さて、ここからは引越しセンターのメイン作業である、積み込み、積み下ろしである。
今回は所謂「お任せパック」なので荷造りから殆ど関与していないが、彼らの作業を観察してみた。
積卸作業のポイントは、①早く ②建物や家具を傷つけずに ③楽に 行うこと。
②は昔から荷物にはうるさく言われていたが、建物自体は最近うるさく言われるようになったことである。20年前にはそれほど重要視されておらず、私もバイトでやっていたが、体が大きいのでお客さんの新居の壁に肘をこすりつけて傷を作ったことはままあった。
いまでは傷をつけないように、壁や玄関、床に専用のシート(段ボール製)が使われている。
荷物は勿論、傷をつけないように、専用のシート(キルティングしているカバー)で包み、丁寧に運んでいる。昔は毛布でくるみガムテープで止めていたものだったが。
特に気をつけるべきは、食器棚のガラスで、シートでくるんだ跡にガラス面にはテープで×を書いて注意を喚起するか、いっそのことガラスを外して運ぶ。
①③は荷造りの時に勝負は決している。つまり、段ボールをケチらず、軽めに箱詰めしたことがここで活きてくるわけである。
高校生のとき、理科の時間に仕事量を習ったが、その式は 荷物の重さ×移動距離であらわされていた。
つまり、重いものを少ない回数で運ぶのも、軽いものをたくさんの回数で運ぶのも仕事量としては一緒ということになる。
しかも、人間の筋肉は軽いものをたくさんの回数動かすのに適していそうなので、そういう意味でも段ボールに軽めに入れることは理に適っていることになる。
といった感じで、プロの人たちはテキパキと作業をこなし、3LDKの荷物の梱包+積み込みを何と4時間で完了させてしまった。(グッジョブ)
搬入は翌日行われたが、こちらに至っては開梱作業も無いことも手伝って2時間半しかかからなかった。
さすがプロの仕事と関心したが、実は私の地獄はここから始まるのである。
続く・・・