ご報告 2020年 | 山本義幸 シルバーアクセ デザイナーブログ

山本義幸 シルバーアクセ デザイナーブログ

シルバーアクセサリーのデザイナー&彫金師。F.A.Lにまつわるあれこれを書き残しておきます。

F.A.L デザイナーの山本です。

 

なんと、前回のブログがいつだったかを確認したら2018年12月18日でした。

 

そんなに時間が過ぎ去ってる自覚はありませんでしたが。

 

Twitterも最後のツイートが2019年12月25日。

 

確かに自分の体内時計が狂ってしまっている働き方をしている自覚はありますし、

 

やらなきゃいけないことに追われまくっている状況で経過日数の感覚がズレまくりです。

 

最近も2~3日を工房で仮眠をとって徹夜するようなことを繰り返しては1ヶ月が過ぎていき、

 

ふと思い返すと1ヶ月が1週間くらいの感覚で終わっちゃってるような生活習慣。

 

オレは修行僧なの?というくらい、良い知らせが舞い込むこともあればくだらないトラブルに巻き込まれてしまうこともあり。

 

もともとメンタルもフィジカルも強いほうだという自覚はあるだけに、

 

少しくらいの無理も「なんとかなる精神」でやってこれてしまいましたが、

 

そろそろ自分の年齢を考えても、

 

周りから「無理しないでね」と言われない頑張り方をしなければなとは思っている今日この頃です。

 

個人的な発信を1年以上もしてきませんでしたが、

 

さすがに自分の言葉で伝えなきゃいけないことが色々とありまして。

 

この1年を振り返るにはまだ少し早いですが、

 

今年から今日までの約9ヶ月の思いの丈を

 

ぜーーーーんぶ本音を交えて書いてしまおうということで、

 

トピック別で自分の話や近況報告、お知らせなどを書かせてもらいました。

 

この記事のトピックは以下のとおりです。

 

 

①【今年の初めから今日まで】

 

②【今年のF.A.Lハロウィン限定アイテムのリリースについて】

 

③【10月15日からF.A.L TOKYOで未発表新作の受注会をします】

 

④【F.A.L TOKYO 11月7日(土)と11月8日(日)にイベント】

 

⑤【F.A.L TOKYO 12月で閉店→最後の原宿お別れイベント】

 

⑥【今後の新作、製作状況とリリース予定】

 

 

 

1年間の怠慢分を取り戻せ!!ほどの文字数がありますので、

 

ご興味がある方はどうぞ隙間時間ではなく、

 

すこしゆっくりした時間のあるときにでも読んでいただければ幸いです。

 

 

 

 

①【今年の初めから今日まで】

 

 

やはりなんといっても新型コロナウイルスでの混乱から

 

緊急事態宣言による影響で会社の業務がパニックに陥ったこと。

 

まだまだ今もその影響は続いていますし、

 

前のように安心して過ごせる日常が戻ってくるのはいつのことになるのやら、

 

そんな不安な状況がうちの会社でもいまも変わらず続いています。

 

 

 

今年の1月の前半に上海にゲストワークに行っていました。






いつもの感じでショップ内でカスタムの相談やその場で彫刻を繰り返しいくみたいな感じで


卒なくイベントは無事に終了。みたいな感じだったんですが


イベント中に事前に行く前にはあまり詳しく知らされずにノリで書道して!みたいになって、、、


お恥ずかしながら慣れない筆を持ち、


謎の偽書道家になっていた楽しい記憶だったのに。。。


1週間ほどいて帰国したのが1月中旬ごろ。


そしたら上海からの連絡。

 

1月の下旬あたりに中国で新型のウイルス感染が流行しだしている話を耳にして、


少し経って2月の上旬くらいの記憶では、


中国では感染の疑いがある人を強制的に捕獲して連行するみたいな状況になっていたそうで、


送られてきた動画は、地下鉄に乗っている感染の疑いがある人が逃げまどい


防護服を着た人たちが移動式のコンテナみたいな物に感染の疑いがあろう人を詰め込み運んでいくという


衝撃的な内容だったのを思えています。

 


自分も帰国する時期が少しズレていたらと思うと


感染していてもおかしくなかったという状況に少しばかり青ざめた記憶があるのが今年の始まりでした。

 

