こんにちは。
一恵@リアルタイムです。
あとがきにも書いてあるんですが、これは「ヰタ・セクスアリス」ですね。それの変形版というか、違うキャラクターによる性遍歴。
全部で5話あって、こんなタイトル。
①性遍歴
②女装夢変化
③初恋
④ナツメの実
⑤新しい扉
で、主人公がそれぞれ
①女性
②女装者
③性別不明
④女友達
⑤レズビアン
このブログで取り上げるべきは②と③でしょうが、それ以外もすごく面白かったです。
②は歌舞伎町で「女装界のナンバーワン美女」と呼ばれている男性が、どういうキッカケで女装するようになったのか、そしてそれがどう発展していったのか、ある男性との出会い、そして別れ。
結構ディープで克明な描写で、女装したことのない方や経験の少ない方にはその心理なんかはいい勉強になると思います。
現実にこんな人がいるかどうかは別にして、いかにもな女装者というか、典型的な女装者というのがあるとしたらこんな造形になるのかなという感じの女装者の物語。
③は近未来のお話で、この時代はファッションに男女の差がなくなって、男でも髪を伸ばしてメイクしてスカートをはいてたりする。昔は一目で性別が区別できる服装をしてたなんて信じられないなんて言ってます。
特に子供の頃は外見からは性別がどちらだかわからない。だから、一目ぼれとかしても性別を確かめないと自分の思惑とは違うことになってしまう可能性があるという世界。
それぞれの話が長くなくてバラエティに富んでいるので飽きさせません。
著者は松本侑子さんという女性ですが、①なんかは女性ならではの視点と描写で感心しました。ぐにゃぐにゃの話はおかしかったです。
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