ルドルフ・ドライカース先生(野田先生の先生の先生です)の、
『勇気づけて躾ける』に、
こんなエピソードがあります。
母親が彼を勇気づけようと、
「素敵じゃない、ジョージ。とっても上手だわ」
と声をかけたら、
ブックエンドを床にたたきつけて叫んだのです。
「ちっとも素敵じゃないよ。こんなの全然だめさ」
「…うわ。ジョージ、私だ」
と思いました。
なんでジョージが泣き叫んだのかは、
同書に詳しく書かれてあります。
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ジョージは、自分自身に、到達することのできない目標を定めていました。
そして、目標が高すぎるゆえに、
自分は何かを満足に成し遂げることなどできるはずがないと思い込んでいました。
いくつもの経験を積み重ねてはじめて得られる技術が不足していたので、
せっかくの作品はなかなか理想通りにならず、
自分の理想とほど遠い作品を母に褒められ、こう感じたのです。
「ママなんて何もわかっちゃいないんだ。僕がどんなに駄目な奴か、誰もわかってくれない」
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もう、このページ、
読む度胸が痛かったです。
自分に自信がなければないほど、
目標を高く設定してしまうのって、なんでなんだろうなぁ。
現実を直視できないからこそ、高すぎる目標になってしまうんだろうか。
んじゃこういう面倒くせー人間を勇気づけるにはどうしたらいいのよ?
と思われた方。
『勇気づけて躾ける』をお読みになるか、
お近くの自助グループまでどうぞおいで下さい