いま振り返ればここまでの混乱になることは想像もしておらず

 

当時は無事に帰って来れて、帰国後も体調は崩さなかったので対岸の火事くらいの軽い気持ちだったのかもしれません。

 

でも、ウイルスパニックな話しを聞く前の1月の段階では



F.A.Lもいよいよ本格的に海外でも期待してもらえてきた実感があった頃で、

 

北京のWhitedayというショップさんと台湾のKOOLOOKさんでイベントをさせてもらうことも決まっていたのですが、

 

残念ながら見送りということにがっかりしていたような状況でした。

 

2月から5月にかけて中国での混乱ぶりを聞きつつ、


はじめこそはマスクが買えないからと日本からマスクを送ってあげたり


中国で頑張っているお医者さんを励ましたいから何かできないか?と相談してくれて、


WHOのロゴにもなっているアスクレピオスの杖をモチーフにしたペンダントを製作したりもしました。






こちらが中国を心配していたような状況だったんですが


そこから瞬く間に日本の状況が悪化していくことにわりと早めの段階で恐怖感を感じていた覚えがあります。


 

そしてそこからの緊急事態宣言。

 

普段は自身の肩書きはシルバーアクセサリーのデザイナーだと思って仕事をしていますが、

 

今年ほど会社の社長としての手腕が問われたことはなかったんじゃないかと思うくらい

 

コロナの影響での「忙しさ」に時間を奪われてしまいました。

 

 

自分が作りたいアクセを仕事にしたいから社長をしなければいけなくなったみたいなところがあって、

 

それはすこし他人事かもしれませんがそこまで社長というステータスに興味もなかった26歳の頃から起業しているので、

 

日頃は冗談で

 

「別にオレが社長じゃなくても才能ある別の人がいればオレやらなくても良くない?誰か社長やってよ~」

 

なんてブラックジョークを言ったりしていましたが、

 

さすがに営業自粛となってくるとそんな冗談も本気でブラック。

 

助けてくれるスタッフがいてくれてこその会社なので、

 

営業自粛で出勤できないスタッフを在宅勤務ができるように業務の調整をしたり、

 

給付金の申請手続き、海外取引の輸出問題の解決、国内の取引先との相談などなど実務的なこともしっかり対応していました。

 

でもまぁ、追い打ちをかけるようにトラブルは続き、

 

時間を掛けて進んでいた1千万円級の商談は止まるし、

 

楽しみにしていたハリウッドスターがF.A.Lを着用してくれる話も無くなり。

 

もう気を落とすような災難ばかりが続きまくりでしたね。

 

 

そして思うようにアクセをつくる仕事ができない不満とただ事ではない状況で経営をしなければならない不安とでやりきれない気持ちでしたが、

 

経営者の友人などもきっと同じ気持ちだろうなと救われる場面も多々ありました。

 

きっと日本全国の経営者の方々は皆さんたいへんなはず。

 

そこを思えば自分も乗り切れないことではないくらいの強気ではいましたが。

 

 

それでもとくに心苦しいのが実務に追われる日々が続けばオーダーをいただいている一点物の製作に手がつけられないこと。

 

注文をいただく際にお伝えするお渡し予定日はほぼ守れず。

 

いまも1年以上お待ちくださってるような状況の方もいてこれについては本当に申し訳なくおもっています。

 

「いつまででも楽しみにまっているのでヨロシクね」なんて言ってもらえることがすごく製作の励みや自信になっている反面、

 

完成させてお渡しできていない状況に心苦しくもなったり。

 

こういう状況の支えになってくれているお客さんや、

 

納期が守れないのに応援や顧客対応をしてくださっている取扱店のスタッフさんたちの

 

「大丈夫ですよ」という言葉にはとても力をもらえてたと感謝しています。

 

 

そんな中でも不満を一切口にせずに前向きに頑張ってくれた社内のスタッフには本当に感謝しかなく、

 

自分もどうしたらスタッフを守れるか会社を守れるかの葛藤な日々でした。

 

だからといって感謝って言葉だけで自分自信が満たされてしまわないようにとは思っています。

 

お渡しの約束や期限にあせって中途半端なモノづくりだけはしたくないと思えることが、

 

すこし傲慢かもしれませんが自分にとっても期待してくれている方にとっても正解だと信じてやらせてもらっています。

 

