- ドミノ (角川文庫)/恩田 陸
- ￥580
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（出版社/著者より)
些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。下剤を盛られた子役の麻里花。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。昼下がりの東京駅、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが倒れてゆく！Oh，My God！！ 怪しい奴らがもつれあって、東京駅は大パニック！
恩田陸のドミノを読みました
。じっくり静かな本を読みたくて、
恩田陸を選んだのですが、
この本は全然違っていました
。ドタバタコメディでした
。内容は27人＋１匹の主人公が色々絡んで、
面白おかしくしてくれる群像ドラマでしたね
。最初はあっちこっち話が飛んで、
登場人物が多くて、
ちょっと覚えられない
と思っていたのですが、読み勧めていると意外と理解できました。
キャラがきちんとしているからでしょうか、
読みやすかったです
。東京駅という日本の中心で面白いほど展開される偶然
いやこれはもう必然ですかね
。わかってはいるんだけど、すがすがしいほどの展開で、
楽しめました
。ただ、もう少し偶然性が少ないと面白いのだけれどね
。極端な事を言えば、単純に
たまたまが重なって一大事になってって感じなんですよねぇ
そこが偶然ではなくカチっとロジック的に展開されていけば
サイコウに面白いのですが
。伏線が全て回収されていないような気もしますが、
まぁ許容範囲ですかね
。こんだけ登場人物が多いので、
どうしても一人ひとりが簡略されてしまいましたが、
各登場人物を別冊で
スピンオフ企画で読みたいなぁと感じました
。生保会社
やエリー
だけでも一冊になりそうです。恩田陸は作品によって本当にイメージがかわりますね。
こんなエンターテイメントも書けるとは驚きです
。夜のピクニック や麦の海に沈む果実 とはえらい違いです。
やはり只者ではありませんね。
★★★☆(7点)
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