1 警察からのお願い
プルルルル
電話が鳴っている。誰も気づかない。
プルルルル
「ん?」
デカゲロが起きた。
「あ、電話だ。」
「もしもし。デカゲロ探偵事務所長デカゲロです。」
『ピクルス第一交番です!助けてください!隣の家が、燃えてます!』
「今から後輩を起こしてから来ます。」
『よろしくお願いします!!』
「起きろ~!」
「先輩、驚かさないでくださいよ。」
「ぼく、びっくりしたよ。」
「デカゲロくん、クレープ買って。」
「火事になっている家があるんだ!」
「い、今すぐ行かなきゃ。」
「早く!」
「デカゲロくん・・・・・・クレープは・・・・・・」
「今はそういう時間はない!死者が出たら困るんだぞ!」
2 事件現場
「こんにちは。前、助けてもらったうたゲロです。家の中にいたちびゲロさんは無事保護しました。」
「良かった。」
「そして、デカゲロさんに事件を解決してほしいなと・・・・・・もちろん、解決料はデカゲロさんにあげますよ。」
「分かった。で、いつから燃えてた?」
「多分、六時ちょっと前ですね。」
「じゃあ、その時間の防犯カメラ、見せてください。」
「いいですよ。」
二人で防犯カメラを見てみると・・・・・・
「誰も映っていませんね。」
「くそっ。反対側から燃やされたか。」
「先輩、メガゲロがいない。」
「うそ。」
「いないよ。どこ探してもいないの。」
メガゲロはクレープを買いにかえる商店街へ。
「メガゲロ!くん!」
デカゲロとなかゲロの「メガゲロ!」ととくゲロの「メガゲロくん!」の声が重なった。
「あ、このシュガーバターと、チョコアイスと、いちごクリーム。」
「メガゲロ!何でここにいるの?」
「クレープ美味しいから。」
「あそこで火事が起こってたんですよ!」
「あそこでも起こってるよ。」
「え?」
3 事故現場②
メガゲロが言っていた「あそこ」に行く。そこはピクルス商店街の中華料理店「蛙将」だった。ずっと前、紅とかきゲロがデートした場所。
「大丈夫ですか!?」
「わぁ~」
みんな一斉に逃げてくる。
「とにかく、火を消さなきゃ。」
「水を下さい!」
デカゲロたちは水がいっぱいありそうなフルーツジュース店へ。
水が入ったバケツが来た。デカゲロは火事の所へバシャーン。
「先輩、消防車。」
ウィ~~~~~~チリンチリン
そして消防車の水はブシャー火の所へ。燃え上がる蛙将。
やっと火がおさまる。
「まさか!」
「あ、生きてる。」
「ううっ。」
そしてこのシェフも保護。
「まさかって思いましたよ。シェフが倒れている時。」
「今日は事務所に戻ろう。」
4 これが本当の「まさか!」
びっくりしましたよ。
「ねえ、何か、焦げ臭い。」
「あそこ、燃えてる!」
「まさか!」
そう、遂にデカゲロ探偵事務所も。しかも、玄関ドア近く。
「くそっ。逃げられないなんて。」
「先輩、ぼくたち、死にますよ。」
「電話!119番!」
『デカゲロ探偵事務所も火事ですか?で、今四人いるんですね。』
ウィ~~~~~~~~チリンチリン
辺り一面が焼き尽くす炎。
「水!」
「キッチンの水をおもいっきり玄関へやってください!」
ブシュ~~~~~~
消防隊の水で何とか炎は消えた。しかし、玄関のドアが無くなった。
「まさか!嘘・・・・・・あの百万円のドア・・・・・・」
そのドアはデカゲロ探偵事務所一周年の時、まだメガゲロが入ってない時になかゲロと二人で買ったもの。
「嘘・・・・・・」
デカゲロは泣きながら叫ぶ。
「絶対に、絶対に犯人を捕まえてやる!絶対に百万円を取り返してやる!」
5 絶対に・・・・・・
「先輩、あのドア、絶対に取り返しましょう。」
「テレビ見よお!」
のんきなメガゲロはリモコンを持っている。
「こら!メガゲロ!」
『かえる県ピクルス市で連続放火事件が起こったそうです。ピクルス市の民家、frogホテルの蛙将、あの有名探偵デカゲロさんの事務所、デカゲロ探偵事務所が燃えたそうです。
民家にいたちびゲロさんに話を聞いてみます。
「なんか、突然焦げ臭い匂いがして、気がついたら辺り一面炎だらけだったんです。」
とのことです。警察はまた起きないようにピクルス市周辺をパトロールしています。』
「ぼ、ぼくって有名探偵なの?」
「先輩、今から手がかりを見つけましょう。」
「張り紙をつくろう。」
「はい!」
6 誰か知っている人はいるか
「出来た!」
「貼りに行きましょう。」
デカゲロたちはピクルス市のいろいろな所にペタペタ。
「誰か、知っている人、いるといいね。」
プルルルル
「はい。」
『誰かが、家を燃やしている所、見たんですよ。』
これはミニゲロの声。
「ミニゲロくん、本当?」
『うん。何か、水色で、前にも事件起こした人。えっと、メガゲロくんの殺人未遂事件起こした人』
(まさか、またマリン!?)
「わかった。ミニゲロくん、ありがと。」
『じゃあね。』
「先輩、犯人、誰ですか?」
「マリンだよ前、殺人未遂事件起こした。」
「じゃあ、逮捕しに行きましょう。」
そして、マリンは再び逮捕。禁錮二十年の刑。