 

F.A.Lはベノムグロウというチームに支えられてこそやってこれているところがあり、

 

自分が追い詰められてしまっている状況でもレギュラーアイテムの製作を担ってくれている生産スタッフにも感謝しかありません。

 

 

製作の裏方仕事はあまり人目につかない苦労も多く、

 

製作前の材料調達や整理などの生産事務から、

 

長時間座ってひたすら銀を磨いていく量産業務、

 

研磨後の洗浄から磨き残しや傷などがないかをひとつひとつ確認する検品業務や出荷の作業などなど。

 

その大変さは購入くださってるお客さんにあまり伝わらないことが多いですが、

 

スタッフ全員の良い仕事の積み重ねでお客さんに喜んでいただけていることは自分にとってもすごく自信になっていますし、

 

ベノムグロウの強さでもあります。

 

普段は一緒に仕事しているとなかなか感謝を言葉にできるタイミングも逃しがちで、責任感から厳しい言葉をいうことも多いですが、

 

常々がんばってくれていて本当にありがとうといった気持ちです。

 

 

そんな5月から夏に変わる8月をすごし、

 

まだまだお店としては感染者を絶対にだせない緊張感が続く中、

 

8月は山口県のLASTさんとスターガーデン佐賀店さんにゲストワークで呼んでいただけたことはすごく嬉しかったです。

 

先方の会社さんとしても世間がまだまだイベントにたいして慎重になっている状況下、

 

イベントをやると決断してくれたことには自分としてもとても勇気がもらえましたし、

 

何よりも久しぶりにデザイナーとしてお客さんと接して喜んでもらえたことが本当に楽しくやりがいを感じさせてもらえました。

 

 

8月には並行してChirolynさんとのコラボ企画のリリースもありましたが、

 

9月に岡崎市のSTUDIO Venom Glowでイベントをすることはもともと決めていたわけではなく、

 

彫だいちゃんとかいくん(快空)の彫り師友達との「なんかやろうよ」って声やChirolynさんのスケジュールがたまたま空いたってことでバタバタと背中を押されるように企画させてもらいました。

 

結果、大盛況でお客さんの喜んでくれていた顔も見れましたし、

 

何より久しぶりに友人集まってアートフュージョン楽しめた良い思い出になりました。



 

感染予防の対策などかなり神経をつかいましたが、

 

感染者がでることもなく安全に終われたこともなによりでした。

 

おかげさまで準備や片付けも大変でぎっくり腰が再発しましたが、

 

個人的には友人のありがたさや何かをやろうと思ったときに快く引き受けてくれる仲間のありがたさをを噛みしめた本当に良い思い出になりました。

 

 

そんなこんなでいま10月を迎えてしまい、季節はもうすっかり秋らしくなってきましたね。

 

この期間だけでも細かく思い返せばすべてを書きだせないくらい、

 

色々なことが起こりましたが、

 

個人的には今年に入ってからでも思い付いてしまったデザインをどうしても作りたい衝動にかられながら、

 

謎の罪悪感を感じつつも新作のパーツを作ったりなどはしていましたし、

 

過去に作ってあったストック的な物から新作として出せるアイテムに仕上げているものなどもあったりするような状況です。

 

 

 

 

②【今年のF.A.Lハロウィン限定アイテムのリリースについて】

 

ここ数年、F.A.Lではハロウィンの時期にあわせてハロウィンになぞらえた限定アイテムのリリースをしてきましたが、今年はいったんお休みさせていただくことにしました。

 

実はリリースを控えていたアイテム自体は完成しており、リリースできないこともないのですが、コロナの影響でまだまだ社内が落ち着きを取り戻せていない状況もあり、大がかりなリリースや生産で仕事の負担を増やしてしまうことを避けたいといったことが理由です。

 

前回のMad Graffiti デザイナーの憂とのコラボでリリースしたグッドアンドイービルリングも、もともとは5年前くらいから個人的にF.A.Lのスウィルリングをネタにして交互にカスタムして遊んでいたことでできあがったモデルをF.A.L側からリリースしたといった経緯でした。

 

同じように今年のリリース予定は数年前に実験的にひとりで遊んでいたドロップアウトリングをベースにカスタムからできあがったリングといった内容でしたが、それはまた来年に持ち越しか、また気が変わったら別の何かを来年にリリースできたらといった感じです。

