pickles探偵デカゲロくん 第三話~殺人未遂事件~ | 怜菜のブログ

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1 あれ?メガゲロは?


ミーンミーンとセミが鳴き始めた日、メガゲロがいつまでたっても来ないのだ。一体、メガゲロはどこ?デカゲロとなかゲロは喫茶店でカプチーノを飲んでいると思っていたが、念のため探してみることにした。

すると、メガゲロが血だらけで倒れていた。

「メガゲロ!どうしたの?」

「うっ・・・」

「先輩、とりあえず救急車を。」

そして、メガゲロは救急車で運ばれていった。

「一体、どうしたんでしょうか。」

「メガゲロを恨んでいる人がいるのかな。」


2 メガゲロ、大丈夫?


一方、メガゲロは病院で治療をしたので、話せるほどになった。でも、メガゲロは、眠いのか一度起きてはまた寝、また起きては寝るのだ。

「夢の続きがみれないの。」

なあんだ、だからなのね。お、今度はぐっすり寝たみたい。ん、よだれが垂れてる。もしかして、まめゲロ・ロール・ブッシュのケーキの夢・・・?

「メガゲロさん、意外と治療が難しかったんですよ。」

でも、成功したんだから安心。デカゲロも安心して捜査出来るでしょ。お、デカゲロがお見舞いに来たのかな。

「こんにちはぁ。あ、メガゲロ、大丈夫?かなーりやばかったけど。」

「メガゲロさん、うちの医師がしっかり治療しましたから。」

「なら看護師たちに任せても大丈夫だね。」

「はい!お任せください!」


3 メガゲロの小学校の頃


「メガゲロ、刺した犯人、覚えてる?」

「見たことあるような人で・・・・・・名前は忘れた・・・・・・」

「よく喧嘩する人は?」

「うーんとぉ・・・・・・小学校の時・・・・・・仲が悪い人が何人も・・・・・・いた・・・・・」

「名前は?」

「覚えてない・・・・・・」

「なに小学校?」

「かえる第三小・・・・・・」

かえる第三小は、デカゲロの母校かえる第一小の近くにある小学校。そして、デカゲロはかえる第三小に向かってみた。


4 メガゲロの担任教師


「すいません・・・・・・デカゲロ探偵事務所長のデカゲロです。ここの学校にメガゲロという生徒はいませんでしたか?」

「えっと、仲が悪い子が何人もいて、Tシャツが好きな子ですか?」

デカゲロは首を縦にふった。

「その時って、誰先生ですか?」

「パイン先生っていう先生です。いま、校長先生をしています。」

「こ、校長先生!?」

                   ☆

「失礼します・・・・・・」

「あなたが、デカゲロさん?こんにちは。かえる第三小学校長のパインです。メガゲロのことについて?あ、あの子は・・・・」


5 メガゲロの思い出


「メガゲロは、体育がとても苦手で、転んではマリンくんとアクアくんに笑われていました。メガゲロは、マリンくんやアクアくんにいつも喧嘩を売っていたんですよ。二人に勝つことは無いんです。でも、メガゲロには彼女がいましてね。ベリーちゃんって子で、友達もいっぱい、勉強も体育も得意な子で、男子からとても人気があったんですよ。メガゲロは、ベリーちゃんの取り合いで、スカイくんとまくゲロくんといつも言い争っていたんですよ。きっとスカイくんとまくゲロくんはメガゲロのこと、恨んでいるのかもしれません。」

「メガゲロって、彼女いたんですか・・・・・・」

なかゲロが小さな声でデカゲロに話しかけた。

「デカゲロ先輩、驚くのはそこじゃなくて、メガゲロのことを恨んでいる人がいるってことですよ。それと、メガゲロと仲が悪い子もいるってことです。」

「ああ、そうだった。ごめん。」


6 メガゲロに証拠が・・・


デカゲロが送り込んだ捜査班は、メガゲロにかえる指紋が付いていることを掴んだ。

「指紋を残すなんておっちょこちょいな犯人ですね。」

「ああ。」

「この指紋のDNAをコンピューターに送り込みましたよ。もうすぐ犯人が分かるなんて、早くメガゲロに知らせたいな♪」

なかゲロはなぜかウキウキしている。コンピューターに出てきたのは・・・・・・

『名前 ネイチャー  男  生年月日 2000/5/16

母校 かえる第二小

    かえる第二中

    かえる高校

    かえる理科大学                  』

「だ、誰!?」

二人は声を揃えて叫んだ。でも、ネイチャーという名前は聞いたこともないし、顔は見たこともない。更に、母校がかえる第二小なのでメガゲロとは一切関係ない。

「もしかして、何も知らずに刺したでしょうか。」

「なかゲロ、違うぞ。メガゲロの言葉を思い出せ。犯人の顔、覚えてる?って聞いた時、『見たことあるような人』って言っていたぞ。犯人はこのネイチャーって人の指紋をうまく利用したんだ。」


