ムルンの送別会と夢 | Matasaburo -又三郎-

ムルンの送別会と夢

先日の16日で4年間社員のように


連日又三郎のキッチンを支えてくれた


アルバイトスタッフのムルンが又三郎を卒業し


日本の企業に就職が決まりました。


内モンゴル出身のムルン。


これまで何人か中国からの留学生を


雇ったけれど


一人も又三郎に馴染めないままやめて行き


いい思い出が無かった。



面接するまでは


「どうせ断らなあかんやろなぁ」


会ってみると、すごく日本語がスムーズに出て来て


会話に少しも困らない。


じゃ、断る理由が見つからない。



1~2年働くうちに


ムルンと言う人間が少しずつ見えてきました。


全て自力で生活費や学費を稼ぎ


その中から、干ばつに苦しむ両親に


たまに仕送りしたり・・・、


私には到底真似のできない人柄。


気分にムラが見えて私に叱られることもあったけど


最後まで、


店の都合、お客様の都合に合わせて働いてくれました。



そんなムルンの最後の日を見送ってあげようと


その日はお休みのNさんはプレゼントのビールを持って、


去年又三郎を退社した水野さんも


仕事帰りに突然又三郎へやって来てくれました。


パティシエの高見君はムルンの好きな


焼菓子フロランタンをいっぱい焼いてプレゼント。


営業終了後、


近所の居酒屋さんで


ささやかな送別会。


熟成肉と本格炭火焼肉 又三郎

卒業して行くムルンと


6月に入社してくれた大河原君


熟成肉と本格炭火焼肉 又三郎

ムルンと共に旧店舗から又三郎を支えてくれた水野さん


熟成肉と本格炭火焼肉 又三郎

その日、送別会や飲み会をするとも決めてなかったのに・・・、


居酒屋さんを出た後、


ムルンを車で送りながら


初めてムルンの将来の夢を聞きました。


今まで、いくら聞いてもはっきり何も言わなくて


私をヤキモキさせたけど、


「将来、モンゴルで牧場を経営したい」


両親のように放牧ではなく、


農場経営をしたい。


都会に暮らしても、


「どこか馴染めないところがある・・・」


「北海道に牧場の勉強に行きたい」


「牧場経営のその延長線上に焼肉屋もしたい」


いや~そんなこと考えてたん?!


すごく、うれしくなりました。



ムルン、お互いがんばろうね!