1940年代のアメリカを描いた映画、追憶をご存じですか。
とても古い映画なので今まで観る機会がなかったのですが、知人に勧められて観てみました。
ロバート レッドフォードとバーバラ ストライサンド?名前が微妙に違ってるかも知れませんが主演のラブストーリーです。
けれど、単純なラブストーリーではなく、人種問題や戦争や人権問題、女性の自立など深いテーマについて丁寧に描かれている印象を受けました。
ロバート レッドフォードはブラピとダブル雰囲気で正統派二枚目スターという感じで見惚れるほどのカッコ良さです。
オンタイムで映画を観た人ならば、熱狂的ファンになるだろうな・・・と推測できるほど。骨太の俳優で存在感があって大スターの威厳と後光を感じちゃいました。
一方のバーバラ ストライザンド?は確かに美人とは言えないのです。けれど、内面から滲み出るオーラを感じてとても美しい印象を受けるのです。
一見不釣り合いの男女なのですが、恋に落ちるのです。
もちろんバーバラが恋に落ちて好きになるのです。そして、積極的に一途にアプローチして見事に恋が実るのです。けれど、結末は・・・観てのお楽しみにしてください。
ロバートが恋に落ちる理由、虜になっていく理由を興味深くあれこれと考えながら観たのが楽しかったです。
恋愛の醍醐味を奥深さを感じられる素晴らしい映画でした。
最近はこのような名作がないように思います。昔は名作の宝庫だったのに・・・なぜ?と考えて、はたっと気づいたことがあります。
戦争や人権、人種差別、貧困、革命などなど、昔の人々は平和や自由、人権を手にするために闘っていたのですね。
苦労しながらも決してあきらめず、常に貪欲に毎日を必死に懸命に生きていたのだと気づいたのです。
その闘いから人々は平和と自由を手に入れた替わりに闘争することも苦労することもなくなってしまったのかも知れません。
平和ボケという言葉を聞いたことがありますが、まさに現代人は安逸でラクでインスタントにコンビニエントに生きられるようになったのですね。
あれほど、だれもが夢見て豊かに平和に暮らせることを願っていたのに、辿り着いてみると、失った何かがあるように感じてなりません。
環境破壊もその一つなのかも知れません。
人は苦労や痛みからしか成長したり深い観点を体得することができないのだ・・とこの映画を観てますます実感したのです。
ですから、苦労すること、面倒なこと、戦うことを恐れることはないのです。苦労からしか深い喜びと感動は得られない、という事実を如実に物語っている、そんな映画なのでした。