2013年(13)読者情報による暑寒別山系探釣記。 | 渓秋の北海道山釣り記

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2013年(13)読者情報による暑寒別山系探釣記。

今年の夏に埼玉県にお住まいで暑寒別方面ご出身の年配の読者「G・八郎さん」からコメントを頂きました。
故郷の山や渓を愛で思いを馳せる彼と数度のメールを交信重ねているうちに、彼の取って置きの隠し沢を紹介された。
地形図で確認すると下流の砂防ダムから源流までは13km、標高差600mの小沢なり。
入渓地点は砂防ダムと2.5km上流の林道からの二か所のみ。とても1日では踏破出来ない。
彼の提案としては、林道と登山道を利用して源頭から釣り下るのがベストとか。
それでも1日の踏破は無理のため中間地点にある 旧牧草地帯の農道跡をたどって入渓する。
その為には林道と農道跡か登山道入り口に最低2台の車が必要である。勿論一泊二日の釣行となる。
しかし、この秋まで同行してくれる釣友が見つからず諦めていたのだが、今回絶好の秋晴れに
誘われて単独でルートの確認の為下見・探り釣行をした。

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現地到着前に2本の渓を覗いてみたが少雨のため超減水で遡上アメマス・サクラマスの魚影は薄い。
旧牧草地・廃道付近より暑寒別の山並みを遠望する。
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G・八郎さんの情報では「ボサ被りの提灯釣り」になるとのことで20年ぶりに今は亡き師匠に
教わった手造りの特性リール竿を持参する。(ミシンの糸巻きを利用)
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しかし、林道の入渓地点は意外と開けていた。3.2m~3.6mのズーム竿を使い「特性竿」は来年の源頭釣りまでお預けだ。小渓ながら意外と水量あり期待が高まる。何とか1匹でも魚影が確認出来れば竿を収めるつもりで遡行開始。
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遡行開始40分全く魚影なし。今までの経験では秋晴れの日はイワナが警戒して隠れてしまうので
何時も釣果が出ない。今日もそのパターンかと思っていると大岩下の小さなプールで力強い魚信
が来た。あばれる魚体は尺上物だ。
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ビデオ片手に慎重にネットで取り込む。秋の細身だが立派な尾びれのアメマス系源流イワナだ。
計測36cm。思わずバンザイ三唱。今年一番の大物なり。G・八郎さん有難う。
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暑寒別の小渓に。埼玉のG・八郎さんに。感動と感謝の乾杯です。
来年は「古希」迎えてのでいろいろ記念釣行を計画しているが、この渓の完全踏破も加えたい。


台風26号で北海道は一カ月も早い冠雪となり全ての峠が一時通行止めとなりました。今シーズンあと一、二回積丹半島の遡上大型アメマスを狙って納竿したいと思います。


最後に恒例の今年の木彫大作を制作中です。これは何か解りますか?
釣行の度にこの加工部材をさがして5ケ月。ヤマブドウ・ツメウメモドキ・コクワと試してやっとマタタビの蔓で思い通りの形になりました。完成はお正月のページで公開します。
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