1 たいくつだなぁ・・・・・・
庭に霜柱ができ始めた日、デカゲロたちは最近事件がないので退屈になっていた。
「たいくつだなぁ・・・・・・」
「先輩、どっかおでかけに行きましょうか。」
「ぼくは嫌だー。寒いもん。」
メガゲロはこたつに入ってつぶやいた。
「ちょっと、寒中見舞いが入っているかもしれないから、ちょっとポストを見てくるね。」
デカゲロは外へ出た。
「うぅ・・・・・・寒い」
デカゲロはポストに何か入っているのに気がついた。
「なんだこれ・・・?寒いから中で読もう。」
手紙を開いてみると、入っていたのは何と旅行の案内!!
2 手紙の内容
3 三人が決めたのは・・・・・・
そして三人はプラン、メインディッシュ、飲み物、デザートを決めた結果、
デカゲロ グアム高級ホテルプラン
ステーキ
コーヒー
コーヒーゼリー
なかゲロ グアム高級ホテルプラン
海鮮丼
コーラ
ティラミス
メガゲロ グアム高級ホテルプラン
ミートソースパスタ
カプチーノ
ショートケーキ
「これで・・・・・・210000円。本当は300000だけど、30%OFFですからね。」
「もちろん、デカゲロくんが払ってくれるんでしょ?」
メガゲロは嬉しそうにデカゲロにきいた。
「そんなわけないよ!自腹でしょ。」
「あれ?後輩に優しくないデカゲロくん発見!」
メガゲロがちょっと意地悪な感じの言葉をかけてみた。
「もー。しょうがないな。わかったよ。僕が払うよ。」
「やった!」
ふたりとも飛び跳ねている。そんなに行きたかったの?
4 いよいよ出発
三人はトートバッグを引いてかえる国際空港に来た。
「旅行会社の人、どこだろ。」
「たしか西口の所にいるって言っていたような。」
すると、旅行会社の人が、
「デカゲロさぁーん、なかゲロさぁーん、メガゲロさぁーん。」
とデカゲロたちを呼んできてくれた。近くには大きなジャンボジェットの飛行機がある。
「私、かえるのあそびのラベンダーです。ラベンダーさんと呼んでください。グアム行きの飛行機はあれです。ご乗車くださいませ。」
デカゲロたちはジャンボジェットの中に入った。
「じゃあ、寝ようかな。」
メガゲロ、もう寝るの?と、突っ込もうとした二人は頭をぶつけてしまった。
「あいたたたた。」
といっている間に客室乗務員のお姉さんが
「もうすぐ出発しますので、座っていてください。」
と三人に話しかけた。
「はーい。」
なんだか、三人とも、子供みたい。
5 結局、メガゲロはどうするの?
「お食事をお持ちいたしました。デカゲロさんがステーキ、コーヒー、コーヒーゼリー、なかゲロさんが海鮮丼、コーラ、ティラミスで、メガゲロさんがミートソースパスタ、カプチーノ、ショートケーキでよろしいですか?」
「はい!」
デカゲロとなかゲロは美味しそうに食べているけど、メガゲロは何してるんだろう。なぜかパスタが口からドローンと出ているし、寝ているし、お行儀悪いよ、メガゲロ。
「あの、メガゲロさん、どうしましたか・・・?」
「ん?あ、寝ちゃったー。ご飯の時間だったんだ。」
全く。メガゲロったら。
6 グアムに到着
「グアムにとおちゃぁく。」
メガゲロが一番楽しんでいるね。
「見て!エメラルドグリーンの海!」
なかゲロもはしゃいでいる。デカゲロは疲れたのかな?でも、疲れるの、早すぎ。
「デカゲロ様、なかゲロ様、メガゲロ様。こちらへお越しください。」
ラベンダーが三人を呼び寄せた。隣に誰かいるね。
「この人は私の友達のホワイトです。五年前からグアムに暮らしています。」
「よろしくお願いします。」
「困ったことがあれば、ホワイトにきいてください。」
そして、三人は客室に入ってみると、
「わぁ。」
入り口には大きな鏡があり、壁も純金でできている。ベッドは低反発のマットレスで、下には高反発のマットが敷いてある。
「三人とも、高級ホテルプランですからね。」
「高級ホテルプラン、ラッキー!!」