 

F.A.Lは取り扱ってくださるショップさんも多くて、正式なリリースとなると実際は裏方では社内で商品のマスターデータ(品番、価格、サイズなどのスペック)を登録する事務作業から、各取扱店さん向けにカタログの送付と説明、オフィシャルサイトのページ編集の作業などなど、運営元のベノムグロウとしての仕事が山積みになります。

 

仕事量の多さから正式リリースはどうしても時間と労力がかかる分、スタッフに負担がかかってしまうため、社内が通常運行でも半年に一回くらいの対応をするのが限界みたいな事情があります。

 

つまり、未発表の新作として扱われるアイテムは上記の実務を簡略化して、その日限定のイベントや期間が設けられるフェアと呼ばれる催事などに対応しているといった流れになっています。

 

 

 

③【10月15日からF.A.L TOKYOで未発表新作の受注会をします】





 

社内で商品として登録するために1点だけ完成させたサンプルの新作アイテムが完成していれば未発表新作アイテムの受注会はできます、

 

ということで、取扱店さん全体として公平に企画できない申し訳なさはあるものの、

 

周りからちらほら「F.A.Lって最近新作でないよね」なんて声は僕にも届いていますので、何かしらやらねばということで。

 

 

トピックのタイトルどおり

 

F.A.L TOKYOでは10/15(木)~11/8(金)までの期間で

 

今の時点で完成できている新作の先行受注会を企画させていただきました。

 

ほんと、間に合った一部のアイテムだけですが。

 

理想としては考えているすべてのアイテムをコレクションとしてテーマや意図までも感じとってもらえるような、

 

ミュージシャンでいうところのアルバムリリースみたいな発信をしたいのもやまやまですが、

 

あまりにも理想論どおりにこだわると今の状況から察しても

 

あと数年はあれもこれもリリースしたくないなんて気持ちになってしまうので、

 

正直なところ出し方としては妥協します。笑

 

 

でもご購入を検討くださる方にとっては、考え抜いたひとつを買っていただくであろう安くないお買い物だとも承知しておりますので、

 

一気にリリースされても迷惑かもですねw

 

 

ちなみに、期間中は本当に迷惑かけられいる新型コロナウイルスに

 

恨みを込めて製作したファッキンコロナ!の靴べらを新作や現行モデル関係なくご購入くださった方にノベルティとしてプレゼントさせていただきます。



 

恨みっを込めてってのは冗談ですけどね。笑

 

靴を履いて一歩を踏み出そうみたいなテーマです。

 

なんとなく1年まえくらいから靴べらを作りたいと思っていたタイミングと

 

コロナくそくやしい!って状況が一致しただけでしたが

 

かっこいい靴べらをずっと探しているって人以外は

 

買うにはすこしハードル高いけど、もらえたのなら嬉しい

 

「ビンゴで一等当たったて嬉しいゾーンの品」

 

であることは間違いありませんね。笑

 

 

こんな時代でも好きなシルバーアクセをつけて

 

すこしでも前向きに外に出て楽しんでみるとかのきっかけになれば嬉しいです。

 

 

作っている本人が言うのもなんですが、

 

洋服やアクセサリーは着けた物から不思議と自分の気持ちを変えてくれる力があるので、

 

もし躊躇しているならすこしだけ勇気を出して試着から始めてみてくださいね。

 

 

自分には似合わないかも?なんてことないですよ。

 

髪型を冒険して変えてみるとか

 

気になる彫り師さんにまずは人から見えないところにタトゥーをいれてみるとか、

 

きっと人って自分でも自覚がないところで

 

「あれもしたいこれもしたい」って本心で想っていて、

 

でも疲れないようにあきらめるためのブレーキを踏みがちなんだろうなと。

 

でも、すこし恐いけど「変わってみよう」って気持ちで

 

「あれもこれもしてみよう」って気持ちでいられるのなら

 

周りからみても似合ってるねって言ってもらえるその人の強さになるんだろうなと。

 

 

そもそも誰かに見せたくて身に付けるようなアクセの選びかたは、

 

時間がたてば簡単に飽きてしまうと思いますしね。

 

 

