昔は飛行機が苦手だったけど、今は機内で落語を聞くのが楽しい神谷です。
さてさて、僕は仕事で出張に行くことが多いのですが、
飛行機で移動の場合は、愛知県常滑市の中部国際空港・セントレア
から飛び立つことが多いのです。
実はセントレアには瓦がたくさん使われているのをご存知でしょうか?
3階が出発フロアになっており、4階が食事やショッピングができる
スペースになっており、そこが瓦屋根を使った街並みになっています。
愛知県が三州瓦の産地であることからたくさん使っていただけており、
とても嬉しいです。
海外からの旅行客の方も多いので、瓦を使った日本らしい町並みを
再現しておもてないでもあるんでしょうね。
今回、夜のフライトということで、少し時間があったので
写真を撮って歩いてみました。
タイトルにもあります、一文字軒瓦と万十軒瓦の違いですが、
たまたま隣同士で並んでいる建物があったので写真撮りました。
こちらが万十軒瓦(まんじゅうのきがわら)です。
一番軒先の瓦のことなのですが、前側のタレ部分に
丸い鏡と呼ばれる部分があるのが特徴です。
この丸部分の裏が隣同士の継ぎ目になっており、
つなぎ目を隠す形になっています。
J形瓦、和瓦の屋根は一般的にこの万十軒瓦が圧倒的に多いです。
何も言わないと、この万十軒瓦になります。
次に一文字軒瓦(いちもんじのきがわら)です。
軒先に真っ直ぐなキレイなラインが出るのが特徴です。
美しいですねぇ~
この一文字軒瓦は先ほどの万十軒瓦と違って継ぎ目を隠す部分がないため
隣同士の瓦の合わせ目を職人さんが擦って合わせるため、腕の見せ所です!
キレイなラインですよね。
この職人仕事に労力がかかるため、万十軒瓦よりも一文字軒瓦の方が
グレードの高い軒瓦の仕様になります!
隣同士で見比べてみるといかがですか?
どちらの方がお好みですか?
その他にも、屋根の上にこんなモノも載っています。
鐘馗(しょうき)様です。
屋根の上から魔が入ってこないように睨みを効かせてくれています。
旅立つ前に4階に行く時間があったら、散策してみて下さいね。