pickles探偵デカゲロくん 第十四話~銀行強盗事件~ | 怜菜のブログ

怜菜のブログ

pickles探偵デカゲロくん見てね!

1 かえる銀行強盗事件


デカゲロたちは今日もコーヒーを飲んでいる。

――これから、事件が起こり、デカゲロ探偵事務所に連絡が来ることをまだ知らない。

プルルルル

「ん?何だぁ?はい?」

『中央蛙市のかえる銀行です。さっき、強盗が来たんです。防犯カメラを見せますので来てください!』

「中央蛙市ぃ!?」

この前、デカゲロたちがテレビに出てまだ一週間なのに、もう事件。テレビ放送は、かえる県全体に出てくるので、pickles市から遠い中央蛙市から来るのも無理はないが・・・・・・

デカゲロは、ちょっと驚くが、一応、「今から行きます。」と言っといた。


「なかゲロ、メガゲロ、とくゲロ、行くよ!」

とくゲロが不満そうな顔で言った。

「え。今、トランプやってるのにぃ。」

今度はメガゲロ。

「今からクレープ買いに行こうと思ったのに。」

そんな事でも、デカゲロは二人の弱点を知っている。

「じゃあ、給料、無し。ぼくとなかゲロで分けるよ。」

「ダメダメダメ!絶対ダメぇ。行くからぁ。」

「行くよ!もちろんね。トランプなんかどうでもいいもんね。」

二人はお金の話になると真剣になる。

「じゃ、行くよ。」


2 中央蛙市まで車で五十分


「ねえ、中央蛙市まで車?」

「当たり前でしょ。中央蛙市まで時速六十キロで行ったら、行ったら、五十分掛かるよ。」

算数が得意なメガゲロはもう計算。

「じゃあ、中央蛙市まで五十キロあんの?」

車酔いに弱いとくゲロは、

「げっ。そんな。」

「酔い止めでも持っていけばいいでしょ。」

「ふぁ~い。」

「LettsGO!」


車の中には音楽が響き渡る。

『ぼくらーはpickles。ぼくらーはpickles。たとえ、どんなことがあっても、ぼくはpickles。君もpickles。』

「ラララ~。」

「ルルル~。」

「ふんふふ~ん。」

みんな、歌詞が分からないから、鼻歌。

とくゲロは、酔い止めを飲んでいるせいか、寝ている。

「ZZZ。ZZZ。」

デカゲロは、かえる銀行を発見。

「あ!もうすぐだよ。」


3 現場におかしいところは?


デカゲロたちは、かえる銀行に到着。

「デカゲロさん、こっち来てください。」

電話されたと思われる女性が来た。

「防犯カメラです。」

デカゲロたちが見たもの――それは、顔に白粉(おしろい)が塗ってある人物の姿。

それを見たメガゲロは、

「え~。防犯カメラに顔が映って無かったら、犯人特定出来ないよ。」

防犯カメラに顔が映っていたら、警察だけで済むので、デカゲロたちを呼ばないのでは?


「じゃ、現場を捜索するとしますか。」

デカゲロたちは手袋、マスクを装着。

「あ、とくゲロは、話を聞いて。」

とくゲロは手袋とマスクをはずした。

「あの、現場の時の状況を教えてくれませんか?」

「えっと、大きなナイフを持った人がふたり・・・・・・。で、『金を出せ。』と言ったんです。」

とくゲロが話を聞いているなか、なかゲロが何か発見。

「先輩、ドアの所にピクルス指紋がありますよ!」

「本当?じゃ、鑑定しよう。」

「でも、掃除している割にはいっぱいありますね・・・・・・」

メガゲロが入ってきた。

「当たり前じゃない?今、何時だと思ってんの?お客さんいっぱい来るに決まっているでしょ。」

久しぶりにメガゲロもいいこと言う。

今日はもう事務所に帰ってしまった。

五十分なら、泊まっても悪くないが・・・・・・。


4 それぞれの証拠


四人は、昨日の調べたことを報告。

「じゃ、なかゲロから。」

「ドアの所にピクルス指紋が十数箇所ありました。今は鑑定中です。」

「じゃ、とくゲロ。」

「昨日電話をかけてくれた、マロンさんの話によると、大きなナイフを持った二人組が、『金を出せ。』と言って脅し、銀行はパニクったため、千万円出してしまったのこと。」

「千万円って、大損害。」

「だからこそ、ぼくたちが解決するんだ。」


『プルルルル プルルルル』

「あ、電話!あ、はい!あ、そうですか。はい、はい。」

なかゲロはきっと指紋鑑定の話をしている。

「人数は五人で、全て社員だって。」

メガゲロがいきなり。

「犯人の証拠が無いのは当たり前じゃない?」

「え?」

「そんなことも分からないの?名探偵、デカゲロくん。」

(うるさーい!君のほうが算数得意だから有利だろ―――!)

「防犯カメラ見て、犯人、手袋してたよ。」

(それ、早く言え!っていうか、証拠を見つけたのはなかゲロだし!ぼくに言うな!)

「じゃあ、何で犯人を調べるの?」

とくゲロは分からない。

「それは、大きなナイフを買った人物を探せばいいのさ。」

なんだか、メガゲロから、名探偵の匂いがぷんぷん。


5 一体、誰なの?


四人は、大きなナイフを買った犯人を探すため、ナイフ屋へ。

「最近、大きなナイフを買った人って、います?」

「ええ、確か、“モンブラン”って名前の人。」

他のナイフ店でも調査。

「あ、“モンブラン”って人が買いに来ましてよ。」

「“モンブラン”って人、五丁も買っていたわ。」

しかし、別の候補も・・・・・・

「“ブラウン”って人が二丁買っていったの。」


「だ、誰だ―――――!」

「名探偵デカゲロくん、ぼくは、犯人、分かっちゃったよ。」

(な、なんだとぉ!)