メガゲロが叫んだ。この三人、運がいいんだね。
7 グアムの市街地におでかけ
三人は市街地に出て、屋台を探してみた。ホワイトも一緒だ。
「ホワイトさん、どういうものが美味しいの?」
「これ、オススメですね。あたし、好きなんですよ。」
「なにこれ。ココナッツミルク?」
「これはココナッツミルクなんですが、ココナッツミルクにコーヒー豆を入れたものなんです。結構デカゲロさんに合うと思いますよ。」
「ふーん。これください。」
お店の人は首をかしげてる。ホワイトが通訳をして、やっと理解してもらった。すると、ホワイトがノートのストラップを出した。
「デカゲロさん、これ、使った方がいいですよ。」
「なにこれ。」
「これを携帯につけると、吹き替えしてくれるんですよ。つまり、デカゲロさんが普通の言葉で話しても、相手にはちゃんといつも使っている言葉になってお話が出来るんです。」
「へぇ。」
8 メガゲロ、迷子になる
デカゲロがホワイトと話している間にメガゲロがどっかいってしまった。デカゲロとなかゲロは吹き替えしてくれるストラップをつけているが、メガゲロはつけていない。きっと、話しても通じない。
「こんな広い島の中にいるわけないよお。」
「先輩、そんなこと言わないでくださいよ。携帯があるじゃないですか。」
「あ、そうだった。って、メガゲロ、僕に持たせてるし。」
「え?あ、本当だ・・・・・・」
「どうしよう。」
「先輩、探偵でしょ。ちゃんと考えなきゃ。」
二人は二十分・・・・・・三十分・・・・・・四十分も考えた。
「先輩、ケーキの店に行けばいいんじゃないですか?」
「あ、そうか、メガゲロはケーキが好きなんだ。『灯台下暗し』だったか・・・・・・」
9 メガゲロ、発見
ケーキ屋さんのmapleという店で、メガゲロがくつろいでいるのを発見。
「メガゲロ!!」
「ん、聞いたことあるような声。あ、デカゲロくんだ。」
「あ、デカゲロくんだ。じゃないよ。なんでここいるの?」
「ん?ケーキ食べたかったから。いっしょに食べようよ。すっごく美味しいよ。」
「はぁ・・・・・・」
デカゲロ、なかゲロはため息をついた。
そして、結局食べることになった。
MENU
・montblanc モンブラン
・shortcake ショートケーキ
・chococake チョコケーキ
・cheesecake チーズケーキ
・cola コーラ
・melonsoda メロンソーダ
・Watermelonjuice スイカジュース
・jasminetee ジャスミン茶
・coffee コーヒー
・Cappuccino カプチーノ
もちろん、デカゲロはモンブランとコーヒー。なかゲロはチーズケーキとコーラ。メガゲロはショートケーキとカプチーノ。どちらも二回目。
「ふぅー美味しかった。」
みんな大満足。
「あ、そろそろホテルに戻ろうよ。」
10 晩ご飯はバイキング
晩ご飯はなんとバイキング。なぜか日本の料理がいっぱいある。いっぱい食べたいところだけど、さっきケーキを食べた三人はたくさん食べれるわけはなく。
デカゲロが持ってきたのは牛カルビステーキ、最高級コーヒー、コーヒーゼリー。コーヒーゼリーは飛行機に乗ってる時に食べたんじゃない?なかゲロはナポリタンパスタ少し、ミートソースパスタ少し、オムライス少し、コーラ、抹茶ケーキ。メガゲロは何だか少し多いけど、海藻サラダ、カプチーノ、チョコマウンテンのチョコをつけたマシュマロ、バナナ、いちご、それぞれ五つずつ。デザートばっかり。ほんとに好きなものがいっぱいある。
「ふぅ。最高級のコーヒーは落ち着くな。最高級のものがバイキングで出るなんてラッキーだな。」
「この抹茶ケーキ最高ですよ!!」
「あと十個取りに行こ。」
メガゲロはチョコマウンテンのマシュマロなどをまた取りに行くらしい。
「抹茶ケーキ、もっと取りに行こうかな。」
なかゲロもおかわりをするらしい。でも、おかわりし過ぎたら、ホテル、赤字になるんじゃない?
