意表をついて名古屋です。
名古屋から名鉄で一つ目の駅「栄生(さこう)」という駅から徒歩3分の産業技術記念館に行きました。

 嵐のような雨風との予報だったのですが、それほどではありませんでした。

 
 実はここは2回目で、前に来た時は時間が限られていて、チャンスがあればじっくり見たいと思っていました。

 たまたまチャンスがあったので、今日はじっくり見ることができました。


女装しちゃった-11101503


 すごいです。工場が再現されてる感じ。その広さと動く機械群。トヨタグループ発祥の地である旧豊田紡績本社工場跡に残されていたレンガ造りの建物を活かして、繊維機械館と自動車館に分かれています。

 係の方が機械を動かして見せてくれるのが面白いです。
早い時間に行ったので空いていて、ゆっくり質問も出来ました。質問すると余計にデモしてくれたりして、お得な感じもします。

 糸を紡ぐところも不思議で、ふわふわの綿から糸を引っ張り出すとそれがどんどん長く繋がって行くんです。途中で切れても、切れた端を綿のところに持っていくだけで自然にまた繋がってしまうのはどうして。

 また、最新の織機では、まるで写真のような絵をワイヤーコードの縦糸に白黒2色+6色の横糸で織り込んでガンガン描いて行きます。

 鍛造のところではエンジンのピストンのロッドのミニチュアをその場で作ります。

 

 鉄の円柱を1200℃に熱して真っ赤にしたものを、プレス機で別々の金型で3段階でプレスするとロッドが出来上がります。
 

 電磁波で1200℃に熱するのにたったの38秒。見る見る真っ赤(実際には黄色がかったオレンジ)になるのはビックリ。

 

 その後、プレス機でドカン、ドカン、ドカンとひとつの金型で一回ずつ計三回プレスするだけで、ただの丸い鉄の棒がちゃんとした部品になっちゃうんですから驚きです。


 いろいろ質問したら手書きのアンチョコまで総動員して詳しく説明してくれたのでお礼を言って次の展示に行こうとしたら、出来上がったロッドのミニチュアと最後のプレスで切り離されたバリの部分をよかったらお土産にどうぞと頂きました。

 打ち抜いたロッドがバリにピタリとはまって、ちょっと変わった文鎮になります。手のひらサイズで小さいですが結構ずっしり重くてなかなかいいです。


女装しちゃった-11101509


 自動車館では自動車の歴史や原理、材料、パーツ、工場のラインの再現、トヨタ生産方式の説明等、興味は尽きません。実物大の機械が並んだ非常に大規模なフロアで、圧倒されます。


女装しちゃった-11101511


 実際には別工場にある各工程を続けて一箇所で見られるから効率的です。
 

 機械の動きは機械そのものが動いて見せてくれて、人の動きはモニターで映像で見ることができますが、とても半日では全部は見切れません。

 

 テクノランドという、遊びながら仕組みや原理を学べるゲームセンターみたいなのもあるし、満足度の高い博物館です。