必要な免許もとって身体検査もとったとしても、日本ではなかなか飛べない事情があります。

 

 それは飛行場と飛行機。

非常に限られているので、予約が必要。でも当日お天気が悪かったらダメ。それに飛行場に行くまでが大変。遠いから時間もお金もかかります。

 

 もっと大変なのが飛行機。簡単に貸してもらえません。

飛行クラブのようなものに入らないといけないし、クラブの大切な飛行機だから、たとえ免許があっても、クラブの教官のお墨付きがないと飛べない。そして、それが免許を取り直すくらい厳しかったりして。

 

 ひとりで飛べるようになるまでに、教官と何十時間も飛んで、そのためには時間とお金がかかってということになります。

 

 もちろん、山が多くて、平地といえば市街地ばかりでいざというとき不時着する場所が限られているし、滑走路も短い日本の事情から、より厳しくなるというのはわかります。でも、一応免許はあるんだし。

 

 それと、料金が多分10倍くらい高いです。

日本で自分で操縦するというのは贅沢な趣味なんですね。

 

 アメリカにいたときは、あ~今日はいい天気だし風もないから飛びたいと思ったら、飛行場に電話をかけて、飛行機空いてる~?って訊いて、空いてるよ~と言われれば、じゃ、今から行くから~と、30分後には操縦席に座っているくらい気軽だったんですけどね。

 

 料金だって、一回飲みに行くのと同じくらいだったし。

プロのパイロットを養成するときも、訓練はアメリカでするというのは、こんな事情があったんですね。

 

 でも、日本にも、自分の飛行機と滑走路を持っている人もいるらしいですよ。すごいなあ。これならいつでも好きな時に飛べますね。