本当に自分の直感で愛着を持てそうな物を選んでもらえると間違いないかと。

 

 

イベントでは僕もお客さんの買い物の相談になることもありますが、

 

あれもこれもほしいと悩んだ結果、

 

8割くらいの方がまずはじめに気になったアイテムをお迎えすることに決めらていますね。笑

 

その後にとても愛着が持てましたなんて話を聞かせてもらえると、

 

人の直感って大切だなとか思っちゃいます。

 

大人になればなるほど自分の気持ちを理屈で落ち着かせなきゃならないシーンも多くなりますしね。

 

自分でも気づかないところで心にブレーキ踏んでませんか?笑

 

 

作ってる僕自身も新しいデザインを始めるきっかけは

 

日常で感じた気持ち的な直感をテーマにしてから、

 

あとで理屈っぽくw

 

構造がぁ~とか

 

造型がぁ~とか  練り上げていくので、

 

自分のアクセを選んでくれる人とのシンクロするフィーリングってあるのなら

 

直感ほど大切にしておかなきゃなとか思っちゃいますね。

 

自分の生き方としても。

 

 

 

 

④【F.A.L TOKYO 11月7日(土)と11月8日(日)にイベント】

 

そして未発表新作の受注会の最終日は

 

F.A.L TOKYOで久しぶりに2daysでゲストワークに参加させてもらいます。

 

この日までに間に合わせられるかもしれない追加の新作とかもあると思うので、

 

ぜひご都合あわせて遊びにきてください。

 

 

あ、イベントとか行ったことないし、

 

何やら常連さんばかりっぽいし、

 

初めての自分が行くのも勇気いるなとか思っちゃってるそこのあなた。

 

 

ビビってても誰も何も変えてくれないし、

 

自然に何かが良く変わるかもなんて期待しちゃダメよ。

 

 

って、煽ってみる。。。w

 

 

初めてきてみました!

 

なんて人ほどすごく嬉しいですし、ある意味イベント常連さんたちは新しい人との出会いを心待ちにしているようにも感じるんですよね。

 

いかついオッサンが集まってるようなイメージもあるでしょうが、

 

ハーレー乗りのいかついオッサンが見た目に反して優しい人ばかりだというのと同じ様に ←勝手な主観です。笑

 

シルバー好きなんて人もわりと優しい人が多い印象です。

 

お久しぶりな再会があるのも楽しみにしていますので、

 

最近F.A.Lのアイテムとか見てなかったなぁ~なんて人ほど

 

お会いできることを楽しみにしていますね。

 

 

 

⑤【F.A.L TOKYO 12月で閉店→最後の原宿お別れイベント】

 

トピックのタイトルから察して重苦しく悲しいお知らせに見えてしましますが、がっかりしないでくださいね。

 

今年は本当に大変な年になりそうです。

 

これから。。。正直気が重い。。。」

 

実は私、いま絶賛 厄年まっただ中なのです。笑

 

こうもまぁ、色々と大変なことが重なると、

 

すべて「あー、厄年だからね」で片付けたくなってしまいます。

 

とか言いつつ、厄払いなども行っていないので

 

自分の人生、すべて受け入れて、運命は自分で決める!!

 

みたいな・・・

 

少年ジャンプのストーリーにありそうな考え方をしている

 

アホな一面もあったりします。笑

 

 

タイトルどおり、2012年のオープンから約8年間になりますが

 

今年の12月末までの営業をもって

 

原宿でのF.A.L TOKYOは閉店させようと思っています。

 

 

8年間、たくさんのイベントもしてきましたし、

 

歴代のスタッフとの思い出やお客さんとの出会いもあり、

 

とても大切にしてきたお店を終了することになりました。

 

 

コロナの影響で原宿エリアのお店が軒並み閉店されていくような状況で、

 

うちも経営的に厳しいことも理由ではあります。

 

 

もちろんこの状況に耐えながらこのまま営業を続けていくことも考えましたが、

 

思い返せばF.A.L TOKYOをオープンさせた2012年は、

 

2011年に起きた東日本大震災の翌年で、

 

原宿が今ほどの経済状況の悪化があったわけではないのですが、

 

それでもすこし荒んだ空気感を感じるような年でした。

 

 

ただ、当時の原宿は2011年よりもっと昔からシルバーアクセの聖地とも言われるくらい

 

