アベマでガンダムちう | ゼロ・マイナス5分

アベマでガンダムちう

最近アベマTVでガンダムやってるのでコメントしながら見てます。
今日は隠れた名作の『時間よ、とまれ』。
初見の人の突っ込みポイントがドラマのなかで消化されていって、してやったり感がありました。

爆弾が最強過ぎるとか、ガウの直撃に耐える盾が爆弾一個で真っ二つに壊れたり突っ込みどころは色々ありますが、そんなのどうでもいいんです。

僕がこの回好きなのは、ザクと歩兵が絡む戦術もありますが、悲惨な戦争のなかで一瞬だけスポーツのような空気が醸されるところなんですよ。
平家物語でいうと那須与一のくだり。
何で狙撃しないんだ、とか何で自分で爆弾仕掛けたジオン兵がアムロ応援してるだとか、バカにしてネタで消費して終わりにしないで、何でか考えてみてください。

戦争は悲惨なだけじゃなくて、極限状態で普段隠された人間の勇気や善意が爆発的に発揮されるという美しさもあって、この美しさが何で戦争にならないと現れてこないのかっていうのが富野さんのニュータイプ論に繋がってくるように思ってるんですよ。
聞いたことないけど。

ラストはブライトが気づくのにアムロが気づかないのだけど、ニュータイプの洞察力はどこいったとかいうゲームの能力みたいなスペック論ではないんですよ。
ニュータイプとか超自然現象ではなく、戦場で敵味方を越えて通じあえるというファンタジーなんすよ。

何がアクシズ☆ショックだよ馬鹿野郎、主題は地球を汚染させる人間の傲慢とギラドーガに思わず手を差しのべてしまう人の心の矛盾だよ。
悲しみはそこから始まって愛しさがそこに還るんだよ。

そういうわけでこれを見たあと逆襲のシャアをもう一回見てください。

次はククルスドアンの島ですね。
作画を笑うやつは海岸に縛り付けるよ。