、そんな男らしい~いや、野郎らしいイタリアンです。