多祥もりおか 11月日曜定例会報告 | 自分で自分の人生をデザインする方法

自分で自分の人生をデザインする方法

高校の先生を20年やる中で
3回うつ病を患い、そのたびに復活し、
今は旅館をやりながら
古事記を教えつつアドラー心理学を広めている
謎な人生を送っている人間がもがきながら掴んだ生き方のコツ

11月12日は、多祥もりおか、日曜定例会でした。 
りっちゃん、私と、水曜定例会のメンバーさんの3名での定例会でした。 
(私は水曜定例会には参加できないので、メンバーさんとははじめまして、でした(´∀`*)) 

メンバーさんからいただいた事例は、「失敗」(12−L)の、 
金銭的に弁償が必要な事例でした。 
(掲載の許可はいただいております) 

「この子のよいところは?」では、 
たくさんのよいところが上げられました。 

「この子に何を学んでもらいたい?」では、 
自分の行動の責任を自分で取る 
ことを学んでほしい、とメンバーさんからでたので、 

「では、どういう工夫をすれば、それを学んでもらえるでしょうか?」 
と、3人でテキスト広げながら、いろいろ意見を交わしました。 


子どもにはちょっと大きい額の弁償でした。 

親が、「子どものやったことは、親の責任だから」と全部出してしまうと、子どもは、 

自分が何かしても、親が全部責任を取ってくれる。 

と学んでしまうかもしれません。 

けれど、「あんたがやったことなんだから、あんたが全額出しなさいよ!」 
「なんだよ!んじゃ、全部出すよ!出せばいいんだろ!」となると、 

金さえ出せば、何をやってもいい。 

と学んでしまうかもしれません。 


子どもがいくら出すか、が問題ではなく、 
子どもが「自分のやった結末は自分にふりかかる。自分の行動には、自分が責任をもたなくてはいけない」と学ぶにはどうすればいいだろう? 
という線で、シナリオを作っていきました。 

まず、「結末についての話し合い」(29−L)で、今回のことで子どもが何を学んでいるか、結末を整理するお手伝いをし、

次に、「失敗した場合にも勇気づけよう」(12−L)で、 
失敗によって起こった損害を回復するために、 
お子さんに何ができるのか、親御さんはどんな援助ができるのか、 
考えていきました。 

「どうする?、って開いた質問で聴いてみるとか」 

という意見がりっちゃんから出て、 
では、ここまでのシナリオをロールプレイでやってみて、 
「どうする?」って聴かれたらお子さんがどう答えるか、 
アドリブでやってみましょうか? 
と、メンバーさんとりっちゃんでロールプレイをしていただいたら、 
(りっちゃんが親御さん役を、メンバーさんにはお子さん役をやって頂きました) 

アドリブの流れで、 

ママ「いくらなら払える?」 

子「…○○円かなぁ?」 

ママ「じゃあ、残りはママが払うね」 

子「ありがとう」 

という流れになり、 
メンバーさんに、お子さんになってみていかがでしたか? 
とお聴きしてみたところ、 

「自分がやった結末が自分に来るんだと、すごく納得できた」 

とお話して下さいました。 


私は、りっちゃんがアドリブで言った 

「いくらなら払える?」 

という台詞がいいなぁ、と思いました。 

これが、「いくら払う?」だと、 
「あんたの責任なんだから、あんたがカネ払うの当然でしょ」 
的なニュアンスがね、 
ちょこっとでる気がするんです。 

でも、「いくらなら払える?」だと、 
「あなたが取れる責任のうち、どれくらいの責任を取りますか?」 
って、選択できる温かさがある気がするんです。 
(そして、この聴き方だと、「責任取らなくていいのよ」って無責任さもない) 

しかも、「残りはママが払うね」と言われると、 

そうなんだ!自分が取れなかった責任は、仲間のママに行ってしまうんだ! 

って、学べるように思いました。 
(私はここが、けっこうガーン!でした。「ママに行っちゃうんだ!」って) 


ロールプレイって、ほんとに「疑似現場」で、 
テキスト開いていても出てこないアイディアが、 
ロールプレイだとでてくるのがすごいなぁと思いました。 

そして、さらっと 
「いくらなら払える?」 
「じゃあ、残りはママが払うね」 
って台詞が出てくるりっちゃんも、すごいなぁと思いました。 


定例会の最後に、 
「今日はどんなことを学びましたか?」 
とみんなにお聴きしたら、 
事例を出してくださったメンバーさんから、 

「パセージもそうですけど、ロールプレイで、体感すると、忘れないし、思い出せる。 
 体感てすごいと思いました。 
 本だけでは学べないと思いました」 

とお話して下さいました。 

そうなんですよねー。 
パセージって、 
アドラー心理学って、 
本だけでは学べないんです。 

定例会で出てくる代替案のシナリオは、 
大人が何人もパセージテキスト広げながら、 
ロールプレイで、緻密に疑似現場とすりあわせながら、 
「この子によいことを学んでもらうには?」って必死こいて考えて、 
やっと出てきます。 

今回の代替案も、 
この子じゃなかったら、 
多分、違うシナリオになるはずです。 

ほんとに、子どもひとりひとりに合わせた完全オリジナル、 
究極のハンドメイド子育て方法を、 
支援する場があるって、 
すんごいことだと思います。 

パセージ高いって言われますけど、 
こんだけ長年にわたった万全のアフターケアをしてくれるとこ、 
多分ないと思います。 
企業なら絶対やりませんわ。 
カネにならんもん。 
自助グループがある限りずーっと続くアフターケア代まで含むと思えば、 
元が取れるお買い得のお値打ち品と思います。 


パセージ@金ケ崎は、 
12月6日開始、隔週水曜日全4回 9:30〜15:30 
初受講料20,000円(テキスト代別途2,000円) 
締切11月22日です!あと2名で開催成立です! 

パセージ@盛岡は、 
1月21日開始、隔週日曜日全4回 10:00〜16:00 
アイーナ6階 会議室605 
初受講料20,000円(テキスト代別途2,000円) 
絶賛募集中です! 

申込・問合せ先 86ricotia4-6-7☆ezweb.ne.jp(☆を@へ)