ちょうど週刊誌がつづけて介護の特集を組んだ。
ダイヤモンドは「介護地獄脱出」、週刊ポストは「介護施設で暮らす元企業戦士たちの生きざま」。
どっちもそれぞれの特徴があって面白い。
ダイヤモンドはさすがビジネスパーソンを主な読者にしているだけあって、報酬体系の変更から予算別の在宅・施設活用チャート、介護職のキャリアアップと待遇など、図示や表を取り入れながらいまの介護制度と業界の課題を体系的にまとめている。
極めつけは恒例・有料老人ホームランキング。8つの指標で採点しているのだが、入居率や夜間看護体制はともかく、事業経験年数などは必ずしも長いところがいいケアでもない。退職率なども含めて調査はすべて事業所の自己申告なので、当てにならない。居室や共有スペースの広さ、生活リハビリの実施、退居率や退居先、何よりホントは利用者自身の満足度調査が望まれるところ。
あと、宅老所や富山型デイや、はたまた「たまゆら」のような小規模な、法律外のところにはまったく言及がないし。保険外といえば、自費のサービスを紹介。ダスキンや茶話本舗デイ、あ・えるの旅行ヘルパーなど。(なぜかグレースケアも出てこない)。
いい高校、いい大学、いい会社、いいホーム、いい病院、そして、、、いい墓。
ランク付けが目安になる場合もあるけれども、競争して勝ち抜くといった発想そのものの転換を求めるのが、週刊ポスト。企業戦士の「おばさん化」のすすめ。
草食系おやじ、といってもいいだろうか。
つづく。
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