夜話 624 「ゲンバクー蝕シリーズ」残品
『蝕A・B』の2点により昭和38年の 第19回福岡県展で洋画部最高賞を受賞。
これらで県美術協会会員にスイセンされた。
蝕『A』は石橋美術館主催の『西部新人秀作展』と文部省の『全国県展選抜展』に招待。
当時は県展の主催者は県美術協会。賞金3000円はアリガタかった。
その後恩師坂本繁二郎に「これらは文学表現の世界。モノを描いたら」ときびしい指導を受けた。
それまでの「文学表現」の作品約40点は4点を残して火中に投じた。
先年刊行された『福岡県展史』に そのうちの『蝕A』がモノクロで残り、『蝕B』は 思うことあって残した他の3点とともにいま手もとにある。
下は計5点の映像。反省の残品。
上 『蝕A』
中 『蝕B』
下 『石になった魚』
『蝕』