11 探偵は寝るのが下手
もう三人も寝ている時間。
「ZZZ。ZZZ。」
いびきがうるさいのはメガゲロ。掛け布団を蹴飛ばしているのはなかゲロ。死んだ人みたいになっているのはデカゲロ。皆、寝相がとても悪い。
事件を解決するのは得意な探偵でも、寝るのは幼稚園生なみに苦手なんだね。
「ふぁーぁ。おはよ。あれ?」
まだ寝始めて一時間なのにメガゲロ、もう起きちゃったのかな。
「なんだ。まだ夜なのか。ZZZ。ZZZ。」
メガゲロだけ、寝付くのは得意なみたい。
12 朝ごはんはレストラン
「え?昨日と違うの?」
昨日はホテルの大広間に食べ物がずらりと並んでいたけど、今日はレストランで朝食を摂るらしい。
「こっちですよ。」
ホワイトがいきなり話してきた。どうやら、レストランは皆同じ所らしい。
「メニューはどれになさいますか?」
デカゲロたちのことを気遣ってくれたのか、日本語でかいてあった。
メニュー
・フォー
・ビーフン
・白米
・メガデカハンバーガー
・インドカレー
・緑茶
・麦茶
・ジャスミン茶
・烏龍茶
・牛乳
・野菜ジュース
・ミルメーク いちご
・ミルメーク コーヒー
・ミルメーク チョコレート
「ぼくはこれ。」
「ぼくは・・・これにする。」
「これっ!」
「デカゲロ様が白米、ミルメークのコーヒーですね。なかゲロ様がビーフン、麦茶。メガゲロさんがメガデカハンバーガー、ミルメークチョコレートですね。かしこまりました。」
そして、出てきた料理に、びっくり。
白米の茶碗はなぜかデカゲロの絵が入っているし、ビーフンは、なかゲロが食べれそうな量の二倍くらいあるし、メガデカハンバーガーは高さが二メートルくらいある。
「かなり多いね。だからグアム生まれのかえるって太っているんだね。」
13 え?デカゲロが犯罪者!?
「先輩、遊園地行きましょうよ。」
「いきたーい。」
「じゃあ、行こうか。」
三人は遊園地への道を歩いていた。
「犯罪者発見。犯罪者発見。」
「ん?」
「なんですか?」
「サターンを逮捕する。」
「サターン?それって誰?」
「誰?じゃなくて、お前だろ。茶色の服を着ているって通報だったぞ。」
「あの、人違いです。ぼく、デカゲロっていうんですけど・・・・・・」
「なら、身分証明書を見せろ。」
デカゲロは免許証を見せると、
「あ、人違いでしたか。すいませんでした。」
デカゲロたちはため息をついた。
「もー。なんなの。」
14 お化け屋敷で大絶叫
「先輩、お化け屋敷、空いていますよ。」
「ぼくこわーい。」
「みんなで行けば大丈夫だよ。メガゲロ。」
「うん。」
絶叫病院とかいてある。
「絶叫?とても怖いのかな。」
「とりあえず入ってみよう。」
「暗いね・・・・・・」
「キヒヒヒヒヒ・・・・・・」
「何?何?」
「アハハハハハ・・・・・」
「こ、怖い・・・・・」
「うらぁめしやぁ。」
「キャー!!!!」
あまり怖くないけど、デカゲロたちは夢中で出口へ。そんなに怖いの?
15 デカゲロたち、ジェットコースターに乗る
「お化け屋敷、もう行きたくない。」
「先輩、ジェットコースター、安いですし、空いてますよ。」
「じゃあ乗ってみよう。」
「はい、ではこの席に乗ってください。」
三人は真ん中の席へ。
「ジェットコースター、発車。ジェットコースター、発車。」
びゅーん!!
「わあああああああっ!」
「あ~助けてぇ~」
ガタン。と止まると、ゆっくり上り始めた。そして、急降下。
「わあああああっ!!!!なんじゃこりゃあ!!!」
デカゲロはびっくりしすぎて言葉がおじいさんみたいになっていた。
そしてやっと、止まった。
「ふぅ、危ない危ない。」
ホテルに帰ってきた三人は、昨日と違ってケーキを食べていないので、お腹がペコペコ。なら、昨日よりもいっぱい食べるはず。
「先輩、昨日とおいてある料理、違いますね。」
「本当だ。昨日の牛カルビステーキ、美味しかったのにな・・・・・・」
二人が話している間に、メガゲロはもうとってるし。
そして、デカゲロが持ってきたのは、最高級烏骨鶏卵オムライス、コーヒーのスペシャリストがプロデュースしたスペシャルコーヒー、クラッカー。なかゲロはデカゲロと同じく最高級烏骨鶏オムライス、スーパーシュワシュワラムネ、ミントの香りのバニラアイス。メガゲロはデミグラスハンバーグ、特製ダシスープ、自分の顔を描いてくれるカプチーノ、チョコバニラアイスクレープ、シュガーバタークレープ。メガゲロはそんなに食べて大丈夫なのかデカゲロとなかゲロが呆然として見つめている。そんなことにはお構いなくメガゲロは美味しそうに食べている、
「美味しいな!!このデミグラスハンバーグ、最高!!また食べたい。シュガーバタークレープは甘くて美味しい!!」
そして、最終的には追加でプリンスメロン、あまおう、紅玉といろいろとフルーツを持ってきた。
17 あれ?メガゲロ、寝ないの?