7 本当の犯人って・・・・・・


そして二人はもう一回パイン先生の元へ向かっていった。

「あの、ネイチャーっていう子、知っていますか?」

「ネイチャー?・・・・・・」

パイン先生は知っていそうな表情で首をかしげた。

「あ、そうだ。ネイチャーくんは第二小の子なんですが、うちのクラスのまくゲロくん、アクアくんと仲が良かったんです。私に会いに来たこともありましたね。」

(ってことは、犯人はアクアくんかまくゲロくんだな。)

「あと、マリンくんとは幼稚園の時の親友だとか聞いていましたね。テープに指おくっつけて遊んでいたらしいですよ。」

デカゲロ、なかゲロは事務所に戻り、大事なことを整理した。


ネイチャーくんと仲が良かった人


アクアくん、まくゲロくん・・・よく遊んでいた。

マリンくん・・・・・・・・・・・・・・幼稚園の時の親友テープに指をくっつけて遊んでいた。

二人は推理した。が、しかし、みんな怪しい。


8 本人に聞いたほうが一番いい


「よし、こうなったら本人に聞いたほうが一番いいな。」

「先輩はネイチャーさんとアクアさん、ぼくはマリンさんとまくゲロさんを探してきます。」

「よーし。」

デカゲロは最初にアクアを見つけた。アクアは体がきれいな水色で、服装もきれいな感じだが、カジュアルというなんとも自然な感じの人だった。

「すいません・・・・・・」

「ん?なんですか?」

「デカゲロ探偵事務所長デカゲロです。メガゲロ殺人未遂事件を捜査中です。お話をお伺いしたいのですが・・・・・」

「いいですけど、あそこの公園でしましょうよ。あと、そのしゃべり方怖いからタメ口で話そうよ。」

「そうですね!」

「だぁかぁらぁ、タメ口ぃ!」

「ごめん・・・・」


9 今度こそ分かる!?


「ネイチャーくんについて?最近会ったのは、三日前かな・・・・・・」

三日前は事件が起こる一日前だ。

「ネイチャーくんとカラオケにいったの。えっと、かえるのうたと、かえる音頭だね。あと、マリンくんも一緒だったよ。ぼくが帰ったあとも二人はずっと遊んでたらしいよ。」

デカゲロはアクアの話で、マリンが一番怪しいと思った。

一方、なかゲロはまくゲロと話をしていた。まくゲロはかなりヤンキーで、趣味も殴り合いが好きらしい。

「あぁ?ネイチャー?聞いたことあるけど今は分からん。早くどっか行ってくれよ。」

口も悪いし、服装も派手。まくゲロが一番やりそうだが、意外とバイクでぶっ飛ばすので、そんなことは飽きるだろうと思った。

デカゲロの方では、ネイチャーに聞いていた。

「えっとぉ、最近遊んだのはぁ、マリンくんとぉ、アクアくん。マリンくんとはぁ、ずーっと遊んでいたんだよぉ。どんなあそびかってぇ?テープに指紋をいっぱい付ける遊びぃ!マリンくんはひとつ持ち帰ったよぉ。」

(やっぱり犯人はマリンくんだ。今頃、なかゲロがマリンと話しているだろう。)

デカゲロはなかゲロに電話。

「なかゲロ?」

『先輩、何ですか?』

「マリンくんのこと、教えて。」

『えっと、ネイチャーさんの指紋がついたようなテープがいっぱいありましたね。』

「ありがと。」

やっぱり、犯人はマリンに違いない。


10 マリン逮捕


デカゲロは警察に通報し、マリンは逮捕された。

「だって、ムカついたんだもん。」

マリンは、捕まったあと、釈放金三百万を払って釈放された。

そのニュースをみていたなかゲロは、

「さすが先輩。こんな難事件を解決するなんて。」

「そんなことないよ。ひらめくのは君たちがヒントをくれるから。」

デカゲロはコーヒーを一口飲んでいた。

「ふぅ、事件解決後のコーヒーは美味しいな。」

そして、メガゲロが帰って来ました。

「デカゲロくん、ただいま。」


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