様々なブランドさんのショップが軒を連ねた魅力的な場所でしたし、

 

いまでは裏原宿といった言い方をあまりしないのかもと感じるほど印象も変わってきていますが、

 

多少の「アウトローな」というと少し乱暴な言い回しかもしれませんが、

 

そんなエッセンスも感じながらも裏原系と呼ばれるアパレルブランドさんたちのオシャレなイメージもありつつ、

 

F.A.Lが東京にお店をだせるならここだと思える魅力的な場所でした。

 

 

懐かしい話、

 

2012年より以前は当時デマゴーグさんという会社が新宿南口側に路面店をだされており、

 

新宿マルイメイズ館にもお店を出されていたので、

 

よく両店でイベントをさせてもらったりとお世話になっていました。

 

 

ただ、そのデマさんが東京でのシルバーアクセのショップをすべて閉店されるということになってしまい、

 

その当時にデマさんでスタッフをしていた大町というスタッフがF.A.Lを気に入ってくれていていたことや、

 

大町がうちの会社に来てくれることを先方の社長も喜んでくれたこともあり、

 

東京でF.A.Lの出店を大町が主導でチャレンジしてみようとはじまったことが経緯でした。

 

大町に初めてF.A.Lの東京店を出したいんだけど伝えたときに

 

「少し考えさせてください」と言われ、

 

その後に当時のスタッフ数人で返答を聞きにいき

 

「やります!」といってくれたときにはそこにいた全員でガッツポーズして喜んだことも今では良い思い出です。

 

 

それからの約8年間、

 

大町から村上に、村上から平林にとメインでお店に立ってくれるスタッフも変わっていく中で、

 

その年その年にたくさんの楽しかった思い出や大変だった思い出もたくさんありますが、

 

原宿も”原宿KAWAIIカルチャー”などをきっかけに新しい時代の流れにあわせて少しずつイメージを変えてきていることに

 

数年前から「ここである必要は?」と感じることもしばしば。

 

それでも海外旅行客のお客さんも多く、

 

東京都がオリンピックの誘致にも成功して

 

なんとなくお店をやめる決定打になる理由もなく営業してきました。

 

 

なにより数年前から上海での販売が始まり、

 

もともといま上海でF.A.Lの中国総代理店を契約してくれている社長さんは

 

もともとF.A.L TOKYOで買い物をしてくれていたお客さんでした。

 

 

東京にお店がなかったらいまの出会いもなかったかもしれません。

 

その彼は昔、高校生で上海から日本に留学をしていた時代に、

 

すこし興味のあったシルバーアクセの本でF.A.Lを初めて見つけてくれて

 

雑誌を通して憧れてくれていたそうです。

 

 

その後、大人になりいったんは三菱商事の商社マンとして就職したそうですが

 

「本当に自分がやりたいこととは何か?」を悩み、

 

試行錯誤で起業して挑戦をしていく中で

 

行き着いた考えが「高校生のときにお金が無くて買うことができなかったF.A.Lを中国に自分でお店を作って売ってみたい」と思ったこと事だったそうです。

 

 

そんなハートフルな話を聞かせてもらえたのも

 

彼と初めて会うことになったF.A.L TOKYOでした。

 

そんなこともあってか東京のお店が商談の場になっていたことや、

 

これからの中国進出のための夢が膨らむ話を

 

このお店を通してたくさん交わしてきました。

 

 

そして、平林から杉浦(ノリカちゃん)にメインのスタッフが変わった直後にこのコロナによる経済悪化の状況とになり、

 

少し前から感じていた「ここである必要は?」について

 

強く考えるようになってしまいましたが、

 

いまとにかく心残りなのは頑張ろうとして期待を膨らませてくれていたノリカちゃんに変わった直後に営業自粛となり、

 

楽しんで仕事をしてもらえずにいることで。

 

本人はそれでも楽しく働いてくれているようですが、

 

厳しい状況で頑張ってくれていることに自分としては心苦しくなることもあり、

 

少し前からお店の営業についての相談をするようになっていました。

 

 

正直なところ、自分としてはノリカちゃんがやりたいと言ってくれていなければこのまま閉店しても8年間をやりきった感もあるし、

 

後悔はないなとは思っていましたが、

 

