VMATは、人命救助にあたる「災害派遣医療チーム(DMAT)」の動物版。獣医師や動物看護師らが被災地に救助本部を設置し、治療や、保護を必要とする動物の情報収集などを担当しています。
※震災後、しばらく経過するとニュース・メディア等や新聞に記載され始める。あまり、認知度はまだまだ低いのではなかろうか。
福岡県獣医師会は平成25年6月、全国で初めてVMATを結成。熊本地震で初出動した。鳴き声などで他の避難者に迷惑をかけるとの遠慮から、車中泊を続ける飼い主に、「車の中では犬だって暑いですよ」などと避難所に入るよう説得して回った。
活動に参加した獣医師(60)は「飼い主にも熱中症やエコノミークラス症候群の危険があった。動物を介して、孤立した被災者自身のケアもできたのはVMATならではの活動だった」と振り返られている。
VMATの結成は、東日本大震災をきっかけに議論が始まった。羽山伸一日本獣医生命科学大教授によると、大災害の際に飼い主がペットを守ろうとして逃げなかったり、被災地に捜しに戻ろうとしたりする例は海外でも報告があるという。
羽山教授らは26年7月、「災害動物医療研究会」を設立し、全国でVMAT隊員になるための講習会を開催。今後、首都直下型地震に備える関東各地や南海トラフ地震が予想される愛知県などで開く予定だ。
DMATは国の防災基本計画にも役割が明記され、隊員の身分保障や活動費用の弁償などについても詳細な取り決めがある。だが動物の救助については、一部の獣医師会と自治体が協定を結んでいるが、内容はまだ不十分なものが多いという。
羽山教授は「災害時にVMATが十分に活動できるよう、日頃から行政と派遣方法などについて話し合っておくことが重要だ」と話している。
◾︎避難所での受け入れも着々
被災者が一時的に暮らす避難所や仮設住宅では、ペットの受け入れが進んでいる。
熊本地震では、被災者向けの仮設住宅でペット同伴の入居を認めた。環境省と熊本県の調査では、避難所にペットを連れてきた被災者のほとんどが、仮設住宅に移ってもペットとの同居を希望したという。県の担当者は「1人暮らしの高齢者にとって、ペットは孤独感を解消するのに欠かせない存在」と話している。
平成23年の東日本大震災では、一部の自治体でペットの同伴を認めず、仮設住宅に入居しなかった被災者もいたという。
また、今後の防災計画の中にペット対策を盛り込む自治体も増えている。
東京都港区は地域防災計画の中で、ペットは被災者と「同行避難」を基本とし、小中学校などをペット受け入れ可能避難所にするとした。ただ、飼い主にとってはペットは家族の一員だが、犬や猫が苦手な人も少なくない。このため同区は、避難者が居住する部分とは分離したペット専用の場所を仮設することも検討する。
被災してしまった際の飼い主とペットの在り方が見直され、もしもの場合の対処法とし定められてきた。事が起こる前に、防災計画として組み込まれている事で混雑を避ける事ができるのではないかと思う。
今の時代、ペット(愛玩又は伴侶動物)と生きる人間が増えている。その理由としては心の支え・家族として・介助など様々である。その方々がスムーズに避難できる場所が今後確立していけるような状況になっていってほしい。。。
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今回も少し災害救助犬のことについて追記する。いつもと違う見方をしてみようと思い、救助している姿ではなく、救助中、救助後の動物の疲労困憊度また心身的ストレス負荷についてである。
まず、記憶に残ってるネパール大震災の時、
各国が帰国する中、日本のチームはネパール政府から必要とされており、当時団長を務めた外務省の小林成信・国際緊急援助官は「要請がある限りは活動を続ける」と強調。ただ疲労の色は濃く、捜索犬が暑さとストレスで元気がなくなり、点滴を受けるほどだったという。
ここまで、動物にも負荷をかけていた事例は震災時にはメディアには露出していないが、報告はされている。
