今週のNewsDigのお題はこちら。心に効く! 働き女子を救う「涙活」って?
「涙活」(るいかつ)これは離婚式などもプロデュースされている寺井広樹さんが、能動的に泣くことで心のデトックスを図るために発案されたものです。
リンク先の記事にも書かれていますが、東邦大学医学部生理学教授の有田秀穂さんによると、
「涙を流すことによって、緊張やストレスに関係する交感神経から、脳がリラックスした状態の副交感神経へとスイッチが切り替わります。たくさん涙を流すほど、ストレスが解消し、心の混乱や怒り、敵意も改善することが研究結果で分かっているんです」
とのこと。
しかし私はつい最近まで、能動的に泣くということをかなり斜めから見ていました。
書店でときどき見かける「泣ける本」のコーナーや、「泣きたい人のために」というような宣伝文句がついた映画。それらの存在に、実はわたくしは納得がいっていなかったのです。
正しくはそれらの存在という供給側よりも、泣きたいという理由で本を買ったり映画を観る人、需要側の存在が理解できませんでした。
「泣きたい」って・・・。(^_^;)
よっぽど普段の生活が平穏無事。もっとキツイ言葉を使ってしまえば、普段のんきに生活している人が自分から泣きたいって思うんだろうなという考えからです。
止めたいと思っても涙も泣き声も止まらないほどに傷ついたり、悲しんだりしたことがなかったり、実生活で周りの人に涙が出てしまうほどに感謝したりする経験がなかった人が、「泣きたい」という欲求がでてくるのであろうと、思っていたのです。
しかし・・・
最近になって私は「ちょっと疲れたなぁ」と思うときなどに、必ず観たくなる動画があります。
Perfume。
女性3人のテクノポップユニットで昨年世界進出も果たしているのでご存知の方も多いと思います。2000年に広島で結成され、そこから数年はローカルアイドルとして活動し、その後2003年の春、上京。この頃、彼女たちはまだ中学3年生です。
上京したからといって簡単に売れる世界ではありません。インディーズ時代もメジャー・デビューしたあともCDショップのイベントスペースなどで唄ったり、小さなライブハウスでさえも人が入らないので、街なかでライブのチラシを配ったりと苦労が絶えなかったようです。
私も講演をやらせて頂くことがあるイベントなどでも、中学生くらいの売り出しはじめのアイドルの子たちが、冷たい風が吹く中で寒そうな衣装で唄って踊って笑顔でいるのを見ることがあるので、その様子と重なります。
いくら売れるという夢のためにと言っても、楽なことではないはずです。
「ライブハウスをいっぱいにするのが夢」と言っていたPerfumeにとっての転機が2007年。公共広告機構のCMに起用された楽曲、「ポリリズム」です。
その動画は、その2007年の原宿LIQUIDROOMでのライヴ映像。LIQUIDROOMはオールスタンディングで約1000人入る会場なので、ライブハウスとしても大きい方です。そこでのステージが実現するということでも十分嬉しかったと思います。
曲がはじまっても、ステージと観客の間にはカーテンが降りたまま。観客側からはシルエットで映るPerfumeの様子は見えていますが、ステージ上からはどの程度の人が入っているのかは分からなかったことでしょう。そしてカーテンがストンっと落ちた瞬間に、目の前には満員のファンの人たち。
その観客を目にした瞬間に止まらなくなる涙。本当に心から嬉しかったのだと思います。偽りのない涙です。
http://youtu.be/aojayKgm_cQ
私はこの動画を、かなりのレベルのPerfumeファンの友人から教えてもらったのですが、初めて観たときにもらい泣きをしてしまいました。それは、彼女たちの今までの苦労を想像したり、カーテンが落ちた瞬間の嬉しさを想像したり、一生懸命に応援しているファンの人たちの気持ちを考えたりと、いろいろな想いが入っていたかと思います。
そしてそれ以後、疲れたときや気分転換したいときにはいつも、この動画を開いてしまうのです。偽りのないキレイな涙を観て、自分の心もキレイにしたいという欲求でしょうか^^;
「歳をとって涙もろくなった」これは、身体的に加齢したことによって筋肉(涙腺)が緩むということもあると思いますし、自分もいろいろと経験をして、人の心の痛みや苦しみ、そして喜びを同じように感じられるようになることからくるもの。
人の喜びを自分のことのように感じられるのであれば、能動的に泣くことも悪くないなと、このPerfumeの動画によって思い始めている私がいます。
All About newsdig連載記事
