以前もこのブログに書きましたが、ワックスについては基本的に国産のナノムワックスを使っています
ナノムワックスについて詳しくはコチラ ⇒ http://www.nanom-wax.jp/
これまでに、ブリコとかホルメンコールとかも使ってきたんですが、ナノムについてはラインナップがシンプルなのであまり迷う必要がなく、それでもそれなりに滑ってくれるように思うので、ここ数シーズン、ナノムワックスを中心に使ってきました
で、今シーズン、製品ラインナップが大幅に変わったこともあり、ここまで練習やレースなんかで試行錯誤して使ってきたんですが、その感想など…
といっても、スタートワックスについては古いものが残っているので、継続して使用してますので、ホットワックスで使用するワックス、それも今シーズン購入した一部の製品についてのインプレッションです
まずは、ナノムワックスの中心になる(というかレーシングワックスは基本的にこれが基本)MS-BASE HARD
ナノムワックスについては、ベースワックスという位置づけのワックスでも、グラファイトからフッ素から、添加物山盛り入っているので、「ベース」という名前にはなっていますが、基本的には滑走ワックスとしても使えるというコンセプトなので、他のワックスメーカーの「ベースワックス」が基本的にはパラフィン100%もしくはほとんどパラフィンであるのとはだいぶ違うものになります
すでに今シーズン半分くらい使ってしまっているのはご愛嬌ということでw
昨シーズンまでのベースワックス「MS BASE-N」の後継ですが、昨シーズンまでベースワックスはほぼ真っ黒だったのに対して、白っぽくなっています
関係者に話を聞いたりした限りでは、これまでに新雪なんかで渋り気味だった要因のグラファイトの配合を減らしたとかなんとか…
確かに、昨シーズンまでのベースワックスに較べると、降雪時の渋りは改善されているような感じはあります(ワックステストで比較したわけではないので、あくまで感覚的なものですが)
アイロンでの作業性については、だいぶ良くなっているかな…
昨シーズンまでは、融点が低い(75℃)ということだったんですが、実際には粘り気が強く、120℃くらいまでアイロンの温度を上げて溶かしてましたが、今シーズンについては110℃位でもサラサラと溶けてくれています
で、一昨日の野麦峠でのGSで使用したのが、レーシングではなくEXTREME MODELのPERFECT BASE
メーカーサイドとしては、レーシング用ではなく、フリースタイル系のユーザー向けというラインなんですが…
ナノムワックスについては全般的に低温で融けるけど、硬いワックスという感じで、レーシングラインもそういうコンセプトで構成されているんですが、どれもフッ素やグラファイトが添加されているんですよね
で、-10℃を下回るような極低温の場合は、そういった添加物が渋りの原因になるので、硬めのパラフィンの割合を高めるのがまあワックス全般に関する定石…
そのあたりを踏まえて、低温用にナノムワックスのコンセプト(低温で融ける硬いワックス)のパラフィンワックスが欲しかったんですが、まさにストライクな製品かな、と
レースで試すチャンスが無かったんですが、先日の野麦峠のレースで使用してみて…
いいんじゃないかなぁ… という感想です
一昨日のレースは雪温が-10℃以下、ガチガチに凍ってるわけではなく、雪の結晶が刺さるようなバーン状況でしたので、何塗っても渋い感じだったと思うんですが、そんな中でもある程度滑ってくれたように思います
以前、ドミネータ―のワックス講習会では、どんなに低温でもフッ素は(比率は下がるけども)必要という話もありましたが、そこはスタートワックスでカバーできるのかな、とも思いますので、極低温の状況なら、このワックス+低温向けのスタートワックスというパターンで行こうかなと思っています
(といいつつ、今後のスケジュールを見る限り、その組み合わせが必要になるレースはなさそうなんですがw)
まあ、あとはワックスの単価が比較的お安めなので、レースでは使用しない板とかはこれ使っていれば良いようにも思うので、意外に使えるんじゃないでしょうか
アイロンの温度は、100℃位で十分融けてくれますので作業性も良いと思います
で、これから先の温度が上がる+雪も汚れがちな状況でメインで使うことになると思うのが、UNIVERSAL V3
昨シーズンまでのUNIVERSAL V2の後継です
昨シーズンまでに比べて、ベースワックスも兼ねるように硬くなっている点が大きく変わったところ
あとはワックスの色を見る限り、ベースと同じくグラファイト系の添加材の含有量を下げているのかなと思います
いままでの経験上、これから先の汚れた雪や硫安が入った状況なら滑る可能性は高いので、今後はこのワックスをメインに使っていくことになりますね
アイロン温度は100℃あたりで十分に作業できます
ベースも兼ねているということなので、これから先はGSもSLもこのワックスを中心にワックスしていくことになるかな…
以上、ラインナップの一部ワックスについて、ここまで試してきた感想などツラツラと書いてみました
スタートワックスについては、とりあえず昨シーズンまでのものがまだ残っているので、それを使っていく感じです
ワックステストをして比較をしたりしたわけではありませんので、感覚的なものですが参考になりましたら幸いです