こんにちは 馬 



このところの 暑さに 苦しんでいると・・・あせる

こんな言葉が 思い出されます。

”肉体は 魂の 牢獄である” ・・・と。(笑)にひひ





この言葉は ギリシャ哲学者の ”プラトン” の思想に 登場する言葉で

高校時代に 授業で習っていて とても印象に残った 言葉でした。

これは どういう意味なのか?

ちょっと 検討してみます。メモ





これは プラトンが 生きていた時代の

”オルペウス教” という宗教の教義に 登場した言葉のようで

この宗教では あの “輪廻転生(りんねてんしょう)” が 基本思想になっていて

”肉体的 生” を 繰り返す ”悲しみの輪” からの 

“解脱” を 最終的な目標に 掲げています。走る人





そして プラトン自身は その思想の中で

”イデア論” を 確立していました。ひらめき電球





”イデア” とは ”事物の 真の姿” のことを意味し

たとえば 花が ”美しく” 咲いた時 チューリップ赤

その後 花は 枯れてゆきますが・・・

”美しい” ということは 人々の記憶に 永遠に残ることになり

それを “美のイデア” と 呼びました。キラキラ




世の中には そんな イデアが 無数にあり 

つまり ものが枯れてしまう ”現実界”と

美しさが 永遠に存在する ”イデア界” が 存在することになりキラキラ




私たちは その ”イデア界” に対する 

“あこがれ(エロース)” が あるわけで ラブラブ

イデア界を 追求して行くことが 人間の ”理性” の働きであり

そうして ”知恵”を 獲得するのが 人生の目的であると 説きました。






プラトンは ”イデア界” こそが 

究極として 人間の向かうべき 世界であるため・・・走る人




自分の本質である “魂” が” ドキドキ 

この世での ”牢獄” に入っているのと 同然であるように

人間の ”肉体” の中に 縛り付けられている・・・と たとえたわけですね。ガーン




私たちは やがて その ”呪縛” から 解き放たれて

自由に ”イデア界” へ 向かうべきであると 

プラトンは 説いたわけです。目





この世からの “解脱” を 目標にする 思想としては

インドでの ブッダの思想と つながるものがあり とても興味深いですね。

活動した時期も 紀元前5~4世紀と ほとんど 一致しているようで

アジアとギリシャ文明との間で 

思想的な 交流があったような 気もしてきます。音譜






プラトンは ギリシャ哲学者として 世界的に有名ですが

その師匠の ”ソクラテス” も さらに偉大な 哲学者とされます。

この師弟による 思想の流れも とても 興味深いものですので

次回から 検討してゆきます。ニコニコ