先週のチャンピオン(2008.44号) | ゼロ・マイナス5分

先週のチャンピオン(2008.44号)

釣り屋ナガレ
表紙のナガレの裸(ら)にオーバーオール姿が微妙にエロい。
全員邪道ばかりで結果は惨敗なのだけど、死にかけてるはずのじじいは大喜びで復活。
遺産はイカでなくタコ釣ってきた波夫に。買ってきたイカを釣ったと偽った親戚筋の中にあって、少なくとも自分で釣ってこようとした波夫は比較的マトモな部類なんだよな。タコにレイプされて喜んでいる変態だけど。
お嬢さんはナガレに携帯渡して紐をつけてしまうのはどうか。金持ち美少女メイド付きとメル友になったら、何ものにも束縛されないホームレスアウトドア少年のキャラが死んでしまうじゃないか。
ナガレもそこは「釣り人は海で繋がってる、同じ獲物を追っていればいつか必ずまた会える」とか言って拒否するべきだろう。旬の魚、釣り場、潮目を読んでナガレと同じ思考にたどり着けばいつか逢える。最終的にはナガレをフィッシュオンしてお持ち帰りだ。


範馬刃牙
腕一本を犠牲にしたオレマッハでついにピクルを倒したと思ったら、ピクルは寝ていただけだった……。
ものの喩えで「眠っちまいそうなパンチ」などと言うコトはあるけど、本当に寝てるのかよ。
ゲバルの地球拳夢オチの発展強化型。あれ以上ひどいのはないと思っていたら、さらに下があった。
イメージを追い、腕一本を犠牲して徒労ッッ……!!  なんという道化。
どんな夢でも醒めれば安全だけど、この悪夢は醒めない。
マンガは大抵当てるために描くものだけど、どうも板垣先生は当てるために好ましい幻想を描くコトを放棄して、本当のコトを描き始めちゃったのではないだろうか。
「悔いなき闘いを終えた克巳にピクルが襲い掛かる!!」夏江のお蕎麦は絶望的だ。
克巳逃げろォーッ!!


弱虫ペダル
弱虫クララが立った的な盛り上がりようだけど、まだ入部直後のふるい落しレースの半分というから恐ろしい。
成長というか、ロードに乗り換えてから1時間もたってないんじゃないか。
今の主流はスポ根的な努力や根性より、あるきっかけで眠っていた能力が目覚め(あるいは偶然手に入れ)、スゴい力が発揮できるというストーリーや主人公。きっかけは死にかけるとかロボットやノートを拾うとか様々だけど、坂道にとってはそれがロードレーサーだったということだろう。
今泉は、坂道にチャージをかけた上で負け。もはや言い訳不能。存在論的敗北だ。
そしてギャラリーはすべて坂道の味方に。観客は追うもの、強いもの、勝つものを応援するものだしな。
練習量というプライドの基盤を失った今泉の今後から目が離せない。


聖闘士星矢TLC
ラダマンティス大暴れでポセイドン神殿大崩壊。これは地中海の神殿に引っ越したくなるな。
「俺にとっての聖戦は始まったばかりなのだからな!」
ラダマンティス先生の次回作にご期待ください!
足止め技のカリツォーが破れなくてラダマンティスに解いてもらうパンドラ様は、瓶のフタが開けられない子みたいでちょっと可愛かった。
デジュルは友人の死を前にしてクールさが足りず、オーロラエクスキューションの威力が上がってこないようだ。ラダマンティスは「オーロラのように凍気を放出する技か」などと言っているけど、オーロラとの共通点は気まぐれなところだろう。


悪徒
あのマスクマンは誰だ?
結構ありふれた体格だからな……。