「うっそぉ。アハハ。騙された!」

「こらっ。人をだますなぁ!」

「ちぇっ。」

ちょうどそのとき、電話がかかってきた。

『あの。pickles警察です。pickles銀行の事件について、防犯カメラから、見て、実は三十年前にも同じケースがあったんです。』

それを聞いて、デカゲロはすぐに「モンブラン」と検索。すると、生年月日は二十八年前。同じように「ブラウン」と検索。やっぱり、生年月日は、三十年より前、二十七年前。

「もしかしたら・・・・・・犯人はモンブランとブラウンで、模倣犯・・・・・・?」


6 模倣犯って、なあに?


「・・・・・・ねっ。デカゲロくん。」

とくゲロは、何か聞きたいみたい。

「模倣犯って、なあに?」

一気に雰囲気が・・・・・・変わる!

とくゲロ以外、唖然&呆然。なかゲロ、メガゲロは、固まっているが、デカゲロが答えた。

「模倣犯は、前代にあった事件を真似すること。つまり、今回の事件でいうと、今回と同様な事件が三十年前にあって、それを真似た事件、ってとこ。」

「なるほど。」

「んじゃ、この事件は、モンブランとブラウンで、いいかな。よし、解決!三十年前の事件があることで、こんなに早く解決するなんてね。」

と、メガゲロが言った、その時。

「いや、三十年前の事件は、まだ解決していないんだ。それも、ぼくたちが解決しなくちゃね。」

「え―――!」

そう、三十年前の事件は、未だに解決していなかった――。

「んもう!せっかく一休みできると思ったのに。」

「ちぇっ。」

メガゲロととくゲロは戦意喪失。

「二人とも。しょうがないよ。ぼくたちは、テレビにも出る、“名探偵”だからね。」

「ちぇっ。」

この二人の先が、思いやられる。


7 三十年前の未解決事件


早速、四人は三十年前の未解決事件を片付けることに。

「先輩、三十年前の事件で逮捕されたのは「キラ」と、「ファイヤー」です。多分、ブラウンとモンブランの親、というところでしょうか。」

「じゃっ、無実の罪で逮捕された二人の敵をとるために・・・・・・?」

「でも、少し変ですね。復讐とかならば、殺人事件起こしてもおかしくはないと思うのですが。」

「自分に罪を背負いたくないからかもね。」

「誤認逮捕って、ウザい。」

「ほんとほんと。」

「ねえ、犯人って、白い人?」

「か、もね。」

なぜか、とくゲロは「か」を区切った。

「警察によると、三十年前の犯人は、捕まって、事情聴取のときに、逃げ出したそうです。そのとき。白粉はついてなく、そのまま模様がかいてあったそうです。」

「なかゲロ、ご苦労。」

とくゲロは叫んだ。

「分かった!犯人。」

「え?」

「肌が白いピクルスで、三十年より前に生まれている人!」

「・・・・・・。とくゲロ、そんなこと、みんな分かってるの。」

「え・・・・・・。」

もし、これがアニメだったら、チーンと鳴る。


8 未解決事件、未解決?


「うーん。検索に頼りますか。」

「いや。でも、検索だと、たくさんいるはずだし・・・・・・。」

デカゲロはひらめいた。

「あ、市役所で調べれば?」

「いいね、いいねっ!」

とくゲロ、真っ先に賛成。


――四人は中央蛙市役所住民課の窓口へ。

「はい。なんでしょうか。」

「ちょっと、調べたいことがあって。」

「三十年前のデータ、お借りしてもいいですか。」

「それはプライバシーに関わることです。絶対にいけません。

断固拒否。

すると、メガゲロ、いいことを思いついた。

「pickles市デカゲロ探偵事務所の探偵です!お借りしたいです!」

「ああ、デカゲロさんと、その後輩たちですか。いいですよ。どうぞ。」

意外とあっさりいけた。

「イェーイ!」



「みんな、終わった?」

「うん。」

「白いピクルス、見つけた?でも、子供は除いて。」

「すると、この5人に絞られるね。」

そこには、“グレープ”“ブレッド”“ピーチ”“ブライアン”“ドレミ”の文字。

「女の子、二人・・・・・・。」

「でも、女の子だからって犯人じゃない、とは言い切れないよ。」

デカゲロはうんうん、とうなずく。

「みんな、犯人、考えて、指差してみて。」

「せーの!」

デカゲロは“ブレッド”と“ドレミ”。

なかゲロは“グレープ”と“ドレミ”。

メガゲロは“ピーチ”と“ブライアン”。

とくゲロは“ブレッド”と“ブライアン”。

デカゲロは、

「みんな、犯人は、この二人。」

「なんで?」

デカゲロ以外、テキトーに指差したようだ。

「履歴、見て。ブレッド以外、事件当時は、刑務所に服役中なんだよ。だから、この三人は、犯行は、出来ない。そして、ドレミは刑務所を抜け出した、というニュースがあったんだよ。つまり、犯人はブレッドと、ドレミ。」

「すごーい!パチパチ!」

メガゲロは褒めている。

「でも、メガゲロくん、なんか、『そんなことも分からないの?名探偵、デカゲロくん。』とか言ってた気がするけど。」

「ぎくぅ。」

「アハハ!デカゲロくんの勝ち。残念。」

「ちぇっ。」


デカゲロくん ←読者登録できます!