再び飛行場から離れ、今度は飛行中のアクシデントへの対応をテストされます。周りが見えなくなる帽子のような覆いをかぶって、計器だけを見ながら操縦させられます。言われた通りの飛行で問題なし。

 

 続いてストール(失速)からの回復。最初わたしは回復が遅れて、高度を失い過ぎてしまいました。このままではダメだと思って、何か言われる前に、こちらから今は高度を失い過ぎたので、もう一度やらせてくださいと頼みました。

 

 よろしいということで再挑戦。今度はうまくできました。ふぅ~助かったと安心する間もなく、お次はエンジン停止。不時着しなければなりません。これは最近はあまり練習していませんでした。

 

 ABCが合言葉で、A(エアスピード)を60ノットに保ちながら、B(ベスト・フィールド)で着陸に適した場所を捜す。C(コクピット)で、計器類を片っ端からチェックして不具合を捜すという手順。不時着場所を決めて着陸態勢に入ったところで、実際には不時着せずにゴウアラウンド。

 

 どうやら、主なテストは終わったようです。最初に飛び立ったM飛行場に向かっている途中で、何を思ったか、操縦を代わってやろうか?と試験官殿。

 

 いえ、最後までやらせてくださいと申し出を断りながら、いろんな思いが頭の中を駆け巡ります。一体どういう意味だろう。もう不合格が決まったので最後までやる必要はないっていうこと?何度かミスってやり直しをさせてもらったけど、最初のミスで減点されちゃったのかしら。もう、ドキドキです。