昨日はレディースデイだったので、会社の帰りに映画を観ました。
(女装に関係あるのはこの1行↑だけ。出かけるときは一恵モードのほうが多くて女装が当たり前であまり意識しないし、チケット買うぐらいなら声もパスしちゃうから。「女装しちゃった」というタイトルなのに、これでいいのかしら。)
「第9地区」
予想外に面白かったです。
以下、ネタバレも含みますので、これから観ようとしてる方はスルーしてください。
ドキュメンタリー風に始まるこの映画、最初のシチュエーションが秀逸。
南アのヨハネスブルグ上空に巨大な宇宙船の母船が20数年間浮いていて、中には大勢のエビに似た宇宙人が弱っている。
これを人間が保護して第9地区に宇宙人を住まわせるんですが、20数年の間にスラムと化し、人間とトラブルが発生し、排斥運動が始まります。
そこで、もっと離れた場所に移住させようとするんですが抵抗が激しい。その責任者が黒い液体を浴びて、自分の身体が少しずつエビ宇宙人になっていき、今度は自分が人間から追われる立場になってしまう。
追われるという意味は、宇宙人の持っているすごい武器の数々は宇宙人のDNAだけに反応して人間には使えないので、半分宇宙人になりかかっている彼は人間でありながらこの武器が使えるただ一人の存在だからです。
自分の惑星に帰るために密かに宇宙船を作っている宇宙人の親子との触れ合いとか、スラムのナイジェリア人のギャングとか、宇宙人を殺すことが大好きな軍人とか、盛り沢山。
最後は人間が悪者、エビ宇宙人がいい人に思えてくるところは、アバターにも似た感じです。
ドキュメンタリ-風だったり、コメディ風だったり、スプラッタ風だったりですが、アパルトヘイトの南アが舞台ですからある意味メッセージはクリアで、なかなか考えさせるところがあります。
映像はちょっとグロいところがありますので、そういうのが苦手な方は覚悟したほうがいいかもしれません。
変身するのが「エビ宇宙人」じゃなくて「女性」だったら萌えたかも。