【ベッキー・クルーエル】 タンブラー4月戦 「その5」 | 【踊ってみた】【歌ってみた】【喋ってみた】

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この記事は『タンブラー4月戦 「その4」』に続く記事です。

前回の記事で、ダンサ連合が逆転勝利したことを書きました。

今回の記事から、なぜダンサ側は逆転できたのか、分析してみたいと思います。

いくつかの理由が思いつきますが、その中でも一つの重要な要因は、ベッキー・クルーエルがダンサ側についたことでしょう。

参加

ダンサは「Oishii! Project」のオーディションを告知した2,3日後に、ベッキーが「Oishii! Project」の共同運営者であることを明らかにしました。

ダンサによると、2010年にベッキーと「Oishii! Project」を開始したが、軌道にのらなかったために今までプロジェクトは休止状態になっていたということです。

ダンサとベッキーに2010年から交友関係があったというのは初耳でしたね。

ベッキーの「男女」のカバー動画が、日本で大当たりしたのは2009年ですから、2010年にはベッキーはもうすでに知名度があったはずです。

そのベッキーが、なにかしらのプロジェクトを開始していれば、もっと知られてもいいはずなのですが。

この件は当分、謎として残りそうです。

さて、ベッキーがダンサ側についたのは「Oishii! Project」にとって大きな追い風となりました。

ベッキーはもはやコミュニティ内の注目の人物ではありませんでしたが、過去に稼いだ知名度ならあります。

ダンサも知名度はあったとはいえ、あくまでもゴシップ掲示板の管理人としてですから、ネット・アイドル・グループの運営者になるにはあまり役にたちません。

ダンサのステータスでは、JRCAch氏に対抗するためだけに、即興でプロジェクトを立ち上げたといわれても仕方がないでしょう。

しかし、ベッキーの運営参加で状況が大きく変化しました。

ベッキーはデビューした頃、英国でも何度かテレビに出演しましたし、英国国営放送BBCが製作したベッキーのドキュメンタリーもあります。

子供だと「テレビに出た人はすごい人」と安直に考えますから、ベッキーが共同運営者だという事実は、プロジェクトに箔をつけてくれました。

いままで、ダンサが適当にでっちあげたと思われていたプロジェクトが、(若い子には)俄然本物に見えてきたのです。

弁明

ベッキーの運営参加は、ダンサにとっては強力な味方ですが、ベッキー本人にとってはリスクがあります。

これはダンサという人が、色々、争議の種になる人だからです。

例えば、ダンサには「ネットいじめ(cyberbullying)」をしていたという疑惑があります。

ダンサが本当に「ネットいじめ」をしたことがあるかどうかは、ここで議論するのはやめておきましょう。

過去に何度かネット上で議論されたことはありますが、大概、「ネットいじめ」という言葉の定義をいじくることで、肯定も否定もできてしまいます。

ただ、ダンサに「ネットいじめ」を受けたと言う子が存在するのは確かです。(本当のことを言っているのかどうかはわからないが。)

最近の例では、ニコ生主、ビナスが「いじめられた」と自分のニコ生放送で言った件が記憶に新しいです。

そういうわけで、アイドルであるベッキーが、ネットいじめ疑惑があるダンサと手を組むのはいかがなものかという意見がでてきました。

これに関して、ベッキーの返答は、まとめると次のようなものです。

● 「ダンサの秘密」と「Oishii! Project」はまったく別のプロジェクトです。
● 「ダンサの秘密」には、私(ベッキー)が好まない内容のものがあった。
● 「ダンサの秘密」の内容に関して、私(ベッキー)は口をはさめない。
● 私(ベッキー)は「ダンサの秘密」をよく読んでいない。
● ダンサは過去の内容に問題があったことに気づいている。最近の内容は改善されている。
● ダンサは悪い人じゃない。付き合いの長い友達です。

私は、このベッキーの返答に一貫性が感じられません。

共同運営者としてダンサを弁護しなければいけないと思いながらも、全面的にダンサを肯定したら自分に責任がふりかかる可能性が出てくるという思いもあり、「ダンサを支持する立場」と「自分はダンサのやった事とは無関係だという立場」の間をさまよっているような気がします。

