板橋区大山には、随分前から行列ができる居酒屋として知られていた「鏑屋」がある。今でも人気はあるが、さすがに行列する程ではなくなった。明らかにすぐ近くのあの人気店の影響だろう。3年ほど前、大山にもう一つ「かぶら屋」ができた。チェーン店で、池袋の店 に関しては既に執事が書いている。ホッピーが置いてないのが玉に傷だが、ここのやきとんは、安くて美味い。それなりに食えるし種類も多い。客の入りも、激戦区のはずだがまあまあだ。

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暑くなってどうしても生ビールで一杯やりたくなったので入店。トイメンには立ち飲みの名店「晩杯屋 大山店 」もあるが、生はこちらの方が10円安いことから選んだ(セコ!)。普段はホッピーや発泡酒ばかりだから、久々のビールはやたら酒臭く感じる。弱くなる一方だ。

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やきとんは80円から、と徹底してリーズナブル。かしら(赤コメカミ)、白頭肉とかよくわからない、紛らわしいネーミングのを塩で、それからハラミとテッポーをタレで。

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野菜も摂らなきゃと思ってパリパリキャベツ。200円か、今キャベツは高いからまあ仕方ないか。こういう時、キャベツお代わり自由の店がちょっとだけ恋しくなる。キャベツというのはなんでもないポピュラーな食材だが、切れ端に味噌とマヨネーズを添えただけで立派なつまみなる。しかも全く飽きないのはすごい。

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赤は一般的なカシラだった。白は脂が乗ったロース。ネギ間で出てくる。何だか「埼玉屋」みたい。ハラミとテッポーのついているタレはけっこう甘い。

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ハラミは味わいがあってよし。テッポーも柔らかめでいい。ただし、少しだけ表面を焦がして香ばしさを出して欲しかった。表面クリスピー中ジューシー、腸系のもつを一番美味しく食べるための焼き加減だ。焼き手の技量はどの支店もまずまずで、素材も十分及第点。やきとんブームに一番上手く乗っかれたチェーン店は、間違いなくここだろうな。

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お代わりはヒゲのハイボール、そしてハラミが美味かったのでもう一本、それからシビレ(脾臓)とシロ(大腸)。

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シロはテッポーを細かくして平べったく伸ばしたみたいだ。シビレは昔食ったことあるけど、味を忘れたから備忘のために頼んだが、造形がグロいだけで大した味じゃない。個性の薄いレバーのような食感。前頼んで次にリピートしてないってことは、その程度だったってことだ。仕方ないからキャベツ用についてきた味噌をつけてインパクトをアップ。これなら悪くない。狭い範囲の卓上で創意工夫が活きた。後味の良い所で今日は退散。

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ヒゲのハイボールは何だかよくわからん。不必要なアレンジ(名前だけ?)だったな。普通のハイボールで十分だ。そんなのいいからホッピー置いてくれよ。

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Text by 大王

かぶら屋 大山店居酒屋 / 大山駅板橋区役所前駅
夜総合点★★☆☆☆ 2.8