「涙活」(るいかつ)これは離婚式などもプロデュースされている寺井広樹さんが、能動的に泣くことで心のデトックスを図るために発案されたものです。
リンク先の記事にも書かれていますが、東邦大学医学部生理学教授の有田秀穂さんによると、
「涙を流すことによって、緊張やストレスに関係する交感神経から、脳がリラックスした状態の副交感神経へとスイッチが切り替わります。たくさん涙を流すほど、ストレスが解消し、心の混乱や怒り、敵意も改善することが研究結果で分かっているんです」
とのこと。
しかし私はつい最近まで、能動的に泣くということをかなり斜めから見ていました。
書店でときどき見かける「泣ける本」のコーナーや、「泣きたい人のために」というような宣伝文句がついた映画。それらの存在に、実はわたくしは納得がいっていなかったのです。
正しくはそれらの存在という供給側よりも、泣きたいという理由で本を買ったり映画を観る人、需要側の存在が理解できませんでした。
「泣きたい」って・・・。(^_^;)
よっぽど普段の生活が平穏無事。もっとキツイ言葉を使ってしまえば、普段のんきに生活している人が自分から泣きたいって思うんだろうなという考えからです。
止めたいと思っても涙も泣き声も止まらないほどに傷ついたり、悲しんだりしたことがなかったり、実生活で周りの人に涙が出てしまうほどに感謝したりする経験がなかった人が、「泣きたい」という欲求がでてくるのであろうと、思っていたのです。
しかし・・・
最近になって私は「ちょっと疲れたなぁ」と思うときなどに、必ず観たくなる動画があります。
Perfume。
女性3人のテクノポップユニットで昨年世界進出も果たしているのでご存知の方も多いと思います。2000年に広島で結成され、そこから数年はローカルアイドルとして活動し、その後2003年の春、上京。この頃、彼女たちはまだ中学3年生です。
上京したからといって簡単に売れる世界ではありません。インディーズ時代もメジャー・デビューしたあともCDショップのイベントスペースなどで唄ったり、小さなライブハウスでさえも人が入らないので、街なかでライブのチラシを配ったりと苦労が絶えなかったようです。
私も講演をやらせて頂くことがあるイベントなどでも、中学生くらいの売り出しはじめのアイドルの子たちが、冷たい風が吹く中で寒そうな衣装で唄って踊って笑顔でいるのを見ることがあるので、その様子と重なります。
いくら売れるという夢のためにと言っても、楽なことではないはずです。
「ライブハウスをいっぱいにするのが夢」と言っていたPerfumeにとっての転機が2007年。公共広告機構のCMに起用された楽曲、「ポリリズム」です。
その動画は、その2007年の原宿LIQUIDROOMでのライヴ映像。LIQUIDROOMはオールスタンディングで約1000人入る会場なので、ライブハウスとしても大きい方です。そこでのステージが実現するということでも十分嬉しかったと思います。
曲がはじまっても、ステージと観客の間にはカーテンが降りたまま。観客側からはシルエットで映るPerfumeの様子は見えていますが、ステージ上からはどの程度の人が入っているのかは分からなかったことでしょう。そしてカーテンがストンっと落ちた瞬間に、目の前には満員のファンの人たち。
その観客を目にした瞬間に止まらなくなる涙。本当に心から嬉しかったのだと思います。偽りのない涙です。
http://youtu.be/aojayKgm_cQ
私はこの動画を、かなりのレベルのPerfumeファンの友人から教えてもらったのですが、初めて観たときにもらい泣きをしてしまいました。それは、彼女たちの今までの苦労を想像したり、カーテンが落ちた瞬間の嬉しさを想像したり、一生懸命に応援しているファンの人たちの気持ちを考えたりと、いろいろな想いが入っていたかと思います。
そしてそれ以後、疲れたときや気分転換したいときにはいつも、この動画を開いてしまうのです。偽りのないキレイな涙を観て、自分の心もキレイにしたいという欲求でしょうか^^;
「歳をとって涙もろくなった」これは、身体的に加齢したことによって筋肉(涙腺)が緩むということもあると思いますし、自分もいろいろと経験をして、人の心の痛みや苦しみ、そして喜びを同じように感じられるようになることからくるもの。
人の喜びを自分のことのように感じられるのであれば、能動的に泣くことも悪くないなと、このPerfumeの動画によって思い始めている私がいます。
![AllAboutNewsdig](https://stat.ameba.jp/user_images/20121126/09/yano-kikuno/3c/60/p/o0120003812303591636.png?caw=800)