群像新人賞のパーティと母の日 | イージー・ゴーイング 山川健一

群像新人賞のパーティと母の日

 先週末に、群像新人賞のパーティがあり、ものすごく久しぶりに行ってきた。

 入り口で、大高雅博さんに会った。いやあ、懐かしい! 同い年で、どちらもロックフリーク。会うのは、10年ぶり以上だった。

 会場で、飯田章さんにお会いした。飯田さんはその昔、新人賞でぼくの「鏡の中のガラスの船」を読んで二重丸をつけて下さった方。あそこで飯田さんに落とされてたら、今のぼくはなかったわけだよね。

 次に高橋三千綱さんにもお会いしました。
「山川、アメーバブックスってのやってるだろう? 驚いたよ。ちゃんと朝起きられるわけ?」
「いやさ、夕方から行ってもいいし、早い日は女の子が電話で起こしてくれるからね」
 しばし考えた高橋氏、
「いいな、それ。俺にかわってくんないかな?」

 今回の受賞者は、小説部門が松尾依子さん。批評部門が武田将明さんだった。
 お二人ともとても若い、気鋭の新人といった感じでした。受賞作は、ぼくはこれから読もうと思ってるんだけど。

 この日、いちばん先輩の李恢成さんが祝辞を述べられました。

 ぼくは10年以上パーティってものに顔を出したことがないので、いわば浦島太郎状態で、若い作家の方々に積極的にこちらから声をかけてみた。
 作家の村田沙耶香さん、朝比奈あすかさん、批評家の安藤礼二さん。
 現代文学をちゃんと読まないとな、と思った。

 安藤さんには、
「山川さんってキャラが立ってますね」と言われた。

 で、二次会が……ぼくらの頃は銀座のクラブだったんだが、今は講談社の近くの居酒屋でした。

 えっ、銀座行かないのかよと内心思いつつ、学生コンパみたいな楽しい会場へ。

 ここで、笙野頼子さんのお顔を発見。
「昔さ、えらい長時間、喫茶店で話したよね? 新宿かどっかで」
「あれは、プチモンド」
「ああ、そうそう!」

 向かいの席に中沢けいさんがいらしたので、テーブルをまたいで隣に行って話し込んでしまった。ほんと、懐かしかった。昔はよくいっしょに飲んだんだよねえ。


 で、日曜日は母の日。
 カーネーションを10本買って、お袋に会いにクルマを飛ばしてきた。
 母の日にカーネーションなんて、大人になってからは初めてだね。
 なにげに嬉しそうだったよ。

 というわけで、また月曜日だよ。
 今週もがんばるぞ!