人生の節目には必ずタトゥーをいれてもらってます。
今回はタトゥーを彫ってもらっているあおむけの体勢で、両手を上にあげながらスマホ持ってブログを書かせてもらってました。
彫ってもらっている時間はいままで好きなアクセサリーの仕事を続けてこられた過去への感謝と
これから作っていく未来へのイメージに考えを巡らせながら
ブログの文章を考えていたことでちょっとした針の痛みもまぎれておりました。笑
数ヶ月前、いや、話の始まりは2年前くらいに一緒に上海にいったときだったかな?
燃えているトランプローズのタトゥーを入れたいみたいな話しから始まったと思うんだけど
それから色々とプライベートな話しをしていく中で個人的な色んな気持ちの記録としてや覚悟の意味として
快空先生に胸からヘソ上にかけて作品をつくってもらいたいという気持ちになりまして。
かいくんとはここ数年、とにかく互いの心の奥深い部分の話しをしてきた仲。
お互いこの先どうあるべきかの考察をたくさん共有してきたからこそ
友達としても彫師としても特別な信頼感とリスペクトがありまして。
来年からは新しい人生の節目になるし、これからも変わらず「倒れるときは前のめりに」とか思いながら進みたいなんて考えていたこともあったので
かいくんにタトゥーをいれてもらうならやっぱりフロントだなぁということにしました。
彼の死生観で、「死にながら生きる」って言葉を与えてもらいながら
自分は想いだけを託して、デザイン画の事前確認は一切無しでOKってことで、快空の作品としての表現を彫ってもらっています。
完成までにはまだまだ時間がかかるけど、最後にどんなできあがりになるのかすごく楽しみ。
そしていつか自分の中で、自分が人として熟したと納得できるところまで進めたと思えたのなら
最後は背中一面にタトゥーをいれることをこの先の楽しみにもしたいなと。
誰にどんなデザインを入れてもらうのかもわからないけど
それまで背中はあけておこうと決めていたりもします。
そしていよいよ今月すぎれば今年も終わりになりますね。
先日はスタジオベノムグロウでのイベントも終わり、今週末はF.A.L TOKYOでイベントの予定です。
最後はギャラリーベノムグロウでのイベントが終われば、いよいよ12/29でギャラリーも閉店。
この閉店やMad Graffitiの独立はVenom Glowとして大きな節目。
自分としてはいままさにVenom Glowシーズン1の最終話みたいな気分です。
ここ数回のブログで振り返ってみてもそうですが、
F.A.Lとしてアクセサリーを作りはじめて20年以上続けることができて
Venom Glowとして会社をはじめて12年以上が過ぎまして。
もちろん僕はいまもF.A.Lとして死ぬまでアクセサリーを作っていく覚悟でやっていきますが、
来年からはVenom Glowのシーズン2が始まるってことで、始めるにあたり自分の中で決めたことがありました。
それは僕がこのシーズン2での登場人物であることを終わりにするってこと。
自分がVenom Glowとしていまのスタンスでやっていくのは60歳になるまでにしようと。
代表として頑張るのはあと18年の期限ってことで。
まだまだ時間はたくさんありますが。笑
あと18年以内に僕が代表という立場を別の誰かに譲ることができなければVenom Glowを60歳で終わりにすることも決意しておこうと。
このことは、いま働いてくれているスタッフたちとも共有していることですが
逆に言えば60歳までは会社の代表として全力を尽くす決意と、60歳をすぎたら残りの余生はF.A.Lとしての創作活動だけにすべてを注ぎ込みたい。
シーズン3があるのなら、それはVenom Glowは別の代表が続けていってくれるシナリオってことになるんでしょうね。
現スタッフがこの先のF.A.LをVenom Glowをどうしていきたいのかという考えは
まだまだこれからたくさんの話しを聞きながら決めていこうと思います。
会社はチームや社会のためにあるべきだと思うし
「F.A.L」だって「=デザイナー山本」だけじゃなくても良いとおもってる。
たとえば自分以外のデザイナーが、本気でF.A.Lをデザインしていきたいと言ってくれて、それに皆が心動かされるなら別のデザイナーが作るF.A.Lがあっても良いとも思うし。
Venom Glowだって会社を発展させられる有力者が社内から登場するのならできるだけ早く代表を変わりたい。
もしかしたら別の会社と合併するなんてシナリオになることだってあるのかもしれない。
この先どうなっていくかはまだわからないけど
まずはどうあれ代表を引き継ぎたいと言ってもらえるような魅力的な会社にしていけるように
期限18年としてこの先10年以内には魅力的な会社に成長させようと思ってます。
もちろん、アクセサリーデザイナーとしてもひとりの職人としても今まで以上に気合いを入れてチャレンジし続けていく決意です。
そしていよいよ来年からVenom Glowはシーズン2に突入するわけですが
第一話目のストーリーは出店から始まることになりました。
先日の社内報告でもスタッフ皆が喜んでくれてとても嬉しかったんですが
来年2月頃予定で中国にF.A.Lの直営店をオープンすることになりました。
ショップの名前は F.A.L CHINA になります。
物件の契約なども済んでいて、上海で42坪くらいの路面店からのスタートになります。
コロナ禍の影響で計画も2年間止まってしまっていたんですが、やっとF.A.Lの専門店として中国でスタートできることになりました。
ここからはさらに日本人のアクセサリーデザイナーとして自分のアイデンティティと向き合いながら
国籍や文化の違いなども吸収しながら、チャレンジしていきたいなとワクワクしてます。
この話しの続きはまた次回ということで。
日本ももっと盛り上げていきたいですしね。
来年からこそはもっとたくさんアクセを作る時間を増やしたいし、新作展などのイベントの回数も増やしていきたいなと
やりたいことはまだまだたくさんあるけど、ひとつずつ実現していきます。
ではでは、今回はこれくらいにして。
F.A.L TOKYO とギャラリーベノムグロウのイベントでお会いできること楽しみにしております。