首相の「賞味期限」が1年の時代に、人気が長続きする知事

 橋下知事の任期中の政治活動に対して、「政治を変えてくれそうだ」、「がんばっている」という評価をメディアを通じてちょくちょく耳にしました。
 でも思うのです。今の時代、総理大臣の「賞味期限」は1年なのに、何故ここまで支持率が高止まりしているのでしょう。

 それこそ、「政治を変えてくれそうだ」と言いますが、知事就任から3年以上経っているのです。
 思うに、橋下知事が任期中どんな政策を掲げて、どのような実績を残したか答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。

 あと言われるのが「知事は周りから反対されている中、がんばっている」という評価もあります。
 でもこれは、新聞やテレビに頻繁に出ているんだから、この人のやっていることに間違いはないだろうという、無意識の刷り込みではないかと思うのです。

 この二つの評価について共通するのは、普段の議会の様子を見ていないんじゃないかということです。
 メディアから知るイメージだけで善し悪しを判断しているのではないでしょうか。

 そういや小泉元総理に投票する理由の一つとして言われた、先行きの見えない若者が閉塞感のはけ口として支持しているというのがありましたが、橋下知事にそれが当てはまるとは思えないんですよね。
 だって若い人だったら、もっとネットを駆使して橋下知事の「政策」を分析して評価するブログやツイッターのコミュニティーがあってもいいのに、実際見かけるのは、ほとんどが公務員叩きを賞賛している位で、その人が持つ政治以外の趣味嗜好があまり見えてこないからです。



2/4 細々とした地域コミュニティーをメディアという大ナタで淘汰させる