オセアニアボスとリーゼントロックの件

ご無沙汰してます、矢作です。

オセアニアボスについていくつか質問を戴きました。
さすが厩舎を長年に渡って支えてくれた名脇役だけに
人気があったんだなぁと嬉しくなりました。
彼はまだまだ元気なのですが、
脚元の不安もあり、現役続行を断念しました。
厩舎にとって功労馬でもあり、
彼とはオーストラリア時代からの付き合いである安藤助手の口利きで
JRAにお願いする事になりました。
今後は宮崎育成牧場で、
その豊富な経験を生かして
若馬や若い人たちを育ててくれることでしょう。

そしてリーゼントロック。
レース直後の状況は大変厳しいものでした。
僕の経験からすると
即座に予後不良の判断が下されてもおかしくはなかった。
しかし、やれる事をやれるだけやってみようと話が決まり、
その後はJRAが実に迅速な対応をしてくれました。
すぐに栗東に運んで行なった緊急手術は4時間以上に及び、
左後肢に6本のボルトを入れて患部を固定しました。
手術は無事成功し、術後の経過も良好ですが、
大変なのはこれからです。
ロックの強い生命力を信じていますが、
皆さんにも共に祈って戴きたい。
苦労をかけているJRAやうちのスタッフ、
オーナーに感謝の気持ちでいっぱいです。

以前にも書きましたが、
これらの情報は厩舎サポーターズクラブ掲示板の方で
フォローしてますので
今後はそちらを宜しくお願いします。

今年もダービーに出走馬はありません。
とても寂しい気持ちです。
来年こそは頑張ります。
しかし今週のオークスにはディルガが、
そして安田記念にはグランプリボスが出走予定です。
精一杯努力していきます。
今まで以上の応援宜しくお願いします。

矢作芳人