ノリカちゃん本人が「続けたい」と言ってくれたので、いまは移転させることで話を進めています。

 

まだ、どこのエリアかは確定していないのではっきり言えない状況ではありますが、

 

候補としては下北沢、秋葉原、上野あたりが話に出ていました。

 

 

トピックの冒頭で、がっかりしないでくださいねとお伝えしたのは、

 

特にうちのスタッフは後ろ向きになっているスタッフがひとりもいませんし、

 

完全に閉店ではなく移転で話を進めていることに自分も次はどんな店にするかワクワクしていることもあるので、

 

ぜひ別の場所で新しいF.A.L TOKYOができることにも期待していてほしいなと思います。

 

 

とはいえ、あったものがなくなる日がくるのは寂しい気持ちもあるので、

 

どうにも気が進まない気持ちもありますが、

 

終わりをしっかり決めて最後まで楽しい思い出になるようなことをしておきたいなと思っています。

 

 

ということで、12月はまだ予定が調整できていませんが、

 

クリスマス近い週に原宿での最後のイベントをさせてもらおう予定です。

 

 

東京で長くF.A.Lと関わってくれているお客さんの中には覚えてくれている方もいると思いますが、

 

新宿で閉店近く最後となったマルイメンのデマさんでのイベントも

 

F.A.Lでさせてもらったことがいまでもすごく良い思い出になっています。

 

 

昔から真面目にビジネスっていうより、

 

もはやこれは部活なのでは?

 

全国優勝のために日々鍛錬みたいな、

 

すこしくらいの無茶な筋トレしても挑戦だ!

 

みたいな体育会系のノリみたいなところで8年前の最後も

 

今年の最後も変わらずやってこれている自分も

 

あまり代わり映えしないなって感じもしますが。

 

 

12月のイベントは何か特別に記念に残るようなノベルティも用意しようとは思っているので、

 

移転前のとりあえずなお別れ会が楽しく盛り上がれば嬉しいなといったところです。

 

また詳しい日付が決まりましたらご報告しますね。

 

 

 

 

⑥【今後の新作、製作状況とリリース予定】

 

 

どうでしょう、一年間無発信の怠慢を取り返せている文字数は稼げていますかね?

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

これで最後のトピックです。

 

実は本来、今年はF.A.Lにとっては20周年?の記念となる年でした。

 

そもそも趣味で2000年前後あたりからシルバーアクセを作り始めている計算なので20周年なんていうのも自分のなかではいかがなものかといった感じでもありますが。

 

 

今年に入ってもありがたいことに期待してくれている方々からは

 

「20周年記念モデルとか出ないの?」って

 

嬉しい圧力をかけてくださるかたもいるのですが、

 

如何せんこの状況。

 

「まぁ、来年でも良くない?w」とか

 

「20年くらいじゃあまり嬉しいと思えないので30周年になったらやりますねw」とか

 

はぐらかしては、

 

「山本さんは別に記念だと思っていなくても、F.A.Lに期待して買ってくれている方には悪いと思わなきゃダメですよ」

 

・・・と、軽説教される日々が続いておりました。笑

 

 

そんなことを言ってもらえるのはすごく幸せなことなのはわかっておりますゆえ。。。。

 

 

・・・とか言いつつも、自分なりに20周年のF.A.Lを記念してあげるとしてどんなデザインにするのか?

 

自分勝手に好きな物をデザインすることは言い方悪いけど楽なんですよね。

 

本来の自分は「誰かのために」みたいなアプローチでデザインするのがすごく苦手なワガママ野郎。

 

色々な経験をさせてきてもらって少しばかり大人の責任がついてしまったので理屈としては考えられるのですが、

 

いまいち心がワクワクするような直感を得られるアイデアが降りてこない。。。

 

 

そうこう頭の片隅では気にとめつつも、

 

決められすぎてる期限みたいなことにに向かってデザインを詰めていく作業ではピンとは来ずなので、

 

いまやりたいことを少しずつやろうということで、

 

少し前に漢字(書)のレタリングをできるだで手書き感(手彫り感)のある文字になるように

 

銀板に直接彫るなんてことをひたすら書き(彫り)続けてみたりな感じで模索していました。

 

WAXから作ったほうのが簡単で綺麗な線も彫れますが、

 

地金からのが一発入魂感もあるのかとか、

 

綺麗すぎない線が味がある?とか色々な発見もあります。

 

デザインは日本の書道をベースにして

 

カリグラフィの要素や華文字(花文字)のモチーフ的な要素も加えて・・・あれやこれやと試みています。

 

 

隙間時間や少し睡眠時間を削りながらもそんなことをちょろちょろやりながら、

 

やっぱり漢字って良くできててすごいなとか、

 

どんな言葉とその意味でどこまでの表現ができるのかな?