まあ、少なくともこの発言で、ベッキーがダンサと手を組むことにリスクがあると自覚していることだけは、はっきりと感じ取れました。

ちなみに、この一回目の発言では「ネットいじめ」という言葉は避けたようですが、二回目の発言では「彼女(ダンサ)はネットいじめをする人だとは思わない」と明言しています。

「誰か」から要望があったのかもしれません。

攻撃

さて、そのベッキーがJRCAch氏に対して攻撃的発言をしてきました。(この発言において、ベッキーはJRCAch氏の名前を出してはいません。しかし、ベッキーが指している人がJRCAch氏であることは文脈から明白です。)

この攻撃的発言は、ベッキーの性格からは考えづらいことです。

デビューした当時はアンチになにか言われるだびに反論していましたが、それも半年程度でやめてしまい、それ以降はアンチは無視するという大人の対処をしてきたベッキーです。

外人J-POPコミュニティで、時々おこる喧嘩にも参加せず、意見を聞かれても大概どっちつかずの曖昧なことをいってかわすという、アイドルの鏡のようなことをしてきました。

この攻撃に関しては、「誰か」がベッキーに頼んで、ベッキーは渋々やったと、私は思っています。

特定の人を攻撃するなんて、ベッキーの性格に合わないですよ。

いずれにせよ、この攻撃は効果がありました。

普段、批判とかしないベッキーだけに、このように突然すると効果てきめんです。

JRCAch氏は、外人J-POPコミュニティの元祖であるベッキーに非難されて、コミュニテイの朝敵になってしまいました。

状況がよくわかっていない新参の子には「そうか、こいつが悪者か」と無条件で思われたでしょう。

ベッキー自身、こういった発言をする事のリスクは、よくわかっていると思います。

しかし、ダンサと手を組んだ以上やらなければならなかった。では、そもそもなぜダンサと手を組んだのか?

動機

長い付き合いの友達というだけでは説明がつきません。

ベッキーはダンサの過去の行動に問題があるという発言はしていますからね。

アイドルとしてのイメージを壊したくなかったら、ダンサとは距離を置いとくのが無難です。

おそらく、ダンサと手を組む以外の方法で注目を浴びることができないところまで、将来性がなくなってしまったからだと思います。

昨年10月の新曲発表以降、これといった大きなプロジェクトが公表できないベッキーです。

ご存知のとおり、ベッキーの日本での人気というのは2010年の終わりにはほとんどなくなっていました。

ただ、こういう情報が別の言語圏に伝わるのには、かなり時間がかかります。

「モーニング娘の〇〇ちゃんが卒業を発表した」とかいう情報はその日に英語圏にも伝わるのですが、「すでに、AKBのほうがハロプロより人気がある」とかいう「大衆の意見」が伝わるのには、かなりの数の確認が必要なため、約一年ぐらいかかります。

この「情報の遅れ」で英語圏ではかなりメンツを保てたベッキーでした。

ベッキーの日本での人気が本当はどれくらいなのか、一年経った昨年の終わり頃、少しずつみんな気が付き始めたのでしょう。

そして、昨年12月のユカぽんの秋葉原公演で、だれが今もっとも成功しているのかという事を、あらためて考え直したようです。

今年の初め頃には、コミュニティでのベッキーの影響が低下して、時々誰かが「ベッキー終わったな」とかつぶやくぐらいです。

そこで一発賭けに出たのだと思います。

ダンサと手を組むのはリスクがある。しかし「Oishii! Project」がうまくいけば、コミュニティの中心人物に返り咲けるというわけです。

一部の人が「Oishii! Project」は「ダンサとベッキーの金儲けの話」だと風評を流し、二人がこれを否定しているが、これに関してはダンサとベッキーに同意しますよ。

ネット・アイドルで簡単に金など儲からない。そのことは彼女達もよく分かっているでしょう。

さて。。。

今回の記事では、ベッキーの参加が新参の子達に大きく影響し、ダンサ連合圧勝の理由の一つになったことを書きました。

しかし、コミュニティに長くいる人達は、ベッキーの影響力がなくなっていたことには気がついていたはずで、ベッキーの参加だけでは説明がつかない部分があります。

次回は、ダンサ連合の圧勝を導いた、もうひとつの重要な理由について書きたいと思います。