本来、生存者を探して救助するのが救助犬の役目。しかし、東日本大震災や熊本大震災では残念ながら別のものになってしまったのも事実である。
ある救助犬の調教師はこう言いました
「生きている人を発見したら、大喜びでうれしそうに吠え、早く見つけて!とばかりにこちらへ駆け寄ってきたりします。亡くなっている場合は、私のほうを振り向いて哀しい目つきをするんです。調教師はそんな犬の表情やしぐさを読み取っていくんです。でもあのとき、次から次へと、ここにも、ここにも、と哀しい目をするんです。
 私たちが1日歩いた場所だけでも救助犬は150回も反応し、私はそこに旗を立てて進んでいきました。その旗の立っているところを、自衛隊員のかたがたが捜索していくのですが、実際、旗を立てたところすべてから遺体が発見されたそうです。
一刻一秒でも急げば、生存者が発見できるかもしれないと私たちは早く早くと前へ突き進んでいきました。はっと振り返ると、自衛隊員ははるか後方にいました。それを見たときに我に返り、ゾッとする思いでした。遺体が多すぎて収容する作業がついてこられなかったのです。」
と述べられた。
   犬という生き物は嗅覚に優れ近年では人の心も読み取れるような信頼関係も築ける存在となっていますが、この現状、助けられなかった現実を目の当たりにし、少なからず心にも影響があると私は考えている。
土砂が厚く積もりにおいを感じるのが難しい中、瓦礫などの下に人がいないか救助犬たちが懸命に探し回る。
懸命に働くその姿は小さなヒーローでもある。
瓦礫で脚を怪我しても、釘やガラスで血だらけになっても、決して怯むことなく体力の限界まで探し回る。
そのストレス負荷は犬レベルで考えると、とてつもないものではないかと思う。
普段の訓練から生体臭と死体臭を覚えさせられる訓練を受けてはいるが、実際に現場に赴き捜索活動を行い、被災者が亡くなっている割合が多いと、自ずと犬自身もわかり、捜索活動にでたがらなくなるほどの心理状態にもなるという。
メンタルケアなどを施し、生存者をみつけるために、時折 スタッフが生存者 役を担って発見されます。
救助犬はお芝居と理解しているかもしれませんが、ストレスを少しでもなくすためには必要なことだと思いました。
●泣いている人間に対し犬は見返りを求めず平等に慰める
●人間のストレスレベルに同期し犬のストレスホルモンも上下する
という研究成果がでてるほど、
人と犬の絆は深いものがあります。
救助犬は被災者で生存者を発見する存在
という固定概念が強いと思いますが、
その裏側では苦労や苦悩にも悩まされていることや、身体的にもダメージを負っている存在でもあるということを知ってほしい。
今後の日本の科学や技術力で
災害救助犬の要請が必要なくなるぐらいの
テクノロジーが産まれはじめることを願いたい。
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今回は久しぶりに医学的な目線から伴侶動物に簡易的にスポットをあててみました。もっと詳しく獣医師のことやストレスの症状のことについて書き記したかったが、段階をふまえて書いていくことにしました。
まずは、この獣医師の取り組みと災害救助犬の舞台裏を周知していただけたら幸いだと思っています。
被災した時だけに
記事を書いていくのではなく普段から普及啓発で書いていきたいです。また、被災した場合にも僕の記事をみて、少しでも力になれればと思い、被災関連の記事を載せています。
どうか、報われる努力であることを願います。
自分自身も今月で24歳となり
20代半ばにさしかかり始めました。
だから、
もっと若い世代にも普及啓発できていければいいなぁと思います。
この記事を読まれてる方は
僕より上の年代の方が多いと思いますが、その方々もどうか若い年代の方にも普及啓発をよろしくお願いいたします。
関心がない若い人たちは、こんな情報や記事・ニュースに目を通さないことなどわかってはいますが、そんな現状を変えていきたい。SNSを、利用して常識を変えていきたいです。
#動物の笑顔のために
i§ei










