こんにちは。

一恵@リアルタイムです。

 

 山中恒さんの、この少年向けのお話は、大林宣彦監督の「転校生」の原作としても有名です。その大林監督があとがきでビックリしている通り、学習雑誌「小6時代」に一年間連載されたんですって。

 

 こんな話が連載されていたら、毎月毎月楽しみにしていた小学生も随分いたでしょうね。わたしだったら、ドキドキしながら真っ先に読んでいたでしょうね。

 

 厳密に言うと、これは女装ものというより、入れ替わりものです。幼馴染の斉藤一夫と斉藤一美の身体か、精神か、ま、どっちでもいいんですが入れ替わってしまって、タイトル通りの「おれがあいつであいつがおれで」状態になってしまうんですね。

 

 外から見たら相手になってしまったので相手のうちに帰らなくちゃいけないし、家族とも過ごさなくちゃいけない。戸惑いながら、波乱を起こしながらも、段々と知らなかった相手のことを理解して行くようになります。

 

 男の子と女の子の身体の違いに戸惑うところは、お約束ですが、小学生向けにしてはちょっと進んでるかもと思ったのは、わたしの頭が古いのかな。

 

 映画は確か小林聡美と尾美としのりだったっけ。ふたりとも中高年になっちゃってるんで、時の流れを感じてしまいます。それから、石野陽子がTVドラマとしてもやっていた記憶があるんですけど、不確か。

 

 一夫が女の身体で初めて入ったお風呂でのぼせて鼻血を出して倒れていたシーンを覚えています。

 

おれがあいつであいつがおれで (1982年) (旺文社文庫)/山中 恒
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↑わたしが読んだのは旺文社文庫ですが、画像がありませんでした。

 

↓画像のあった角川文庫のほうはちょっと刺激的なカバーみたいですね。


 おれがあいつであいつがおれで (角川文庫)/山中 恒

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