「アップル 驚異のエクスペリエンス ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則」 | 山野ゆきよし日記

「アップル 驚異のエクスペリエンス ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則」

 エバーノート日本法人会長の外村仁氏は刺激的な方だ。日本、少なくとも金沢には滅多におられない方。話をしていると、ソフトな当たりではあるが、ポンポンと勢いよくアイデアが出てこられる。それも具体的にだ。いろいろなことに挑戦されてこられたのであろう。しかも、おそらくは静かに。

 最近、日経ビジネスONLINEで掲載されたインタビュー「グーグルが社食をタダにする理由」は大変評判を呼び、先般、日経ビジネス誌上にも転載されたので、お読みになった方も多いのではないか。

 昨年10月に、そのエバーノート社がなんとこの金沢市でセミナーを開いてくれた。その時に、初めてお会いする。それから、なんどかネットでやりとりもし、今年のイート金沢でまたお会いする。

 で、この「アップル 驚異のエクスペリエンス ―顧客を大ファンに変える「アップルストア」の法則」、その外村仁氏が解説された本。そういえば、初めてお会いした際も、外村氏からご自身が解説をされた、「スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則」をいただく。

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 少し読み始めて、すぐに、あれっと感じる。なんとなくデジャブな感じだ。早いうちに出てきたディズニーの逸話で気づいた。「リッツカールトンホテル」と同じだ。「理念カード」と「クレド」がその象徴。と、ガーッツと読み進む。

 サッと読み終えて、外村氏の解説と著者の「はじめに」に目を通す。

 この「はじめに」にキーセンテンスがある。

「(ディズニー、フォーシーズンズ、アップルなどの)優れた顧客サービスで有名なブランドを研究すると、結局のところコミュニケーションに問題が集約される。従業員になにをどう伝えるのか、また、その従業員が顧客になにをどう伝えるのか、がポイントなのだ」

 先に触れた「理念カード」の表に書かれた言葉の最初は「暮らしを豊かにする」だという。「はじめに」の最後はこう締めくくられている。

「「暮らしを豊かにする」を基本にすると、魔法のようなことが起きるのだ。では、その魔法の実現に向け、本題に入ることにしよう。」

 「魔法の実現」を知りたい方は著書を読まれたい。

 余談。その外村氏、金沢市に対して刺激的な提案をしてくれている。実現できれば嬉しい。いい形での報告も皆さんにできれば。ちなみに、武雄市の樋渡市長と一度会うように強く勧めてくれたお一人がこの外村氏。磁石のような方だ。