そしてデカゲロ、なかゲロは部屋に入ってきてすぐに寝てしまった。しかし、メガゲロは一人でテレビをみている。
お、これはかえるのアニメ?かえるがほうきで空を飛んでいるね。もしかして、かえるの魔法使いってやつ?メガゲロは大音量で音を出しているから、二人が起きちゃいそうだけど、二人は普通に寝ている。
♪♪♪
携帯の着信音が鳴った。
「あ、ベリーちゃん。同窓会、いつ?わかった。またね。」
ベリーちゃんはメガゲロの小学校時代の同級生であり、初恋の人でもある。そんなベリーちゃんから電話をもらって、メガゲロ、嬉しそう。でも、いま寝ないで、明日、眠くなるんじゃない?
18 グアムのビーチで遊ぼう
朝ごはんを済ませた三人は、グアムのビーチで遊ぶことにした。メガゲロはうとうとしている。昨日、やっぱり寝たほうが良かったんじゃない。
「ねえ、ココナツジュースが売ってるよ。」
「本当だ。」
そして、デカゲロ、なかゲロは三人分のココナツジュースを買ったが、メガゲロは寝ていた。だから、デカゲロがメガゲロの分まで食べてしまった。
そして、メガゲロがやっと目覚めたので三人は海水浴をすることに。三人はかえるだけど泳げないのでうきわ。
「わーい。」
海からでた三人は、ビーチバレーをやることにした。二対一だと不公平なので、困っていた三人のところへ偶然旅行会社のラベンダーがいたので、二対ニに。それでも少ないので、四人はそこら辺にいた人を呼び、四対四に。これだけいれば十分。そしてチームは、デカゲロ、なかゲロ、メガゲロ、ラベンダーVSそこら辺の人々。
「あそれ!ほいや!」
「負けないぞ。いけー!」
そして、デカゲロたちは負けてしまった。
「でも楽しかったからいいよね。」
19 グアム旅行最後の夜
そしてグアム旅行最後の夜。三人はごそごそ話していた。
「あーあ、もう終わっちゃうのか。」
「先輩、明日もあるじゃないですか。」
「でも帰っちゃうでしょ?」
メガゲロが残念そうな声でなかゲロに言った。
「明日、どこいく?」
「高級レストラン!!」
メガゲロらしい答え。
「でも、高級なもの食べ過ぎると普通のものがまずく感じますよ。」
「でもねぇ。」
「おみやげ屋さんは?」
「いいですね。」
「もちろん、デカゲロくんのおごりでしょ?」
「全く、メガゲロったら。いいよ。おごってあげる。」
「やった!」
20 三人が買ったもの
そして、三人はおみやげ屋さんでおみやげを選んでいた。食べ物、おもちゃ、ストラップ、飾りなど様々。一体、三人は何を選ぶの?
「これにしよう!」
最初に決まったのはメガゲロ。メガゲロらしい、クレープ。メガゲロ、食べ物がやっぱり大好きなんだ。
次に決まったのはなかゲロ。なかゲロはお母さんのためにストラップ。グアムの景色が思い出せるが、お母さんになぜあげるのかな?
最後に考えた末、デカゲロは、花瓶にすることにした。デカゲロ探偵事務所に雰囲気がとても似合う。
「デカゲロ先輩、飛行機が発車まであと三時間ですよ。」
「あ、急がなきゃ。」
21 旅行は終わり
三人はなんとか飛行機の時間に間に合った。
「ふぅ。」
「もうほんとに終わりなんだね・・・・・・」
「もうちょっと遊びたかったな。」
「また今度行きましょうよ。」
「今度は・・・・・・ハワイ!!」
「ハワイねぇ。」
「憧れるなぁ。」
メガゲロ、ハワイに憧れているなんて・・・・・
「予定が空いてたらね。」
「わーい。」
こんなことしている間に、飛行機は着いてしまった。
「あ、着いた。」
「もう、旅行、終わりだね。」
「でも、事件の解決を頑張ったらいけるかも!」