1012年(11)恩師を偲ぶ白井川再訪釣行記。
札幌方面は晴天続きで積丹の単独河川は完全な水涸れ状態だ。
今回は赤井川盆地の白井川を釣行した。
昨年の竿納めの釣りで恩師を偲んだ渓を再訪する釣行記です。
白井川は6本の支流を持ち水量豊かな水涸れに強い渓でもある。
源流を目指して釣兄・栩さんと入渓です。
その1.本流を探るの巻。
入渓はゲイト下流の錦盛橋の大きな瀞場を狙ってみるも小さな当たりが数回。
小さな当たりの正体は11号のイワナ鈎にかかったうつくしいヤマベ。下流の雷音大滝を 遡上してきたのだろうか??
瀞場を抜けると少し泥被りの滑る苔の川床で遡行しずらい。ここまで1時間半で
二匹目のヤマベを見るのみ。行く手に林道の橋が見えてくる。地形図を確認
するとチャラ橋だ。林道拡幅の重機うなりを上げてうるさい。これでは今日は望みなしか。
釣兄・栩さんに話かけていると、栩さんに大岩の影から大きな当たり。美しい源流イワナ
28cmなり。これで二人共やる気が出てきた。
重機がいる処を飛ばして遡行すると滝が現れる。絶好ポイントだ。
滝壺に忍びより竿を振り込むとすかさず当たり。尺上の美しい源流イワナだ。
写真に収めていると、栩さんに更なる大きな当たり。渓秋の足元を悠然と
泳ぎ回るのは尺五寸(45cm)級だ。取り込みを手伝いしょうとタモ網を手にしたとたん
ヤツは簡単鈎を外して遁走してしまった。........嗚呼......無念・残念。
滝の直上に架かる青井橋の袂を高巻して林道に出る。
蔓アジサイが美しい河畔林。
青井橋上流は10m~20m近い切り立った函上で本流への降り口が見当たらない。
帰りに支流の青井川から入ることにして林道を登る。
源流に架かる魚道の無い大ダム。高さ10m以上。壺が深く大物が潜みそうだ。
最後に支流の青井川から遡行してみょう。ここからさらに本流を遡行する。
これは奇妙な曲がり根の河畔林だ。ダム上は小ぶりの玉石床でチャラ瀬だ。
短い道程だがやや小ぶりのイワナがきた。25cm程度か。
行く手に轟橋が見えてきて流れは三俣に分かれる。その合流点で尺上イワナ。
橋に上がって地形図と照合。轟橋と三俣沢を確認する。
3本の沢の第一番目右手の沢に入ると流れは細く、滑る苔の生えた川床で
20cm程度のイワナか。3匹程度を見るが鈎かかりせず。行く手に砂防ダム。
早々に切り上げる。
その3.轟中の川を探るの巻。
林道沿いのこの渓はやや水量があるものの角ばった川床は滑り苔だ。ポイントは
少なく魚影も薄い。20cm程度のイワナの魚影があるも釣れず。林道は件のダンプ
が行き交う。ここも早々に切り上げる。
その4.母沢を探るの巻。
その名の通りこの渓が本流なのだろう。
轟橋の架かるこの渓は水量が多く流れも清冽なり。この源流を詰めれば
オショロコマに出会えそうな予感がする。水温14度。気温18度。
流れは玉石床から岩盤床に変わり、清冽な流れから尺上の源流イワナが懸る。
更に遡行すると三段の滑滝に到達する。この上流には枝沢の昭越の沢川が入るが
今回はここまでで丁度お昼なり。昼食ご支流の青井川を目指す。
その5.青井川を探るの巻。
ダンプの行き交う林道を青井橋ので下り支流の青井川を探り、更に釣り下って
本流に出て魚止めの大ダムまで1.5kmを釣り上がる予定だ。
この渓はやや水量はあるが玉石床の平坦な流れだ。
第1投で出たのは美しいヤマベだった。二つの滝を越えてここまで遡上してきた。
親魚のサクラマスの遡上能力は素晴らしい。敬服する。
予期せぬアクシデント。
更に遡行するも全くイワナの気配無し。ここで切り上げて本流を目指すべく右手の
大岩を乗り越えようとしたとたんに両足が滑って後ろ向けに転落。したたか腰を
打ってしまった。とても痛くて釣りは断念。腰をかばいつつダンプの行き交う林道
を下山する。
林道沿いからワラビを少し。白井川の青い石、青井川から赤い石を記念に持ち帰る。
途中棄権で残念なり。 次回は青井橋から大ダムまでと、母沢の源流を目指して
尺五寸の大イワナとオショロコマに出会いたいものだ。
ワラビの三倍酢と麦焼酎で今日の疲れとアクシデントを癒す。
次回は若き釣友と南暑寒別に赤い斑点の幻のイワナを再確認に行ってきます。