今年最後のイベントは告別式ってことで | 山本義幸 シルバーアクセ デザイナーブログ

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シルバーアクセサリーのデザイナー&クリエーターとして自らの製作や想いを語ります。F.A.Lなどのブランドアクセサリーからアーティストコラボのアイテムやグッズ、アート作品としてのオブジェなど、製作活動についてのあれこれをお伝えします。


もう秋なんだよなぁ~、、、はや。

 

写真は、弟子ちゃんが送ってくれた中秋の名月の日に眠るひまわりの写真。
 
とても好きだなって思ったんで今回のブログに使わせてもらいました。
 
 
みんな同じ太陽の方角に向いてるのに
 
夜は活動せずに寝てんのかな??
 
何か夢みたりしてんのかー?
 
実は寝てなくてうつむいて悩んでんのかね??
 
よく見ると1人だけ違う方向むいて顔上げているやついるよね??笑


好きだなって感じたなにげない写真に

勝手に意味や理由をつけて色んなことを想像する

それも好みがあって考え方も人それぞれ。
 
 
オレ、どちらかというと、太陽に向かって元気に咲き誇ってるひまわりの写真をみても
 
なにも引っかからずにただ見過ごしてしまっていることのが多いような
 
でも夜や影に光があたる世界には惹かれてしまうことが多い。

 
明るい世界を嫌っているわけではないけど
 
ふと
 
自分は暗さがある世界が好きなんだよなぁ~って思ったときに
 
少しだけさみしいような感覚もありながら
 
なぜだろうと自己分析をしてみたりすることもあります。
 
 
自分のその感覚に何かの理由を探してみたり
 
意味を付けたり持たせてみたり

なんとなく言葉にできない、自分で好きだと感じたことを

アクセサリーのデザインとして作ってきたようにもおもうし
 
それでも自分で解っていない内面を感情じゃなく言葉に置き換えて知ってみたい欲に駆られることもあって。
 
場面で自分の気分が落ち込んでいるときに
 
理屈だけで物事を考えてしまうと

思考の毒沼に沈んでいってしまう危うさも感じることもあるから
 
ブログを書くのはそんな自分と向き合っているような時間に似ていてすこし苦手だなとも感じるし。

 
苦しくて難しい感情になったときにこそ
 
直感に近い自分の感性で何かを選択していくことを大切にしてきたようにもおもうけど
 
たぶんそれは、常に一貫した強い意志で決断するようなことではなくて
 
どちらかといえば
 
その日の自分の胸に
 
誰かの言葉がぶつかって鳴った音色が
 
心地よいのか
 
違和感なのか
 
そこの感覚だけで選択をしているような
 
どことなく、そのときの気分で決めているような
 
それくらいのいい加減さで物事を選択してきたようにも思うけど。
 
今回もそれくらいいい加減な感覚だけで決めた話ということでお願いします。


 
 
今年の12月に名古屋市にあるギャラリーベノムグロウを閉店するときに行う、このお店では最後となるイベントのこと。
 
これはある意味ベノムグロウとしては過去を終わらせる告別式だと思ったんです。
 
正直、あれこれ難しいことも多くて考えたくないから、前回のブログから棚上げしていたような感覚もありながら
 
それでも予定や方向性くらいは決めなきゃなってことでざっくりした予定だけは決めましたのでお伝えしておきます。
 
 
 
とりあえず、12月頃のコロナの感染リスクとか考慮して、やはりお祭り騒ぎにならないような終わらせ方にしたいなということは大前提で。
 
イベントのスケジュールですが、
 
12/26(日)の1日だけを最後のイベントの日にすることにしました。
 
ギャラリーの最終営業日は12/29(水)まで
 
ということで。
 
 
イベントの日に予定があわないとか、感染のリスクなどで来店を控えてくださる方のために
 
12/15(水)〜12/29(水)までの2週間の期間はイベントの日と同じアイテムのラインナップで営業してもらうことにしました。
 
なので、12/15からはF.A.LもMad Graffitiもフルラインナップのレギュラーアイテムや
 
いま製作している新作のワンメイクアイテムなどが一手にみられるような準備をしていきます。
 
その期間の詳しい説明などはまた後日に改めてF.A.Lのオフィシャルサイトやギャラリーベノムグロウのホームページで告知させていただきますね。
 
 
そして
 
 
前回のブログをアップした後に、ブログ読みましたよってことで
 
ギャラリー立ち上げの初代店長だったセースケと電話で話しました。
 
 
その流れから、ベノムグロウの元社長のりちゃんとも電話できました。
 
 
それこそふたりとはベノムグロウを離れたあと、特別に過去を振り返るような踏み込んだ話はしてきませんでしたが
 
今回のことがあってはじめて当時のことや今の心境などを聞かせてもらえてとても良い機会になりました。
 
 
 
