迷ったり、悩んだりすることがあります。人間だから当たり前。
そんな時、どうしていますか?
おバカなことばかりやっているわたしでも、伊達に歳をとっていません。
結構、修羅場をくぐってきていますし、人から相談を受けることもありますから、

答えはなくとも、答えにたどりつく方法をいろいろ持ってます。

行き詰まった時の解決法。ちょっとしたヒント。少しでも参考になれば。

 

 

ネイティブ・アメリカンの知恵

 

 アメリカ・インディアンの長老というのは、普段は地味で質素で、立ち居振舞いも控え目で、その権威を誇示することはありません。唯一、儀式や祝祭の時にだけ、豪華絢爛たる衣装、羽飾りなどで、特別な人であることがわかります

 

 彼らがリーダーに求めているものは、ガンガン人を引っ張っていく力ではなくて、高潔な人格、慎み深く誠実であることです。長老は自分の行動をもって、人々に生きる手本を見せます。言葉ではなく、行動で生き方を示す。

 

 ですから、長老になるのは自らが立候補するのでも、誰かが指名するのでもない。毎日の暮らしの中で、その行動から人々の尊敬を得た人だけがなれるのであって、時間をかけて能力や資質が評価されるわけです。

 

 長老になったからといって、別に収入が増えるわけでもない。ただ、部族のみんなの拠り所として、相談に乗り、解決を図っていきます。

 

 相談事があると、みんなで車座になり、鷲の羽根を手にしたものだけが発言をし、周りのものは聞き役に回ります。決して途中で遮ったり異論をはさんだりしません。そして話し終わると鷲の羽根を隣の人に渡し、次の人が話を始める。鷲の羽根は神聖なものなので、建前ではなく本当のことを話すことになります。全員の話を徹底的に聞くことによって、この羽根が輪をひと回りして長老の所に戻ってきた時には、大方の解決の道筋はついている。

 

 話し合いというより、聞き合いによる解決。こんな素晴らしいやり方があったんですね。