東武東上線で居酒屋熱が特に上がっているのが大山。そして上板橋にもチェーンの「かぶら屋 」が新たにできたりして、その勢いに追従している。両駅の間で盛り上がりに欠けているのが中板橋(もっと盛り下がっているときわ台)。その中板橋に人形町の人気店が!とばかりに8月に開いたこの店。開店間もない頃、店の前を通るとすごく賑やかだった。すぐ近くの「とり鉄」の店員が店の前でタバコの煙をくゆらしてふて腐れている姿が際立っていたのを覚えている。そこでそんなことしてたら余計寂しくなるだろうが…。ただ、おれにとって人形町には馴染が無いこともあり、「喜多八」なら知っているけど「山喜多」?…という程度だった。

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入ったのは開店してしばらくしてからだが、まだ全然賑わっている。執事と待ち合わせて入店したのだが、二人でもカウンターしか座れず、後から来た団体客はことごとく断られていた。

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一番の売りはシロコロホルモン。B-1で優勝した厚木の名物らしいが、この店ではそれを80円で出している。もう一つの売りは最初の一杯が350円統一価格で飲めること(ただし、メニューは限定)。この価格設定が板橋価格に適合したらしい。

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俺も最もお得になる生レモンサワー大ジョッキで1杯目。生絞りレモンではないので、レモンスライスが入っているだけ。ただし、5枚も入っている。大で350円だし、酒もなかなか濃い。

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売りメニューには他に煮込みがある。480円だが、量は多いのでこれもむしろお得。大根牛蒡がでかい! もつの火の通り具合も俺好み。さらに薬味としてかけられているネギもいっぱい。ネギはさらされていないし切って間が無いのだろう、辛口でこれまた俺好み。煮込みはおでんのような醤油味で、大根や豆腐のでかさもあいまって、よりおでんに近い味わい。これは冬に良いな。

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名物のシロコロは普通の塩とタレ以外にも山椒ダレ、柚子胡椒、塩わさび、辛口がある。

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脂の乗りが良いシロコロには、タレの方が合う。売りにしているだけあって、いろいろと工夫のある味付けでいろいろ試せるのも面白い。

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俺は特に山椒が良かった。鰻も脂っこさと癖のある味を山椒と濃い味のタレにつけることであんなに美味しく仕上がるが、シロコロにもピッタリだった。逆に言えば塩わさびとかは物足りなかったが。

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他のやきとんに関しては正直あまり…という程度。特に赤肉系はイマイチ。値段的にもちょっと張るしね。

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飲み物をホッピーに代えて、最後は牛たたきを頼んだけど、ジューシーさに欠けるな。

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ここでは乾杯大ジョッキを押さえておいて、シロコロをいろんな味で楽しみつつ、煮込みを頼んでおくのが王道だ。

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Text by 大王

山喜多居酒屋 / 中板橋駅ときわ台駅板橋本町駅
夜総合点★★★☆☆ 3.2