ミスター坂本セースケには電話で開口一発
 
「いま幸せなの?」って聞いたら
 
即答で「幸せですよ!」って返してきましたね
 
 
話の中でセースケが
 
「ベノムグロウでの経験がいまの仕事にも活かせていてとても感謝してます」
 
なんて言葉をもらえてとても嬉しかったし
 
あ、なんか、強い男になったんだなぁ~
なんてうれしさもありつつ。
 
 
やめたあともずっとF.A.LやMad Graffitiのその後は気にとめて見続けてくれていたそうで
 
ありがたいなぁ〜なんてほっこりもさせられました
 
 
そんなセースケさんに12/26のイベントは仕事としてお店に立ってねって伝えたら
 
「責任重いんで遊びとして行きたいですけど、わかりました〜w」
 
なんて冗談まじりに快く引き受けてくれました。
 
 
 
 
そしてのりちゃんも脳梗塞後の闘病生活で不自由な状況ではあるものの、イベントには顔だけは見せに来てくれるって言ってましたよ。
 
のりちゃんとの電話では
 
病気をかかえながら暮らす社会の厳しさや
 
ぜったいに治らない病気への向きあい方、
 
手や足がない障害者の方々とは違い
 
病が悪化していく障害であることの就職の困難さなど
 
3時間ほどリアルな話しが続きましたが
 
電話の終わり際ではお互いに自分の今をしっかり受けとめられているような心情にあることも感じられ
 
不自由さを明るく笑い飛ばすようなことを言っていましたよ。
 
 
そろそろ話しも終わろうかという雰囲気の中で
 
「自分が辞めたあとにリリースされたF.A.Lのトゥーフェイスのモチーフのアクセを今年中に手に入れたいんだ」
 
なんて話しをしてくれて
 
オレも苦楽の中でデザインした特別に思い入れのあるデザインなだけにとてもうれしいな〜なんて思ってたのは、つかのま
 
「ほしいから、ちょーだい!」
 
なんていってきやがったので
 
「がんばって仕事して買えや!!」
 
って、いうやりとりもしながら。笑
 
なんか昔と変わらない子供っぽく悪態つきながらも、どこかお互いの労いがあるようなやりとりだったなぁ~なんてほっこり感はありました。
 
ちなみにのりちゃんはYouTubeで病気の告白や友達とのおふざけ動画を配信しているそうですよ。
 
 
ふたりのことを知ってる当時のお客さんがもしこのブログを見てくれているのなら、ぜひイベントの日に直接会って話ができたらいいですね。
 
 
そしてすこし余談ですが
 
のりちゃんとの電話の数日後に弟くんと電話をしていて、
 
「命の終わりを自分で選択できない恐怖」を体感した
 
なんて話しを聞かせてくれたので
 
この数日の間、色んな感情がぐるぐるしちゃってたいへんでした。

 
オレはできれば自分の人生は自分で終わりのタイミングを選びたいとおもっているし、
 
命を軽く考えているわけではありませんが
 
やりたいことに満足できたところでスパッと死ねたら幸せだなって思ってます。
 
たとえ満足できかなったとしてもスパッと終わるならそれでいいかなって思ってもきましたし、
 
そもそも延命治療とかしながらでも生きていたいって思ってるのなら
 
好きなこと1つに対してここまで自分の人生の時間を捧げたりしないもん。
 
なんてかっこいい風に考えてきていましたが、
 
人生には自分で終わりを選択できない状況があるなんてことを想像するとそれこそ恐怖でしかありません。。。。
 
悲しむ人がいるからとか、迷惑掛ける人がいるからって理由で終わりを選択できないこともあるんですよね。
 
でも逆に考えたら、独断だったとしてもスパッとした終わらせ方をしたはずなのに、
 
ずっとそのことを後悔したりとか後ろめたく感じて生きていく人は
 
いま目の前の時間ですら上手く過ごせていないのでは?って思ってしまう。
 
過去に出会った人の中に、いま会うことを後ろめたいって思っている人がいるのなら
 
先送りせずにいますぐに会って話しをすることが、いまを楽しくするための大切なことのようにも思いますかね。
 
それなら、望まずスパッと終わらせられずに長く生きてしまったとしても
 
開き直って楽しんでいけるような気もしますけど。


そしてこれまた別の話、本人は望んでいないのに周りの期待から延命治療をして生き続けてもらうことがどれほど正しいのかは、、、

 
んー、、、まだわかりません。
 
ほんと人生って謎だらけw
 

 
そんなこんなでぐるぐるしながらも


 
その後に憂ともじっくり話しをしました。
 
憂からは、「イベントに向けてF.A.LとMad Graffitiでコラボのワンメイクを作りますよ」って提案してくれたんですが、
 
そのときはなんとなく直感で断ってしまいました。
 
