1 あれ?メガゲロは?
ミーンミーンとセミが鳴き始めた日、メガゲロがいつまでたっても来ないのだ。一体、メガゲロはどこ?デカゲロとなかゲロは喫茶店でカプチーノを飲んでいると思っていたが、念のため探してみることにした。
すると、メガゲロが血だらけで倒れていた。
「メガゲロ!どうしたの?」
「うっ・・・」
「先輩、とりあえず救急車を。」
そして、メガゲロは救急車で運ばれていった。
「一体、どうしたんでしょうか。」
「メガゲロを恨んでいる人がいるのかな。」
2 メガゲロ、大丈夫?
一方、メガゲロは病院で治療をしたので、話せるほどになった。でも、メガゲロは、眠いのか一度起きてはまた寝、また起きては寝るのだ。
「夢の続きがみれないの。」
なあんだ、だからなのね。お、今度はぐっすり寝たみたい。ん、よだれが垂れてる。もしかして、まめゲロ・ロール・ブッシュのケーキの夢・・・?
「メガゲロさん、意外と治療が難しかったんですよ。」
でも、成功したんだから安心。デカゲロも安心して捜査出来るでしょ。お、デカゲロがお見舞いに来たのかな。
「こんにちはぁ。あ、メガゲロ、大丈夫?かなーりやばかったけど。」
「メガゲロさん、うちの医師がしっかり治療しましたから。」
「なら看護師たちに任せても大丈夫だね。」
「はい!お任せください!」
3 メガゲロの小学校の頃
「メガゲロ、刺した犯人、覚えてる?」
「見たことあるような人で・・・・・・名前は忘れた・・・・・・」
「よく喧嘩する人は?」
「うーんとぉ・・・・・・小学校の時・・・・・・仲が悪い人が何人も・・・・・・いた・・・・・」
「名前は?」
「覚えてない・・・・・・」
「なに小学校?」
「かえる第三小・・・・・・」
かえる第三小は、デカゲロの母校かえる第一小の近くにある小学校。そして、デカゲロはかえる第三小に向かってみた。
4 メガゲロの担任教師
「すいません・・・・・・デカゲロ探偵事務所長のデカゲロです。ここの学校にメガゲロという生徒はいませんでしたか?」
「えっと、仲が悪い子が何人もいて、Tシャツが好きな子ですか?」
デカゲロは首を縦にふった。
「その時って、誰先生ですか?」
「パイン先生っていう先生です。いま、校長先生をしています。」
「こ、校長先生!?」
☆
「失礼します・・・・・・」
「あなたが、デカゲロさん?こんにちは。かえる第三小学校長のパインです。メガゲロのことについて?あ、あの子は・・・・」
5 メガゲロの思い出
「メガゲロは、体育がとても苦手で、転んではマリンくんとアクアくんに笑われていました。メガゲロは、マリンくんやアクアくんにいつも喧嘩を売っていたんですよ。二人に勝つことは無いんです。でも、メガゲロには彼女がいましてね。ベリーちゃんって子で、友達もいっぱい、勉強も体育も得意な子で、男子からとても人気があったんですよ。メガゲロは、ベリーちゃんの取り合いで、スカイくんとまくゲロくんといつも言い争っていたんですよ。きっとスカイくんとまくゲロくんはメガゲロのこと、恨んでいるのかもしれません。」
「メガゲロって、彼女いたんですか・・・・・・」
なかゲロが小さな声でデカゲロに話しかけた。
「デカゲロ先輩、驚くのはそこじゃなくて、メガゲロのことを恨んでいる人がいるってことですよ。それと、メガゲロと仲が悪い子もいるってことです。」
「ああ、そうだった。ごめん。」
6 メガゲロに証拠が・・・
デカゲロが送り込んだ捜査班は、メガゲロにかえる指紋が付いていることを掴んだ。
「指紋を残すなんておっちょこちょいな犯人ですね。」
「ああ。」
「この指紋のDNAをコンピューターに送り込みましたよ。もうすぐ犯人が分かるなんて、早くメガゲロに知らせたいな♪」
なかゲロはなぜかウキウキしている。コンピューターに出てきたのは・・・・・・
『名前 ネイチャー 男 生年月日 2000/5/16
母校 かえる第二小
かえる第二中
かえる高校
かえる理科大学 』
「だ、誰!?」
