２０１４年（7）古稀記念道南釣行第２日目。
待ち合わせの大沼湖畔で龍さんと９ｹ月振りの再会をはたす。今回は仕事を三日も
空けてサポートとガイド役を務めてくれる。感謝と感激で出発。これから四日は小生
の運転なり。.....小生の開口一番は昨日の大アメマスの入食い....龍さんは何時も
渡る橋のＡ川でそんなことがあるのかと信じられない様子...しきりなり。
その1.八雲の名流の隠し沢を探るの巻。
読者の皆さんは昨年の同時期の道南釣行記をご記憶だろうか？
早朝の龍さんとの待ち合わせの僅か３０分の間に尺上イワナを４匹釣り上げた
あの隠し沢のことを。二人で巡る第１の渓として渓秋が選んだ。
流程３ｋｍの小さな渓は橋下深くにあり見過ごしやすい。今回は１.５ｋｍの送電線下
までは探ってみたい。
渓は狭く岩盤床で水量は少なく水深も無い、釣りずらい渓相だ。
しかし、入渓直後に大物イワナが出て昨年の再来だ。龍さんにも信じてもらえたようだ。
３３ｃｍの大物イワナが釣れた。
続けて３２ｃｍとつれる驚きの小渓だ。
良型を取り込む龍さん。
狭い好ポイントを狙う渓秋です。
何故か渓秋にのみ数匹のカジカが釣れた。如何に渓が清冽であるかの証しだ。
渓が一層狭まり流れも次第に細くなってきたその時、足元からバチャ・バチャ....
ケケケケケ.....心臓が口から飛び出す位びっくりと同時にウヒャーの悲鳴を上げた。
ムムムム....やっと状況が理解できた。カモが巣づくりしていたのだ。飛ぶように
走り去る親カモを追って三羽のヒヨコがピィピィと後に続く。こんな源流帯に巣作り
とは考えられない。......ヒデオ撮影画面より切り取り。
目指す送電線近く、流れはすっかり細く型も２０ｃｍ程度魚影も少なくなってきた。
今晩の肴分の２８ｃｍ二匹のみ函館の加工場風に慣れた手つきで腹を裂く龍さん。
下山は龍さんが古い作業道を探ってくれて楽なり。僅かに羆の食痕を見る。
入渓３時間余り二人で３３ｃｍを頭に５０匹以上の釣果なり。
その２.八雲・平瀬Ｏ渓を探るの巻。
第３３９新渓。
隠し沢から数キロ西に釣情報誌が紹介するＯ渓がある。何時も国道橋から
直線で幅の狭い平瀬だ。ここに噴火湾らの遡上おおアメマスと良型のヤマベ
の魚影が濃いらしい。その橋より入るが地形図と風景・道路が一致しない。
何度も行き来して流れをみるがどうも違うようだ。念の為、国道に戻り橋の
袂の川名版を見ると頭にポンが付く違う渓だった。..何年もの思い込みだった。 重に国道を走らせたが目指す渓は橋からその流れは見えない。
複雑な農道を曲折してやっと渓の入り口の原生林に辿りつく。
林道は狭く車が置けないので渡渉して中州に止める。解禁明けのせいか早くも
釣跡が見受けられる。この渓は遮る人口物がないので期待が高まる。
広い河原砂利床のゆったりとた流れは如何にもヤマベ場所だ。時おり岩盤床が現れる。
龍さんはバーブレス鈎にブドウ虫・重りは極小でテンカラ風の釣スタイルだ。
その龍さんに早速美形のヤマベがくる。
11号鈎に太ミミズの大仕掛けにはやはりイワナがくる。周囲はモミジの林立だ。
秋のもう一度紅葉を身に訪ねたい渓である。
イワナは源流系で最大２５ｃｍで魚影は薄い。入渓者がおおいのかな？期待の大アメマス
は出ず。
渓秋の大仕掛けにも良型のヤマベ１８ｃｍが釣れる。
龍さんにも２５ｃｍ級のイワナが釣れる。
それにしても両岸は見事な沢蕗が生えている。トラックを乗り入れて刈り出せば
ウン万円は楽に稼げそうだと冗談が飛ぶ。
楽な釣り上がりで２.５ｋｍ遡行、目的の送電線下に辿り着く。また龍さんが下山の
為の古い作業道に導いてくれる。ここも僅かに羆の痕跡あり。
入渓３時間半二人で３０匹以上の釣果なり。
車止め付近で見付けた背の高いサクラソウ？......調べてみたら珍しいクリンソウなり。
その３.落部・銀婚湯にて着かれ疲れを癒すの巻。
落部の名湯、銀婚湯の旧館に宿をとる。新館に比べて落ち着きと古風な造りが
一層、疲れを癒してくれる。龍さんお持たせの黒龍・垂れ口が旨かった。
渓秋の山釣り料理。二匹のイワナで糸造り酢味噌和えと刺身.....黒龍に合って一層旨い。
渓々とイワナと友に感謝のカンパイ。
二人の山釣り語りで静かに夜が更けていく。明日も楽しい釣を夢見て.....。
第1～6日目まで連続して毎日公開予定。