暑い日が続いておりますが、エアコンの効いた事務所と外の温度差で風邪気味な社長です。
さて、今日の記事では、下葺き材と呼ばれるルーフィングを使われていますが、昔はどうやっていたのだろう?
っということを書いていきます。
突然ですが、この写真を見て何に使われていたか分かりますか?
杉皮です。
では、順をおって説明していきますね。
現在はルーフィングと呼ばれる防水紙が屋根材の下に敷かれています。
こんな感じで雨が中に入っていかないようにルーフィングで覆います。
ゴムアス系ルーフィングと呼ばれる物が、一般的に使われています。
合成繊維不織布という下地に改質アスファルトなどを合わせて防水させるものです。
しかし、このルーフィングが瓦屋根の下葺き材に使われ始めたのは、まだ近代になってからのことだと思います。
50年くらいなのかなぁ?
っと思っていますが、まだまだ調査不足です。
では、それまでは何が使われていたのか?
最初にあります写真は実は防水の下葺き材として使われていました。
昔の住宅の屋根瓦をめくると、土があることが多いんです。
こんな感じです。
これは土葺き工法と呼ばれる工法でした。
そして土をどかしてみると・・・
こんな感じで屋根の下地が見えてきます。
この部分に先ほどのような杉皮を重ねて雨が入りこまないように並べられていたのです。
築年数の古くなってきた建物の下地はこのような杉皮などが使われていることが多いので、時期が来たら、屋根の葺き替えをしてルーフィングを使って施工し直していただくと良いと思います。
今回は、屋根の下地に使われていた杉皮の話でした。