二人は声を揃えて叫んだ。でも、ネイチャーという名前は聞いたこともないし、顔は見たこともない。更に、母校がかえる第二小なのでメガゲロとは一切関係ない。
「もしかして、何も知らずに刺したでしょうか。」
「なかゲロ、違うぞ。メガゲロの言葉を思い出せ。犯人の顔、覚えてる?って聞いた時、『見たことあるような人』って言っていたぞ。犯人はこのネイチャーって人の指紋をうまく利用したんだ。」
7 本当の犯人って・・・・・・
そして二人はもう一回パイン先生の元へ向かっていった。
「あの、ネイチャーっていう子、知っていますか?」
「ネイチャー?・・・・・・」
パイン先生は知っていそうな表情で首をかしげた。
「あ、そうだ。ネイチャーくんは第二小の子なんですが、うちのクラスのまくゲロくん、アクアくんと仲が良かったんです。私に会いに来たこともありましたね。」
(ってことは、犯人はアクアくんかまくゲロくんだな。)
「あと、マリンくんとは幼稚園の時の親友だとか聞いていましたね。テープに指おくっつけて遊んでいたらしいですよ。」
デカゲロ、なかゲロは事務所に戻り、大事なことを整理した。
ネイチャーくんと仲が良かった人
アクアくん、まくゲロくん・・・よく遊んでいた。
マリンくん・・・・・・・・・・・・・・幼稚園の時の親友テープに指をくっつけて遊んでいた。
二人は推理した。が、しかし、みんな怪しい。
8 本人に聞いたほうが一番いい
「よし、こうなったら本人に聞いたほうが一番いいな。」
「先輩はネイチャーさんとアクアさん、ぼくはマリンさんとまくゲロさんを探してきます。」
「よーし。」
デカゲロは最初にアクアを見つけた。アクアは体がきれいな水色で、服装もきれいな感じだが、カジュアルというなんとも自然な感じの人だった。
「すいません・・・・・・」
「ん?なんですか?」
「デカゲロ探偵事務所長デカゲロです。メガゲロ殺人未遂事件を捜査中です。お話をお伺いしたいのですが・・・・・」
「いいですけど、あそこの公園でしましょうよ。あと、そのしゃべり方怖いからタメ口で話そうよ。」
「そうですね!」
「だぁかぁらぁ、タメ口ぃ!」
「ごめん・・・・」
9 今度こそ分かる!?
「ネイチャーくんについて?最近会ったのは、三日前かな・・・・・・」
三日前は事件が起こる一日前だ。
「ネイチャーくんとカラオケにいったの。えっと、かえるのうたと、かえる音頭だね。あと、マリンくんも一緒だったよ。ぼくが帰ったあとも二人はずっと遊んでたらしいよ。」
デカゲロはアクアの話で、マリンが一番怪しいと思った。
一方、なかゲロはまくゲロと話をしていた。まくゲロはかなりヤンキーで、趣味も殴り合いが好きらしい。
「あぁ?ネイチャー?聞いたことあるけど今は分からん。早くどっか行ってくれよ。」
口も悪いし、服装も派手。まくゲロが一番やりそうだが、意外とバイクでぶっ飛ばすので、そんなことは飽きるだろうと思った。
デカゲロの方では、ネイチャーに聞いていた。
「えっとぉ、最近遊んだのはぁ、マリンくんとぉ、アクアくん。マリンくんとはぁ、ずーっと遊んでいたんだよぉ。どんなあそびかってぇ?テープに指紋をいっぱい付ける遊びぃ!マリンくんはひとつ持ち帰ったよぉ。」
(やっぱり犯人はマリンくんだ。今頃、なかゲロがマリンと話しているだろう。)
デカゲロはなかゲロに電話。
「なかゲロ?」
『先輩、何ですか?』
「マリンくんのこと、教えて。」
『えっと、ネイチャーさんの指紋がついたようなテープがいっぱいありましたね。』
「ありがと。」
やっぱり、犯人はマリンに違いない。
10 マリン逮捕
デカゲロは警察に通報し、マリンは逮捕された。
「だって、ムカついたんだもん。」
マリンは、捕まったあと、釈放金三百万を払って釈放された。
そのニュースをみていたなかゲロは、
「さすが先輩。こんな難事件を解決するなんて。」
「そんなことないよ。ひらめくのは君たちがヒントをくれるから。」
デカゲロはコーヒーを一口飲んでいた。
「ふぅ、事件解決後のコーヒーは美味しいな。」
そして、メガゲロが帰って来ました。
「デカゲロくん、ただいま。」