 

とかコツコツやってはいましたが、

 

漢字のデザインをF.A.Lからリリースするっていうのは数年先のお話になるかとは思います。

 

数年前にも周りの友達には「いまだからこそ和のデザインをやりたいんだよね」と話ていましたが、

 

特に和柄に固執しているわけではありません。

 

和も感じるF.A.Lのデザイン。

 

納得いくビジュアルができるまで気長に模索してみます。

 

漢字のやつは少しばかり秘密ですがだいたいこんな感じで彫ってみたりしています。





 

でも、これをやりながら頭の片隅にあった20年記念モデルについては心決まりすることにもなりました。

 

今までデザインとしてブランドロゴを作ったとき以降は気にもしてこなかった

 

F.A.Lのブランド名「Fuck Around Lewisite」の文字をモチーフにしたら

 

記念ということであれば良いのかもなという考えにいたりました。

 

 

そんなこんなで完成させていく途中の過程でよほどの違和感を感じずに進められれば、

 

20周年記念モデルはブランド名をモチーフにしたトランプデザインのリングで予定しています。

 

予定通りなら今年中、12月年末付近にはなるかもですが、オフィシャルサイトでもリリースできるように進めようと思っています。

 

 

あと、これから12月に向けて20周年記念のリング以外も途中となっている新作も完成させていきます。

 

できればF.A.L TOKYOの原宿最後のイベントの際に

 

当日のみ未発表新作の追加分としてお披露目できればとおもっています。

 

 

このタイミングでお見せできるかもしれない新作もトランプデザインになりますが、

 

やはり言葉がデザインになったリングとかペンダントとかになります。

 

 

今年のコロナ禍ですごく難しい「選択」をたくさんしてきたこともきっかけにもなっているんですが、

 

トランプやトランプ以外のカードゲームで

 

”札を切る”行為の心境も想像しつつ

 

「選択」と「決断」いうキーワードにそった言葉をチョイス。

 

身につける人にとっては自分とその周りが目にする選択的メッセージになるようなデザインで、

 

できるかぎりシンプルにまとめようといった感じです。

 

 

内輪の前評判としては「このリング、カワイイ」なんて言ってもらえたりもしたので、

 

強めなデザインが好きな方にはすこし優しすぎるかな?とは思ったりもしますが。

 

けっこうポップな印象になるのかなと予想。

 

 

他にも製作が途中になっているリビアル(ヘビ)モチーフの新作などもありますが、

 

これはもう来年だなと。

 

 

F.A.Lのオフィシャルサイトへの正式リリースも年内はその20周年記念のリングだけはなんとか間に合わせ、

 

他のアイテムは来年にゆっくりとアップロードしていけたらといった予定でいます。

 

 

でもまぁ、なによりも

 

最優先はお待たせしてしまっております一点物のオーダー分をとにかく優先的に製作を進めなければと思っておりますので、

 

お待ちいただいている方にはご期待に添えずにたいへん申し訳ありませんが、最善を尽くしますのでお付き合いのほど宜しくお願い致します。

 

 

では、今年はこれで最後のブログとさせていただき、

 

また今年の最後まで、

 

みなさんからはあまり見えないところで走りきろうと思っていますが、

 

関わってくださってるすべての方たちに感謝を忘れずにこれからも頑張っていこうといった気持ちです。

 

 

それでは本当に最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

自分なんかよりもたいへんな状況に置かれているかたも多いかと思います。

 

そんな方はどうぞ無理しすぎずにご自愛くださいね。

 

 

また皆さんに直接お会いして嬉しかった話や大変だった話など、

 

色々な話を聞かせてもらえることを楽しみにしております。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、文字数は1万2500文字ていどでした。

自分としてはこれで1年分ですね。笑