かつて学生の頃、数回夏の神城に来た。高校生の落研の合宿に先輩面で便乗し、その後とんとご無沙汰のまま三十年経つ。
お世話になった民宿、ご主人は亡くなられ奥さんがその後切り盛りしておられたと聞き、今年思い切って記憶を頼りに神城へ。

約二時間に一本の単線、途中下車すればかなりの時間ロスは避けられない。いったん諦めかけたが、可能にしてくれたのが夏休みの臨時列車。名古屋行きL特急しなの84号。これのおかげで12:33から15:56までの空き時間の中に14:58が入った。

降り立って、記憶と携帯電話の地図をにらんで歩く。
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途中、線路を超える。踏切と称する。
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林の中、ペンションの立ち並ぶ道を一時間半ほど探したがついに見つからず。廃業なさったとは聞いたけどお住まいは動いてないそうだが。

蕎麦畑、秋の花とりどり。
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コンビニもチェーン店も喫茶店もない駅前。
曇り空に時折小雨。
三十年経つとは思えないようでもあり、また訪ねて確かめようもないのを承知でほっつき歩きたくなる。

さあ16:46に乗り、大糸線の記憶を新たに刻みに最終区間の旅に。
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小さな列車は切り立つ山あいを潜りゆく。単線なわけだこりゃあ。

続きますので。