わたしが飛行機の免許を取ったのは帰国ギリギリだったのですが、わたしの職場の人たちも応援してくれていました。

 

 わたしのボスがさよならパーティーを自宅でやってくれて、何十人も集まってくれて(それほどデカイ家です)、そのときはまだ実地試験前だったのですが、みんながわたしに素晴らしい贈り物をくれたんです。

 

 この街を去る人にあげる定番の、街を描いた地元出身の画家の絵だけじゃなくて、特別のものがたくさん。

 

 革のフライト・ジャケットと真っ白いマフラー。それに空軍のパイロットがしているものと同じパイロット用のサングラス。これはヘルメットをかぶったままでもかけられるようにツルの部分が真っ直ぐなやつです。

 

 更には飛行時間何千時間以上のパイロットだけがつける軍関係のピン。全部本物。わたしのためにみんながいろいろ手を回して調達してくれたものです。

 

 実地試験にこれ着て行って、応援している友達が前祝いにくれたって試験官に言えば、試験官も落としにくいよねと冗談を言いながら、わたしは涙が出るほど嬉しくて、絶対合格しなくちゃとの思いを新たにしました。

 

 日本に帰ったら、着るチャンスがないのはわかってるんですけど、逆にそれだから嬉しい。

 

 わたしがチャレンジしていることを知って、自分もやってみたい、新米パイロットの危険も顧みず、免許とったら是非乗せてと言ってくれた命知らずの友人たち。彼ら彼女らを乗せて上げられなかったのが残念です。

 

 応援してくれたみんなに感謝、空を飛ぶ喜びを教えてくれた人たち、アメリカという国に感謝。

 

 偶然にも今回の記事の番号がA039、サンキューになりました。