後から考えたら、今回のイベントって何かを新しく生み出す機会ではなくて
 
どちらかといえばオレにとっては告別式みたいなことでして。
 
告別式のために生み出したアクセをお客さんに購入してもらうのはいやだなぁ〜ってことなんですけどね。
 
いやだなぁ~って音色が鳴ってしまったので。
 
 
それでも、来てくれる人にとって何か思い出になるようなことにはしたい気持ちはあるので。
 
そこでオレから提案して決めさせてもらったのは
 
12/26のイベント当日のみですが、
 
F.A.LのアイテムにMad Graffitiのデザイナー憂がカスタムエングレーブのオーダーに対応するってことでのコラボをOKにしました。
 
もちろん、当日は同じ様にMad Graffitiのアイテムにも憂がカスタム対応をしてくれます。
 
ただ、ルールとしては店内にあるF.A.LとMad Graffitiの在庫のアイテムだけに限る、もしくはお手持ちのアクセのみを対象にってことでお願いします。
 
コラボでカスタムしたいって内容を後日に製作してお渡しってなるようなオーダーはNGってことでお願いします。
 
オーダーはあくまで当日に来てくださったお客さんの希望ということで受けさせていただくということで、
 
ギャラリーの告別式の日にお店のお別れ記念になるようなエングレーブを店長でもある憂にお願いできますよってことでご理解いただければと。
 
何か彫ってもらいたいけど何にしたらいいか迷う!なんて方は
 
カスタムしたいエングレーブの内容は憂さんにまるごとお任せってことでオーダーしてくれても良いと思いますよwww
 
憂さんがデザイナーとしてや店長としての何かしらの自分の想いを彫り残してくれるのではないでしょーか。笑
 
オレとしてこのコラボは
 
憂さんお別れ会のたむけであり、
 
独立へのはなむけって気持ちですかね。
 
 
って、感じで
 
 
いまのところ決まっているイベントの内容をお伝えさせてもらいました。
 
 
そしてわたくしですが、
 
当日は彫金の作業はしないということにしました。
 
お店の告別式の喪主なのでw
 
来てくださるお客さんには、できるかぎりのお礼のお話しをさせてもらうことに専念させていただきます。
 
感染予防で入店制限なども予定はしていますので、そのあたりも徹底していきますが、
 
ただのさみしい閉店お別れ会で終わらせるつもりはないので
 
どちらかといえば、来年からやろうとしていることや
 
いま目標としてがんばっていることなど
 
いまベノムグロウで働いてくれているスタッフとともに
 
イベント当日はこれから先の楽しい話を聞いてもらえれば嬉しいなって思います。
 
 
 

ほんと、ぼやぼやしてると

 

もうすぐ冬なんだよなぁ~、、、はや。

 

F.A.L TOKYOの移転が昨年のことのように感じるし。。。。

 

今年は本当にめまぐるしいです。

 

毎年そんなこと言ってる気がするけど。笑

 

 

 

今年は胸につっかえきたことを捨てようと決めて動いていますが、

 

不思議と秋の夜風のような心地よく新しい風が入ってきています。

 

 

なんて、たまたまなのかもしれませんが、

 

やりたいと思える仕事を与えてもらいながら

 

いま好きなことをやれている自分は

 

すごく贅沢な状況だなってとてもありがたい。

 

 

まだ公表できないけど

 

きっと好きな人には喜んでもらえるはずのプロジェクトも水面下では進行していたりもします。

 

特別むずかしいワンメイクのオーダーでお待ちいただいちゃっている方もいますので、

 

なかなか順番どおりに取りかかれていない状況に罪悪感を感じつつも

 

ご理解くださってありがとうございます。

 

と、心で念じながらやりくりさせてもらっている状況です。

 

それでも自分の置かれている状況は、製作に打ち込める時間がすこしずつ増えてきているので

 

支えになってくれるスタッフがいてくれればこそということで感謝することばかりです。

 

最近でも新しく製作や販売の仕事をしてくれるスタッフも入社してくれたりと

 

ベノムグロウはめまぐるしくも良い方角に向いた進み方ができているようで日々をたのしく過ごさせてもらっています。



  

次こそはそれでも進みますって先の話がしたいけど。

 

気持ちを言葉にすることは努力してもなんか苦手だから

 

物をつくる道を選んだんだけどな

 

ってのは

 

もはやここまできたらただの言い訳ですかね。

 

でもなんとなく今の自分のことをわかってあげられてるような気はしているので

 

ブログとして言葉にできることは楽しく思ってます。

 

ってなかんじでまた次回に続けます。